自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

スミレの閉鎖花

2006-09-27 | 花・木・実・いきもの・自然
生き物のことを分かりやすく、ちょっとエッチなことでも変に隠さず解説してくれる、動物行動学研究家竹内久美子さん。

今週の週刊文春ではスミレ開放花閉鎖花のことが話題です。

写真はこぼれ種からもりもり育っている我が家のスミレです。


我が家のベランダで増えたスミレは初夏から晩秋まで、タネばかりはじけます。

これが葉っぱの間で咲いている閉鎖花です。
閉じたままの状態で自家受粉し、実をつけます。


閉鎖された空間なので、確実に受粉して結実します。


丁度、はじけてタネが並んだ状態のものがありました。

昆虫を呼び込むための派手な花も香りも蜜も用意する必要がなく、とてもコストの低い子孫作りができるのだそうです。

ただ、コストの高い開放花も咲かすのには大きな意味があります。他家受粉することによって、遺伝的に多様な子孫を作り、一斉に壊滅することのないようにしているのです。


春に咲いていた、スミレの開放花です。

ナガハシスミレの例では開放花1に対して、閉鎖花は9も咲くそうです。

可憐なのに逞しいんですね。スミレって。


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アルベルト・ジャコメッティ展

2006-09-27 | 展覧会
兵庫県立美術館にアルベルト・ジャコメッティ展を観に行きました。
午後8時まで開館している週末を利用すると、観客も少なく、ゆっくり観られます。

ジャコメッティといえば細長~い針金のようなゴツゴツした人物彫刻の作者として、知られています。

またこの展覧会はジャコメッティのモデルの一人でもあり、親交の深かった哲学者矢内原伊作との交流にもスポットを当てていて、ヤナイハラとともにという会場も設けられています。

初期のキュビスム(立体派)に影響を受けた作品もおもしろく観ました。


常設館のほうのコレクション展の小企画、原田和男《シデロ イホス―鉄の響―》では直接作品に触れることができました。

「かたちと音」が主なテーマなので、触るを超えて叩いて音を出せるのです。もちろんマレットを借りて、叩けるものは叩いてみました。

原田和男さんには音響彫刻家という肩書きがあるようです。


ところで、ジャコメッティ、何だか陽気な響きがする名前ですね。
小魚酩酊なんていう漢字をふと思い浮かべました。


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