11月17日(土) 神戸学院大学有瀬キャンパス、メモリアルホールで、ベートーヴェン ピアノ・トリオ全曲連続演奏 第4回
曲目は―
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン◆
ピアノ・ヴァイオリン・チェロのためのトリオ 第8番
ピアノ・ヴァイオリン・チェロのためのトリオ 第11番
ピアノ・ヴァイオリン・チェロのためのトリオ 作品38
(七重奏曲 作品20からの編曲)
ピアノ/鈴木華重子さん、ヴァイオリン/田中美奈さん、チェロ/金子鈴太郎さん
この日(11/17)は有瀬まで出かけるのをためらうような雨が降り続いていました。
それでも、とても息の合った3人の演奏が聴きたくて、コンサート会場に向かいました。
神戸学院大学が地域の方々に公開している入場無料のコンサートです。
司会の上村先生によると、雨が降ると出足がにぶるそうです。
で、もちろん行ってよかったです。素晴らしい演奏でした。
まず、始めにピアノの鈴木華重子さんが「ミステリー・ピース」を弾いて、作曲者を当てる企画がありました。
作曲者はブルックナーで、13名が正解しました。
私には誰の曲か全く分からなかったのですが、作曲者はもちろん、曲名、何楽章かまで当てた方がいました。でもその方は5名がもらえる賞品が当たらなかったんじゃなかったかな。
こんなお遊びもあって、いつもどおり和やかムードのトークコーナーでした。
天候によって、調弦が難しいのでは?という質問に、金子鈴太郎さんの答えは、
「自分の場合はガット弦を使っているので狂いやすく、演奏中でも変化してきます。そういったときは、弦を押さえる位置を変えたりして弾きながら調整します」だそうです。
弦楽器奏者って、大変ですね。
前回の演奏会で、立って弾いたほうが楽だと言って、後半は立って弾いたヴァイオリンの田中美奈さん。今回は始めからずっと立ちっぱなしです。後半の曲は40分を超える曲です。聴いているほうはゆったり椅子に座って、いい気持ちなのに、演奏家は重労働^^です。
「ベートーヴェンの曲は重いという印象がありますが、前半の2曲は意外に軽やかに聞こえましたが」という質問に、鈴太郎さんが作曲家のイメージをこんな風に表現してました。
ベートーヴェンは冗談好きな人
モーツァルトは天才だけれどヤなやつ
ブラームスはしつこい
メンデルスゾーンははなもちならないやつ
もっとも、この日はベートーヴェンを演奏したから、こう言ったわけで、別の作曲家の曲を演奏するときは、その人をほめたたえるでしょうけれどね。
今どきの演奏家さんはおしゃべりも巧みです。