太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

私の脳内地図

2015-04-24 07:40:22 | 日記
皮膚科に行ったあと、ちょうどお昼時になるから

友人が働いている日本食レストランでランチを食べよう、と決めていた。

皮膚科に行く2日前、ランチのあとで美容院に行こうと思い立った。

どうせホノルルまで出ることだし、レストランと美容院は近いから1日でいろいろ済ませてしまうつもりだった。



美容院は、結局あの美容院。(あの美容院の記事はコチラ

すすめられている美容院は、ワイキキの真ん中にあって、ワイキキ嫌いな私は足が向かない。

友人が働くレストランも、その美容院もワイキキではあるけれど、ハズレのほうで、

私がぎりぎり行けるワイキキなのだった。


皮膚科の予約は10時だったが、ずいぶん早めに着いたので診察が早くなり、

終わったのが10時ちょっとすぎだった。

お昼まで時間をつぶしてからレストランに行けばちょうどいいはずが

診察で塗ってもらった薬を1時間後に洗い流さなくてはならないことになり、

私は急遽自宅に戻ることになった。


シャワーを浴び、支度をして家を出たのが11時半。

美容院の予約が1時半。

まあなんとか間に合うだろうと思ったのが、おおまちがい。




■A地点からB地点に行くのに、私が知っているC地点を通っていかないと行けない。




これが、方向音痴の悲しいところだ。


私が右だと思ったら、それは左だ。

この辺で曲がろうと思ったら、曲がらないほうがいい。



だから今回も、確かに遠回りだろうけれど、C地点を通って行けばよかったのだ。

しかし私はそうしなかった。

A地点からB地点に直接行けるはずだと、私の脳内地図がきっぱりと言った。

私は余裕でワイキキに入っていった。

しかし、行けども行けども、脳内地図にあるはずの景色がでてこない。

このままでは動物園まで行ってしまう。

何が違うのかわからないが、私の脳内地図はあきらかに、決定的に間違っている。


戻りたいのだが、ワイキキという場所は一方通行が多くて、

美容院の近くまでは行けるのだが、同じところをぐるぐるするだけ。

スマートフォンのマップも、こんな時に限っていつまでも考えてるばかりで

私がグルグルしてるから頼りたいのに、あんたまでグルグルしてどーする、

と腹立たしいことこの上なし。


美容院に車をおいて、レストランまで歩くことも考えたけれど、

かんかん照りの外を見て、あきらめた。車に日傘を常備すべき。


友人には、迷って辿り着けなかったことをメールして、

通りがかったお店でランチを食べることにした。


ふらりと入った店が、ここ。




なんだかとっても日本みたい。




日本にはこういう可愛いお店がいっぱいある。

ここに住んでいると、そんなことを忘れてしまうけれど、ああ、こういうのもいいよなあと思う。




ここのおススメが、スフレパンケーキらしい。

今日のスペシャルの、レモンスフレを頼む。

メレンゲがたーっぷり入ったパンケーキで、ふわふわだ。

個人的には普通のパンケーキのほうが好きだけど、これも悪くない。

フルーツソースの量も、日本的でよろしい。ハワイのパンケーキは、パンケーキが見えないぐらい

ソースがかかってきて、甘さに辟易。


今日のスープも頼む。

セロリやかぼちゃのポタージュ。

あとはコーヒー。

静かなジャズが流れていて、ここで美容院の予約まで本を読みながら待った。


お支払いは、39ドル。

4500円ぐらいか。

