てのひらの迷路 石田衣良 ―講談社―
「贅沢な、贅沢な24篇。」というキャッチフレーズのついた短編集です。
その24編のそれぞれに、そこそこ長さのあるリードがついていますから、48編のショートショートを読んでいるようでした。
昨日もはなまるカフェに出演していましたが、テレビの情報番組にもよく登場する、
「おしゃべりな、おしゃべりな作家」石田衣良さんです。
ほれぼれするほど、よどみなくしゃべります。その饒舌さは文章にも表れています。
本のタイトルになっているてのひらの迷路は遠距離恋愛の彼女のところに、男の左手首から先だけが会いに行く話です。掌(てのひら)の相が迷路なのです。
逆に男のところには女性のひざ上30cmから先の右脚だけが宅配便に乗って会いに行きます。こんなホラーチックな話は特別で、あとはいつもの石田ワールド。作家に到った道筋がそれとなく分かります。
「無職の空」という作品につけられたリードにホッとします。
本というものはいつまでも心にとどめておくものでなく、さっと通過して、忘れ去るものなのだ。
このごろ、内容をすぐ忘れてしまうもんで・・・。

「贅沢な、贅沢な24篇。」というキャッチフレーズのついた短編集です。
その24編のそれぞれに、そこそこ長さのあるリードがついていますから、48編のショートショートを読んでいるようでした。
昨日もはなまるカフェに出演していましたが、テレビの情報番組にもよく登場する、
「おしゃべりな、おしゃべりな作家」石田衣良さんです。
ほれぼれするほど、よどみなくしゃべります。その饒舌さは文章にも表れています。
本のタイトルになっているてのひらの迷路は遠距離恋愛の彼女のところに、男の左手首から先だけが会いに行く話です。掌(てのひら)の相が迷路なのです。
逆に男のところには女性のひざ上30cmから先の右脚だけが宅配便に乗って会いに行きます。こんなホラーチックな話は特別で、あとはいつもの石田ワールド。作家に到った道筋がそれとなく分かります。
「無職の空」という作品につけられたリードにホッとします。
本というものはいつまでも心にとどめておくものでなく、さっと通過して、忘れ去るものなのだ。
このごろ、内容をすぐ忘れてしまうもんで・・・。
