ミートソースのパスタが食べたい、と夫が言い、
ミートソースなんか簡単じゃん、と私が言った。
料理好きな夫の叔父がくれた料理本に、たしかレシピが載っていた。
the food of Italy
3センチぐらいある美しい本で、どれも手に入りやすい材料で、作り方もシンプルだ。
が、作ったのはブルスケッタだけだけど(フランスパンの上にトマトを乗せただけ)。
あった、あった。TAGLIATELLE WITH RAGU
材料を書きとめ、出かけたついでに買ってきた。
その日の用事を済ませ、家に帰って料理本を広げて料理開始。
玉ねぎとセロリとにんじんを細かく刻んで、バターで炒める。
ふむふむ。でもなんでニンニクを入れないのかね。
これは入れたほうが美味しいでしょ、という独断でニンニクを入れる。
挽肉が多めだから、セロリは1本て書いてあるけど2本に、にんじんも増やしておこう。
「隣からオレガノとナツメグ借りてきて」
両親の家からオレガノとナツメグを持ってきた夫に、
「あ、ベーコンももらってきて」
「ねえ、材料、ちゃんと確認した?」
「うん、だいたいね」
ベーコンと挽肉を入れて、ワインを入れて、ビーフストック?
チキンストックしかないから、それでいいか。
牛乳のかわりにアーモンドミルクで。
それからどうするって?
あ。
弱火で3時間煮込む、って書いてある。
既に5時近い。
しまったなぁ。
私はいつだってそうだ。
適当に材料を流し読みし、予習もなしに、作りながらレシピを読むからこんなことになる。
「ねえ、3時間煮込むんだってさー」
「たくさん作るから、明日食べる分はきっと美味しくなってるさ」
私のような人間に、こういうユルイ人が付くのだから世の中うまくいっている。
気を取り直してミートソース作り続行。
ワインは目分量。スープストックも目分量。
鍋の中のミートソースの色が、写真に比べて薄い。
味もぼんやりしている。
トマトのみじんぎりを1個分増やして、
コンソメの元を足して、味をみる。
これはやっぱ、醤油でしょ。
なんにだって醤油を入れたら美味しくなるにきまってるんだから。
醤油を足すと、ソースも入れたら色が濃くなるのではと思い、ソースも入れた。
イタリア人が醤油やソースをパスタに使うわけがないので、本にはもちろん書いてない。
TAGLIATELLE WITH RAGUもどき
ミートソースぽい味にはなったと思う。
しかし、なにもかもが目分量で、存在しない調味料があれこれ入り、
いったいこの料理の本当の味はどんなものなのか、誰も知るよしもなし。
レシピに忠実なのは使った野菜の種類だけ。
もはや二度と同じものができない創作料理である。
どうして、こうなる。
書いてあるとおりの材料を揃え、書いてあるとおりに料理することが、
どうして私にはできないか。
めんどくさくなって、適当に、雰囲気で作る私にとって、
レシピ本は、その名のとおり絵に描いた餅だ。
材料をしっかり計量しなくてはならないお菓子作りができないわけは、ここにある。
ここまでわかっていて、それでもなお不思議な創作料理を作り続ける自分がわからん。
変な料理の神様が降臨しているとしか思えない。(都合の悪いことは人のせい)
「美味しいミートソースを作ってくれてありがとうー」
食のハードルが低いアメリカ人と結婚したことに改めて感謝しているのである。
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ミートソースなんか簡単じゃん、と私が言った。
料理好きな夫の叔父がくれた料理本に、たしかレシピが載っていた。
the food of Italy
3センチぐらいある美しい本で、どれも手に入りやすい材料で、作り方もシンプルだ。
が、作ったのはブルスケッタだけだけど(フランスパンの上にトマトを乗せただけ)。
あった、あった。TAGLIATELLE WITH RAGU
材料を書きとめ、出かけたついでに買ってきた。
その日の用事を済ませ、家に帰って料理本を広げて料理開始。
玉ねぎとセロリとにんじんを細かく刻んで、バターで炒める。
ふむふむ。でもなんでニンニクを入れないのかね。
これは入れたほうが美味しいでしょ、という独断でニンニクを入れる。
挽肉が多めだから、セロリは1本て書いてあるけど2本に、にんじんも増やしておこう。
「隣からオレガノとナツメグ借りてきて」
両親の家からオレガノとナツメグを持ってきた夫に、
「あ、ベーコンももらってきて」
「ねえ、材料、ちゃんと確認した?」
「うん、だいたいね」
ベーコンと挽肉を入れて、ワインを入れて、ビーフストック?
チキンストックしかないから、それでいいか。
牛乳のかわりにアーモンドミルクで。
それからどうするって?
あ。
弱火で3時間煮込む、って書いてある。
既に5時近い。
しまったなぁ。
私はいつだってそうだ。
適当に材料を流し読みし、予習もなしに、作りながらレシピを読むからこんなことになる。
「ねえ、3時間煮込むんだってさー」
「たくさん作るから、明日食べる分はきっと美味しくなってるさ」
私のような人間に、こういうユルイ人が付くのだから世の中うまくいっている。
気を取り直してミートソース作り続行。
ワインは目分量。スープストックも目分量。
鍋の中のミートソースの色が、写真に比べて薄い。
味もぼんやりしている。
トマトのみじんぎりを1個分増やして、
コンソメの元を足して、味をみる。
これはやっぱ、醤油でしょ。
なんにだって醤油を入れたら美味しくなるにきまってるんだから。
醤油を足すと、ソースも入れたら色が濃くなるのではと思い、ソースも入れた。
イタリア人が醤油やソースをパスタに使うわけがないので、本にはもちろん書いてない。
TAGLIATELLE WITH RAGUもどき
ミートソースぽい味にはなったと思う。
しかし、なにもかもが目分量で、存在しない調味料があれこれ入り、
いったいこの料理の本当の味はどんなものなのか、誰も知るよしもなし。
レシピに忠実なのは使った野菜の種類だけ。
もはや二度と同じものができない創作料理である。
どうして、こうなる。
書いてあるとおりの材料を揃え、書いてあるとおりに料理することが、
どうして私にはできないか。
めんどくさくなって、適当に、雰囲気で作る私にとって、
レシピ本は、その名のとおり絵に描いた餅だ。
材料をしっかり計量しなくてはならないお菓子作りができないわけは、ここにある。
ここまでわかっていて、それでもなお不思議な創作料理を作り続ける自分がわからん。
変な料理の神様が降臨しているとしか思えない。(都合の悪いことは人のせい)
「美味しいミートソースを作ってくれてありがとうー」
食のハードルが低いアメリカ人と結婚したことに改めて感謝しているのである。
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