7月12日は神戸のあちこちの街角でフルートの調べが流れました。
1985年、ユニバーシアード神戸大会を契機に「後世に残す文化イベント」として第1回が開催された
「神戸国際フルートコンクール」。
2013年に開催された第8回まで、成績優秀者は世界各国の著名なオーケストラの首席フルート奏者になったり、ソロで演奏活動をしたり、音楽学校で後進の指導にあたったり、全員がみごとに活躍を続けています。
それが、この度、主催する神戸市が廃止を含めて検討しているのです。
約5000万円を超える市の負担が、市民のための施策の邪魔をしているのではないか、このコンクールの市民への浸透度が低いことなどがその理由です。
確かに5000万円、小さな金額ではありません。
それでも、ここまで育ってきて、国際的にも権威あるコンクールだと認められてきているのに、金が出るだけで生まないからと、切ってしまうのはあまりにももったいないことです。
多分、人手不足、資材不足を伴って、2520億円では済まないうえに、突貫工事で事故が発生しそうな難工事が予測される新国立競技場の費用の何分の1か、とっさに計算できない^^ほど少ない費用ではないでしょうか。
そこで、日本フルート協会などと市民らでつくる「応援団」が今回の企画を打ち出したわけです。
この日は街頭ミニコンサートの出演者と、公募されて午前中レッスンを受けたアマチュアフルーティスト合計約130人が神戸ハーバーランドのスペースシアターで、午後5時30分から「まちなかコンサート 吹いて楽しむ!アートステージ」を開催して、まちじゅうフルートコンサートを締めくくりました。
指揮と最終演奏曲ラデツキー行進曲でピッコロを吹いたのはNHK交響楽団首席フルート奏者の
神田寛明さんです。