太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

あきらめと退化

2023-02-13 16:14:19 | 日記
巧妙なスパムメールにまんまと引っ掛かった。
私は自分を信用していないので、たいてい何かをクリックするときには夫に聞く。
慎重な夫ですら、それがスパムだとは気づかなかった。
その結果、だと思うのだが、携帯電話上のメール機能からメールを送信することができなくなった。
契約している電話屋(?)に持ち込んだら、Microsoftに聞くしかないと言われた。(そのスパムがMicrosoftの名前で来たので)

それでどうしたかというと、そのまま放置。

夫はMicrosoftに電話をする気でいたのだけれど、保険会社あたりに問い合わせをするだけでもエライ根気がいる。それが天下のMicrosoftとなればすんなりいくはずがない。
パソコンのメールからは普通に送受信できるし、不具合が出ればメールアドレスを変えればいい。
携帯電話でメールが送信できなくて困るのは、撮った写真をブログ用にメールに送ることができないことだけで、それもデジタルカメラで解決。

なんでも処分してしまう私が、デジカメをとっておいたのは奇跡だ。しかも箱までとってある。
Panasonicのルミックスは、たしか2010年頃に買ったから、13年もの。
湿気のハワイにあって、これも奇跡的にカビてもおらず、恐る恐る充電し、試してみたら普通に撮れるではないか。
説明書を見ながらパソコンに繋いでみたら、ちゃんとできた。
前記事に使った写真はデジカメで撮ったものだが、遜色ないと思う。
デジカメで撮ったもの

さすがにメモリーカード(というのか?)は売っていないと思うので、使ったものは削除しながら使おうと思う。

先日、友人が「こんなん買ったんよ」と見せてくれたのは、『五十代からの生き方~あきらめることの大事さ~』みたいな本。
えー、あきらめるの?とその時は思ったけれど、今はなんとなくわかる。

右手の親指がバネ指になったのだって、私はあきらめている。
注射で痛みはなくなるらしいが、しばらくすれば再び痛む。同じ注射を何度もしていると、組織を壊してしまうともいう。
だったら、もうこの親指とつきあっていこうと決めた。
効くかわからないがストレッチをし、夜はサポーターをつけて寝て、ペンの持ち方を変えて字を書く。
長文を書くことはできなくなってしまったけれど、長い手紙はパソコンで書けるし、カードに添える言葉は簡潔で心のこもったものにしよう。
そして、これが親指でよかった、と感謝もしている。
首や腰の痛みだったら、ごまかして暮らすことなど無理だからだ。

携帯電話からメールが送信できないぐらい、なんでもない。
私は携帯電話で通話とショートメールしかできない時代を知っているし、携帯電話がなかった時代だって知っているのだ。
幸い、友人や姉妹とはLINEで繋がっているので、メールが使えなくてもなんら問題なし。

どんどん世の中が便利になっていく中で、私は自分がこの先、携帯電話で決済することはないと断言できるし、手帳に予定を書き込むことをやめることもないと思う。
アップルウォッチもいらない、本は紙で読みたい、インスタグラムも必要ないし、フェイスブックにも興味ない、アレクサも処分してしまった。
川の真ん中にある岩のように、私のまわりをいろんなものが通り過ぎていき、
私はこの場所で止まっている。
これを退化というのかもしれないけれど、それでもいいと思っているのである。





浮世絵

2023-02-13 07:23:11 | 日記
ホノルル美術館に、浮世絵を見に出かけた。

美術館内にあるレストランで夕食をとりたかったので、4時ごろに到着。
浮世絵の知識はほとんどないに等しいが、浮世絵を眺めるのは好きだ。
静岡県の由比というところに、安藤広重の美術館があり、夫と出会った頃に何度も足を運んだものだ。
浮世絵の何がいいのかといえば、その構図である。
人物が真ん中に描かれているだけにみえて、よく見れば、左上のあいたスペースと、右下のスペースのバランスが絶妙。
風景にしても、上半分は空で、下半分が街並みで、その街並みから凧がいくつも空にあがっている、その場所や高さがこれまた絶妙。
こんなに感心して眺める構図は、西洋画にはないと思う。
美術館の中庭

館内にあるカフェ

中国の展示にある仏陀

この仏陀のお顔が、どうしても私の母に重なってしまい、しばらくこの前を離れられなかった。
5時にオープンのレストランで夕食。

グリークサラダ

カレーターキーサラダ

このレストランは雰囲気も開放的でいいし、夜は生演奏があり、食事も美味しいので気に入っている。