太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ヘビー級

2016-12-21 19:12:10 | 日記
隣家の娘さんが太ったという記事を書いた。(その記事はコチラ

その記事の中で、アメリカ人の肥満のランクを勝手につけたのだが、

私が「ヘビー級」としたレベルの人と、飛行機内で出くわした。

私は真ん中の列の通路側で、そのヘビー級は通路をはさんだ席の、一列後ろの通路側だった。

この 一列後ろ というのが幸いしたと思う。



彼はハワイアンか、サモアン(サモア人)。

私はヘビー級の人は、エコノミー席は無理ではないか、と書いたけれど、

彼はエコノミー席にその体を押し込んで座った。

せり出した腹が、前の席の背もたれにくっつきそうで、テーブルは絶対に出せない状態。

シートの奥までお尻が入らないから、前半分に座っている。

シートベルトはもはや意味をなさない。これだけ詰まっていれば、椅子から抜けることはないだろう。

機内乗客安全確保の基準では、いったいこれはどうなんだろうと日本航空に聞いてみたい。



彼が、太っているというだけなら、なんら問題はない。

しかし、離陸した直後、えもいわれぬ不快な匂いが漂ってきた。

ふと見ると、彼が靴を脱いで、足をぶらぶらさせていた。

その足の匂いが、機内の空調に混ざって辺り一体に拡散されているのだ。


オナラなら、我慢しよう。そのうち消える。

子供の泣き声も、我慢しよう。そのうち眠る。

けれども、足の匂いはそうはいかない。

つま先の汗が乾くまでにひとしきり匂いを放ち、乾いたあとも、生身のつま先から

新たな匂いが生産されていくようで、いっこうにおさまらない。


彼の隣は、連れの女性だが、彼女は鼻が詰まっているのか慣れているのか

平気で食べたり飲んだりしている。

私は食欲もうせ、けれど呼吸しないわけにもいかず、口で息をしても続かず、

映画に没頭するか、眠るかしかなかったが、それもなかなかうまくいかなかった。


8時間の苦行ののち、ようやく解放された。

そこで一句。



ヘビー級 足の匂いも ヘビー級



おそまつさまでした。







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