Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてⅢ

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印が趣味です。
生きた証として好き勝手に書いております。(笑)

薬師院 禅林寺(2018年2月11日参拝)

2018年03月06日 | 紀伊之国十三仏霊場
和歌山巡礼の旅もあと少し。

次は関西一円に広がる西国薬師四十九霊場の禅林寺。

こちらは聖武天皇勅願寺という由緒あるお寺です。


所在地:和歌山県海南市幡川424
宗派:高野山真言宗
御本尊:薬師如来
創建:天平年間(729-749)
開山:為光上人
札所:西国薬師四十九霊場、紀伊之国十三仏霊場、高野長峰霊場
ぼけよけ二十四地蔵尊霊場


【縁起】
今から千二百五十年以上前の天平時代、唐にあった青龍寺の僧為光上人が、
聖武天皇よりこの地をいただき、天皇の勅願所として建立されたのが始まり。

中世の頃には「はた幡がわ川でら寺」とも呼ばれ、谷あいに七堂伽藍をはじめ、
僧坊十二院・御社三社・承仕坊三院が立ち並ぶ精舎でした。

しかしながら建武以前に金堂をはじめ寺庫までも火災にあい焼失し、
さらに再興された後も天正13年(1585)に豊臣秀吉の南征による兵火の為、
再び悉く焼失し、広大な寺領もすべて没収されました。

その後、当寺は塔頭寺院の一つであった中之坊の秀慶法印により再興。

当寺は俗に幡川のお薬師さんと呼ばれ、広く人々に親しまれています。


【全景】


長閑な場所にお寺はあります。

大きめの無料駐車場に車を停めていざ参拝。


【鐘楼堂】


宝暦4年(1754)に再建されたもの。


【紀伊之国十三仏】



【本堂】


現在の本堂は天保3年(1831)に再建されたもの。

御本尊の薬師如来は三十三年に一度開帳される秘仏で、
為光上人が青龍寺より招来した七仏の内の一体だそうです。


【修行大師】



【ぼけよけ地蔵】



【大師堂】



【石仏】




不動明王。




太腿まであらわになった珍しい仏様ですね。


【新西国八十八ヵ所霊場】


ミニ霊場がありました。


【眼薬井戸】


石仏の前に井戸の蓋がありますが、
今でも水があるかは不明です。




地蔵尊の後ろの仏様はよく分かりませんね。


【鎮守社】



【御朱印】


四体ある内の紀伊之国十三仏霊場の御朱印をいただきました。

興国寺(2018年2月11日参拝)

2018年02月27日 | 紀伊之国十三仏霊場
和歌山県日高郡には立派な伽藍を擁する巨刹があります。

それが本日のメインである興国寺です。

以前から参拝したかったので楽しみ。


所在地:和歌山県日高郡由良町門前801
宗派:臨済宗妙心寺派
御本尊:釈迦如来
創建:安貞元年(1227)
開基:願性(葛山景倫)
札所:紀伊之国十三仏霊場


【縁起】
高野山金剛三昧院の願生(俗名・葛山景倫)が、
主君源実朝の菩提を弔う為に創建したもので、
創建時は真言宗寺院で西方寺と称していた。

葛山景倫は承久元年(1219)実朝の暗殺を機に出家。
実朝の生母・北条政子は願生の忠誠心に報い、
願生を西方寺のある由良荘の地頭に任命した。

願生は親交のあった心地覚心(法燈国師)が宋から帰国すると、
正嘉2年(1258)に西方寺の住職に迎えて開山とした。

その後、後醍醐天皇より寺号の興国寺を賜ったという。

覚心は普化尺八を奏する居士4名を宋から連れ帰り興国寺に住まわせたので、
以後当寺は普化尺八の本山的な役割を持つようになった。

その弟子の一人、虚竹禅師が尺八の元祖といわれている。

宋で習得した金山寺味噌の製法が弟子から人々に伝わり、
やがて醤油が誕生するきっかけとなった。

天正13年(1585)羽柴秀吉の紀州征伐によって伽藍の大部分を焼失したが、
慶長6年(1601)に紀州藩主・浅野幸長によって再興された。

昭和31年(1956)臨済宗妙心寺派から独立し臨済宗法燈派大本山になったが、
昭和61年(1986)に妙心寺派に復帰した。


【山門】




鐘楼堂を思わせるような山門で、
仁王さんはいませんでした。

車は山門横に大きな広場があるので無料で停めれました。


【参道】




少し登っていくことになりますが、
清々しい雰囲気でした。


【龍王社】





【廣度橋】



【参道】


ここがとても素晴らしい雰囲気です。


【石垣】



【山門】


こちらは禅宗らしい簡素な山門です。


【法堂】




これが見たかったのよね。

見事な法堂です。


【内陣】


こちらも禅宗らしい内陣で、
天井には龍図が描かれていました。




御本尊と四天王、坐像等が祀られていました。


【地蔵堂】



【子安地蔵尊】



【法堂】


美しいフォルム。

本当に良い法堂です。


【天狗堂】


興国寺には天狗堂なるお堂があります。






入った瞬間、うおっ!ってビックリした。(^^;


【天狗命根石】




よくあるウミガメの甲羅かと思ったが、
石だったのね。

ツルツルした手触りで気持ち良かったです。


【稲荷社】






寂しい雰囲気は鉄則ですね。(^^;


【開山堂】


法燈国師坐像が祀られているそうです。


【禅堂】





【方丈庭園】



【勅使門】



【鐘楼堂】



【浴室】



【石祠】



【庫裏】


庫裏で御朱印をお願いすると雲水さんが、
売店まで行って対応していただいたのですが、
とても寒いにも関わらず裸足なんですよね。

つまり普段からずっと裸足。

私はとても真似出来ないし、
浄土真宗の僧侶もやらないでしょう。

雲水さんの修行の厳しさの一端を垣間見た気がする。


【御朱印】


とても落ち着いて凛とした気持ちにさせてくれるお寺でした。