兵庫県立美術館で「昭和モダン絵画と文学1926―1936」を観てきました。
会期は12月29日まで。
昭和はじめの10年間の美術作品80点と書籍約300点を集めた展覧会です。
展覧会の構成は、
●プロレタリアの芸術 ●新感覚・モダニズム ●文芸復興と日本的なもの
の3部分からなっていて、硬軟入り混じった多彩な作品を見ることができました。
出展された書籍は90年近く前のものですから、どれだけ地味なんだろうと思いましたが、表紙の絵、手書き文字や配置、挿し絵、漢字の多い文章、ふられたルビ、そしてところどころ抜き出して拡大展示してある文章の格調の高さなど、文化力の高さを感じました。
書籍はほぼ全点がガラスケースの中に収められているのに、なぜか古書店にいるような本のにおい^^がする会場でした。
絵画では中原實の絵と経歴に目が留まりました。
ハーバード大学歯学科卒で、フランス陸軍医として勤務し、絵も描き、評論も物したという、多才な人物。日本歯科大学を興した家の出です。
古い本になりますが、ばばこういちの『戦後日本をダメにした100人』の中にも取り上げられた人^^で、いろんな意味ですごい人だったんですねぇ。
今回も美術館から自宅PCあてに絵メールを送りました。