太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

アメリカ人のユーモア

2018-04-26 07:58:42 | 日記
職場に、こんなジョークサインがある。


『There will be $5.00 charge for whining』
(わからんこと言ってゴネたら罰金5ドル)

Whiningというのは、子供がゴネるときの態度と思えばいいかも。

もともとは馬がヒヒーンと鳴く意味の言葉で、そんなふうにわからないことを言いながらふてくされる感じ。

これがアメリカ人に大ウケ。

このサインを売ってほしいという人もたくさんいるし、写真に撮ってゆく人もいる。

知らない人同士で笑い合って、

「これがうちにあったらアタシは大金持ちだわー」

などと言う。

これが毎日。


ところが、たまに日本の人に意味を聞かれることがあって説明すると、ものすごく反応が薄い。

「ふーん」

で、終わり。



昔、アメリカのコメディ映画を見ても、どこがおもしろいんだかさっぱり理解できなかった。

なにかのパロディで、その元のものを知らないので笑えないというのもあるが、やたらわざとらしく、

くだらなかった。

離婚して一人暮らしを始めてから、自分の人生のことで忙しく、滅多にテレビを見なくなった。

今の夫と暮らし始めたら、いっさい日本のテレビ番組をみることはなくなった。

もっぱらDVDか、NCISなどといったアメリカのドラマばかり。

そのままハワイに来て、今に至る。

そして気がついたら、私はアメリカのユーモアには大笑いし、日本のお笑いにはまったく鈍くなっていた。

それがわかったのは3年前、日本から来た友人がお笑いの動画をみせてくれたとき、

それを見せながら彼らが大笑いしている横で、私と夫はそれの何がおもしろいのかわからなかった。

ひたすら同じことを繰り返し、言う。

くるぞ、くるぞ、言うぞ、言うぞ、と待っていて、ホラ言ったァーと笑う。

相手の私生活や何かを貶めて、それを笑う。

それは『8時ダヨ、全員集合!』のドリフターズや、『オレたち ひょうきん族』の、さんま・タケシの笑いとは、

似ているようで、またちょっと趣が違うような気がするが、どうだろう。




ユーモアにも文化がある。

ポン、と言った一言の、そのおもしろさは、そこに暮らし、その文化の中にいないとわからないものなのかもしれない。

アメリカの番組でも、サタデーナイトライブなど、ライブ系のコメディだと、おもしろさが私に伝わらないことも多いけれど、

昔、まったく笑えなかったアメリカのクラシックなコメディ映画を、

私はけっこうおもしろく見ている。







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