ハワイの物価にも慣れてきた。日本なら半分以下じゃなかろうか。



2週間後に、また皮膚科に行くので、

そのときにはC地点を通って、日本食レストランに行こう。




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皮膚科

2015-04-22 17:09:57 | スキンタグの話
スキンタグの詳しい話は、カテゴリー「スキンタグの話」を参照してください。




さて、防水タクトテープがスキンタグに効き目あり。

オロナイン軟膏も、できかかりのやつには効く。

でも、やっつけるスピードに対し、あらたに湧き出てくるタグのスピードが勝り、

とうとう皮膚科に行くことにした。



行ったのは、総合病院の中に入っている皮膚科で、

私の主治医のT先生の紹介だ。

この総合病院っていうのがものすごくわかりづらくできている。

メインの建物には入院病棟だとか手術室なんかが入っていると思う(というのは入ったことがないから)。

その建物のまわりに、さらに建物が3つあり、その中に皮膚科だとか内科だとかいった

クリニックがひしめきあって入っている。

どのビルに行くかで、使う道もパーキングも変わる。

一人でぶっつけ本番で行ける気がしなかったので、夫が平日に休めたときに、予行練習をした。

車を停め、駐車場の建物から目指すビルに移り、皮膚科のドアの前まで行くという念の入れよう。



おかげで無事に皮膚科に到着。



笑い方を忘れたかのような受付の女性に、初診時に記入する紙を渡された。

わからない単語は電話に入っている辞書で調べつつ、

社会保障番号を手帳から写し、職場の電話を調べ、記入するまでに7分かかった。


呼ばれて個室に入って、さらにナースから問診をうける。


そして颯爽と入ってきたのは、カリフォルニアの大学で勉強しました、というような雰囲気の(どんなだ?)

若い白人のドクターだ。


カリフォルニアのようなドクターは、私のスキンタグを じーーーーーーーっ  と眺め、言った。



「ははーん、これは molluscum だね」

「は?スキンタグじゃない?」

「スキンタグもあるよ、でもほとんどは molluscum といって、ウイルス性のやつさ」

そう言ってカリフォルニアDrは、ペンの先で、これがスキンタグで、これがmolluscum、と丁寧に示していった。

どれも同じに見える。


この モラスカム というやつは、子供に多いそうで、子供から感染することが多いらしい。

「お子さん、いる?」

「いません」

まあ、いたとしても私のお子さんといえば、もうすっかりお子さんではなくなっている年頃だけども。


治療法は、この場で薬を患部に塗る。

1時間たったら洗い流す。

そして2週間待つ。

その頃にはきれいになくなっているというのだ。

ほんとかいな・・・・・

これは放っておいても治るというんだけれど、 5年ぐらいかかることもある らしい。

5年も待ってられん。




カリフォルニアDrが、私の顔にも2つ見つけた。

先が白くない脂肪の塊のようにも、吹き出物のようにもみえたけれど、これも モラスカム だった。

ナースが、先にスキンタグ2箇所を凍らせ、麺棒の先でモラスカムに薬を塗ってゆく。


「何個ありました?」

「えーと、タグが2個と、モラスカムが23個あったわよ」


23個!!!!


北斗七星どころじゃないじゃないか。

星雲ができそうなぐらいあるじゃないか。



きっちり1時間後、家でシャワーで薬を流した。

ほんとにこんなんで治るんだろか?

