太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

シャングリラ ~ドリス・デューク~

2022-03-29 08:03:53 | 日記
ドリス・デュークはタバコ王の一人娘として生まれ、12歳のときに父親が他界し、膨大な財産を相続した億万長者である。

ハネムーンで9か月をかけて世界中を巡り、あらゆる美術品を買い集めた。
ハネムーンの最後に立ち寄ったハワイがとても気に入り、邸宅を造り、特にイスラムの美術品をそこに残した。
その邸宅が、ドリスの死後に寄贈され、ホノルル美術館の管理下で一般公開されている。
それがシャングリラ邸で、そのツアーに参加してきた。

私は2013年の大晦日に参加したことがあったが(たしかブログ記事にもしている)、夫は1度も行ったことがないので、彼の誕生日のイベントのひとつにしたのだ。
美術館から小型のバスに乗り、カハラまで20分。
600坪の敷地に入ると、そこはジャングルのように生き生きとした緑に包まれていた。
築80年の建物は、細部にわたってこまかい細工が施されている。

シャングリラの入り口

ダイニングルーム

ダイニングもリビングも、すべてのガラス戸は完全に床に収まってしまう設計になっており、開け放したときの解放感を楽しめるようになっている。

この日は雨が降ったりやんだり。

プールの向こうはプレイルーム

晴れていたら、背後のダイヤモンドヘッドがもっときれいに見える。

中庭

リビングルーム
ここは殆ど当時のまま。
ここは何の部屋だったか・・・
下の水飲み場のようなものは、何のため??

パウダールームの天井

鏡で細工が施された天井。壁は全面鏡になっている。

おびただしい数のタイル

イスラム地方から運んできた古いタイル(6世紀ごろ)が、壁を埋め尽くしている。
この色、模様、とても素敵で見ていて飽きない。

6m以上もある巨大タイル壁

これは17000個のパーツに砕いて、船に乗せて運んできて、1つづつ復元したという。

施設を説明してくれるガイドもいるが、自分たちで勝手に見て回ることができる。
知りたいことがあったらガイドに聞けばよい。

9年前に行ったときは、ダイニングルームのテラスのテーブルに飲み物などが用意されていたが、
今回はテラスには出られなかった。
入り口の脇で、アイスクリームや冷たい飲み物が提供されていた。


ドリスはただの浪費家ではなく、たくさんの慈善事業や、動物保護、環境保護に莫大な資産をつぎ込んでおり、それは今でも続けられている。