私は昔から暑がりで、日本の真冬でも、足先が冷えて眠れないということは滅多になかった。
冷房が苦手という女性が多い中で、私は冷房ガンガンに効いたところでも平気。
ハワイでも冬場は涼しくなるので、シュートメは家でもウールの長袖や、コットンのジャケットなどを羽織っている。
職場の制服はノースリーブで、その上に長袖を着ている同僚も多い。
私が長袖を着るのは、早朝のウォーキングと、15℃以下になったときと、日本に行くときだけだ。
「寒くないの?」
と聞かれること多し。
「寒くないよ、暑いぐらい」
「あ、それってホットフラッシュ?」
と言われることがあって、大変腹立たしい。
「若い時から暑がりなの!」
ムキになって反論する私も大人げないが、暑いと言っただけで更年期と言うのはひどいと思う。
私はいわゆる更年期症状が出たことは殆どないのに、だ。
それを、先日ジュディスに会った時に話したら、
「うん、わかるわかる。だけど、言われるうちはまだ若いってことよ」
と言う。
ジュディスは私の姉と同じ年なので、今年62歳。
更年期症状は、だいたい五十代後半から六十代初めぐらいでおさまることが多いらしい。
「だからさ、私もそろそろ言われなくなるのよね・・・・」
そうだ。
アメリカの妊婦さんは、お腹にぴったりとした服を着ることが多いけど、
日本の妊婦さんはお腹が隠れる、ふわっとした服を着る。
胸のすぐ下に切り替えがあるワンピースを着たとき、妊婦と思われるのでは、と気にしたのは若かった証拠で、
今、それを着れば単なるムームーを着たオバはんだ。
まだ更年期がある年齢だと思ってくれてるのね!
と喜ぶ時がくるというのだろうか。
寂しい話である。