とりあえず2週間後に再びカリフォルニアDrに会うことになった。




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INARIZUSHI NO MOTO

2015-04-16 07:43:31 | 食べ物とか
こんなもんを見つけてしまった。




イナリズシノモト



先日みつけたのは、 SUKIYAKI NO TOMO  だった(その記事は コチラ



コラージュのワークショップに行くにあたり、ランチはポットラック(持ち寄り)なので

今回はいなりずしを作ることにした。

日本にいたときに、揚げを煮たことがあったけれど、これがなかなか難しい。

煮物ぐらいの煮方ではぜんぜん いなりずし にはならなくて

確か、何回にも分けてじっくりと煮含めて、ようやくそれらしくなった。

ここでそれをやる気も起こらず、いなりずし用の揚げを探していた。

日本じゃどこにでも売っているんだがな・・


韓国スーパーで、日本のように袋入りのそれらしきものを見つけた。

揚げだかなんだかわからないマスコットに手足がついていて、踊っている。

全部ハングル文字なので、それが甘いのかどうなのかがわからない。

ので、やめた。


1件の日本食スーパーでは、日本の製品が売っていたけれど、どうにも高い。

ので、やめた。


いなりずしをあきらめていた時、期待していなかった日本食スーパーで見つけたのがコレだ。



缶詰とは気がつかなんだ。

すきやきの友にしろ、いなりずしの揚げにしろ、日本だったら缶詰にする発想はないもの。


2種類あって、日本食の素材をいろいろ出しているメーカーのにした。

缶の裏を見ると、  だいたい14-16枚 入りだとある。

だいたい、って・・・・・・・・・

気になるお値段は、4ドル90セント。700円ぐらいか。





酢めしには、具をいろいろ入れるのが好きだ。

糸昆布と干ししいたけ、にんじん、卵やき、ごま、絹さやなんかがあれば完璧。

具を先に煮て、酢めしとあわせる。

どきどきしながら、INARIZUSHI NO MOTO をあけてみた。





ぎっしり。

味は、ちゃんと濃い目のいなりずしの揚げの味。

15枚入っていた。


無事にできたいなりずしは、けっこう評判がよかった。ほんと。

日本人は私だけだが、ハワイに住んでいる人たちは いなりずし が大好き。

太巻きのようなのも、人気がある。

いなりずし にも醤油をつけて食べるのはやめてほしいけども・・・・








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お金のふしぎ

2015-04-13 20:27:06 | 日記
私が読んできた多くの本は、お金はエネルギーだと書いている。

今なら腑におちていることも、最初の頃は文面通りには理解できても、

しばらくはその意味がわからなかった。

わからなかったけれど、体験はしていた。


最初の結婚時代、相手は高給取りで、私もフルタイムで働き続けていたから

うちはまあまあ裕福だったはずである。

子供もおらず、結婚していた11年の間に、そこそこの貯金やら株やらがあってもおかしくないと思うのだが

いざ離婚するにあたり、笑ってしまうほど貯金がなかった。

その何年か前に家を建てていて、繰り上げ返済をしていたのもある。

見栄っ張りの相手が、車検ごとに外車を買い替えていたのもある。

それにしたって、もうちょっとあってもいいだろう、というぐらいなかった。

私はしっかり家計をやり繰りしている気満々で、毎月、何かの雑誌で読んだ、光熱費や食費などを

袋分けして、その中で1ヶ月を乗り切るというやり方とか、

1ヶ月にこのぐらい貯金すると、1年後にはこうなっていて、という数ヶ年計画も立てていたのだけれど、

結果からみて、それらはストレスになるばかりで、何の効果もなかったことになる。

叔母の勧めで、冠婚葬祭用の通帳も作った。毎月決まった額を入れておくと、

急な出費にも安心、というわけだ。


なぜたくさん入ってくるのに、お金がないんだろう。と不思議だった。

しかし、不思議でもなんでもない。

あの頃の私は、いつもいつもお金がなくなることばかり恐れていた。

家を建てた時も、ローンを払っていけるか不安で仕方がなかった。

袋分けした予算が残ることなど滅多になく、冠婚葬祭通帳は出る一方だった。



お金がエネルギーならば、欠乏のエネルギーで燻したようなうちの家計が潤うはずがない。

冠婚葬祭用、と決めて通帳を作れば、決めたように冠婚葬祭がたくさん起きてくるのである。



このことに気づいたのは、離婚してからだ。

半年は実家に身を寄せていたが、のち、アパートで一人暮らしを始めた。

零細企業の事務員の手取りはしれている。その中から、家賃も光熱費もガソリン代も、

結婚するはずだった交際相手が来たときの為に、予備の駐車場まで借り、

友達にも会い、それでも貯金を崩すことはなかった。



今の夫と再婚してからは、私はほとんど家計管理を放棄した。

二人の収入を合わせても、年収は前の結婚時代の半分にもならなかったが、

5年後に日本を離れるときには、離婚時よりもはるかに銀行にお金が余っていた。



なぜか。



私が家計管理を放棄したために、心配と欠乏のエネルギーでお金を燻製にする人がいなくなったからだと私はおもっている。

夫は、お金に対する執着がない人で、私のように心配もしない。

私はお財布にお金がなくなってくると、「お金ちょーだい」といって夫にもらう。



それは今でも同じだ。

日本に住んでいた頃は、光熱水道費や家賃といった引き落とされるものは通帳を見ればわかったけれど、

こちらでは通帳がないので、それを知る機会がない。

私が知っているのは、自分の給料だけで、夫が正確にいくらもらっているのか、

月々なににいくらかかっているのか、私はまったく知らない。

私はただ「お金ちょーだい」と言って手を出すだけ。



お金は、その人が決めたとおりのものになる。



私の母は、商売好きで奔放な父の尻拭いをしてきたからだろうか、

「お金がたまると、ろくなことがない」

と言う。

そしてほんとうに、そうなる。

母がそう決めたから、そうなるのである。




その母の血を引き継いでいる私は、

家計にタッチしないのが一番だと思っている。

必要なときには必要なだけあるさ、とノーテンキに思えるのは、銀行の残金も

支出の額も知らないからなのである。







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