太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

予測変換機能

2016-12-15 05:28:35 | 日記
メールを打ち込むとき、予測変換機能のおかげでずいぶん楽をすることがある。

むろん、意味のあわない漢字や言葉が出てくることも多々あって、

急いでいるとそのまま打ち進めて、おかしな文章になるのも、友人間ではご愛嬌。


これは単なる打ち間違いの話だけれど、

昔、取引先にメールを送るのに、冒頭の常套句

「お世話になります」

と打ったつもりが、打ち間違えて

「お世話になりんす」

になってしまい、そのまま送ってしまったことがある。

かなり気を遣う取引先だったので、あのときほど送信したメールを取り戻したかったことはない。

きっと先方では、花魁事務員として笑われたに違いない。



さて、予測変換機能に話をもどそう。



最近気づいたのだが、私はこれを普段の会話に使っている。

メールの場合は自分が作成する文章を予測するのに比べて、

会話では 相手の言わんとしていることを予測する

日本人同士でもそうかもしれないが、

特に夫との英語会話の中で、予測変換は行われている。


たとえば、映画の感想をいうのに、私が英語で

「主人公が車を、ほら、あの女の人の・・」と言うと夫が、

「すりかえたんだよね。そのことに気づくのはあとになるんだけどさ」と引き継ぐ。

または、

「冷凍庫の豚肉・・」と言うと夫が

「朝のうちに冷蔵庫に移しておくんだろ?」と言う。

『必要・絵の額・釘』この3つの単語をつなげるだけで、

夫はガレージから釘を探してきてくれる。

つまり家庭内の一般的な日常会話において、私はちゃんとした英文を作成することなく暮らしてゆける。

これって、どうなの?


ガイジンと何年も結婚していると、さぞや英語がぺっらぺらと、当然思われる。

しかしその実情は「?」だ。

友人が勤める職場は日本企業で、普段はほぼ日本語。

ガイジンの夫をもつ同僚がほとんどなのだが、彼女達の英語力は頭打ちなのだそうだ。

めんどくさい手続きは夫任せ、長く一緒にいるうちに、夫のほうが日本語を理解するようになる。

先だって同僚が電話で旦那さんと英語で話をしていた。

何かがある場所を説明しているのだが、要領を得ない。そこで焦れた同僚が

「だから真ん中の引き出しの奥に入ってるってば!」

日本語でまくしたてたら、通じたらしい。



笑えない。

うちだって似たようなもんだ。

結婚したばかりの頃は、喧嘩をすると、言いたいことを日本語で言ってすっきりしていたけれど、

今ではもう、なんとなく言っている内容がわかるようで、

もうそんな姑息な手が使えなくなったし。

私の場合、職場では英語しか使えないから、まだ何とか最低限のところで維持しているだけで

日本企業で日本語を使う仕事についたら、みるみる英語力は落ちてゆくにきまっている。




予測変換してくれて便利。

便利だけど、英語力は頭打ち。

でもきっとこのままずっといくんだろうな。






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