太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

頭につけたカーラーは。

2019-12-07 13:34:11 | 日記
職場で、韓国人と思われる若いカップルが歩いているのを見て、
私は思わず二度見した。
男の方が、額の上に何かくっつけている。
缶ジュースに近い大きさの円筒形の何かが、真横になって
額の上のほうにくっついているのだ。
じろじろ見ては悪いと思いつつも、何がついているのか気になる。
よく見ると、それは特大のピンクのカーラーだった。
缶ジュースかと思ったぐらいの大きさのカーラーに、薄い前髪を巻き付けてある。
彼は背が低くて、ちょっとぽっちゃり目で、童顔。
新婚さんなんだろう、笑顔満面でカーラーをつけて歩いている。
取り忘れ、なんてことはないよね。
奥さんのほうが指摘するにきまってるから。
じゃあ、あれは、何?
カーラーをつけたままでいることが、オシャレ、とかいうこと?
同僚に言うと、彼女もカーラーをつけたアジア人を見たことがあると言った。
「日本人かと思ったんだけど違った?」
そう聞かれると、自信はないけど、たぶん日本人ではないと思う。

日本と韓国は、いろんなことが似ている。

何かが流行ると(誰かが仕掛けるわけだけど)、一斉にワーっと広がって
それがファッションであれば、そこらじゅうに同じような恰好をした人が歩いている、ということになる。
若いほど価値があるのも似ているし、
女の子は派手な少女っぽいのがよくて、男の子は女みたいなのがいい。
お笑いのテレビ番組に、母国語なのにいちいち字幕がつくのも同じだ。


全国に流行がいきわたるには、アメリカは広すぎるのかもしれないけど
日本だってハワイから見ればじゅうぶんに広い。
全国をあげて流行に乗れるとは、やはり国民性もあるんじゃないかと思う。
日本人も韓国人も、人と同じということに安心する国民なのかもしれない。



夫にカーラーの話をしたら、
「女の子が顔を黒く塗っておばけみたいにするのが流行ったことあったよね」
あった、あった。
ヤマンバだったっけ?
だぼだぼのルーズソックスも、大流行りだったなあ。
トレーナーを腰に巻く、肩にかけてクビの前で結ぶのもあった。
男がみんなセカンドバッグを持っていたのはバブルの頃だ。
ポロシャツの襟を立てるのも、その頃。
聖子ちゃんカットも、流行ったなあ。あれは2割増し可愛くみえたもんだ。
真っ赤な口紅が流行ったあとは、肌色の口紅だった。
眉が太くて髪はソバージュの女性ばかり増えたこともあった。
ハマトラは私が美大に行き始めた頃に大流行していた。
もちろん私はハマトラなど関係なく、カンフーの上下とかで山手線に乗って通学してたけど。
どんどん古い話になってきて、若者はついてこれないだろうねえ。


流行とは、おもしろいもの。
熱が冷めてみると、なんであれが良かったんだろうと思う。
それにしても、カーラーつけて歩くのがかっこいいとは・・・・
子供の頃、近所に、頭にカーラーつけたオバサンがいたけど、
朝会っても、夕方会ってもカーラーはついたまんまで、
あのカーラーはいつ外されるんだろうか、と子供心に不思議に思った。
あの人は、今なら流行の先端じゃないか。(韓国だけども)