東福寺の三門の次は東福寺の文化財収蔵施設で、
東福寺及び塔頭寺院の文化財を収蔵している光明宝殿へ。
通常は非公開で3月18日まで特別拝観しています。
こちらを拝観する最大の理由は、
運慶作と伝わる金剛力士が安置されているからです。
以前から写真では運慶作は間違い無いと思ってましたが、
実際に目で見て確かめたかったのです。
所在地:京都府京都市東山区本町15-778
宗派:臨済宗東福寺派
創建:昭和56年(1981)
【摩耶紅梅】
遅咲きの梅でピンク色の花びらが美しい。
わざわざ摩耶紅梅を植えてるというのは、
摩耶夫人を偲んでいるからなんだろう。
【甘酒】
御接待であったかい甘酒をいただいた。
冷えた身体に沁み渡る甘酒の温もり。
生き返りましたよ。(^^
【拝観入口】
ここから先は全て撮影不可。
光明宝殿は二つの部屋に別れており、
まず右手に入ると金碧障壁画等の絵画が展示されていました。
拝観者が非常に多く全くゆっくり見る事が出来ないし、
部屋が狭いのであの大きな障壁画を見るには不適格ですね。
【柳松遊禽図】
渡辺了慶筆。
画像はネットで拾ったもの。
【桜梅遊禽図】
渡辺了慶筆。
狩野派は私の専門ですが、
正直、この作品達は余り好きではありません。
3分程の滞在で隣りの部屋へ移動。
【阿弥陀如来】
京都五山第五位であった万寿寺の阿弥陀如来。
重要文化財。
丈六の大きさで最初に見た瞬間、
うぉ!っと驚くこと間違い無し。
【金剛力士】
こちらが万寿寺伝来の運慶作と伝わる金剛力士です。
これは素晴らしい。
高さ約2メートルぐらいの大きさですが、
その筋骨隆々の肉体美と恐ろしい表情の表現力は、
まさに運慶と言ってもいい。
いや、ここで断言しよう。
あれは間違い無く運慶作です。
それと高さ約3.4メートルある二天像が、
左右の隅に安置されています。
こちらは慶派とは全く違った造りですが、
荒々しくまさに金剛力士といった風貌でした。
その他に僧形坐像、地蔵菩薩、傅大士等が安置されていました。
これにて光明宝殿の拝観終了。
障壁画はさておき、
仏像の部屋で過ごした時間は至福の時でした。
あれほどの仏像は常時拝観して、
いつでも拝めるようにして欲しい。