11月10日(火) 東灘区民センターうはらホールで
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団4人のフルーティストの競演
神戸国際フルートコンクールに出場経験のあるフルーティストがコンクールの存続を願って開かれたコンサートです。
コンサートは小さな横笛で子どもたちが吹く「メリーさんの羊」に4人のフルーティストが加わるところから始まりました。
曲目と演奏者は―
テレマン◆4本のヴァイオリンのための協奏曲(フルート4本に編曲)
エミリー・バイノンさん、ジュリー・ムーランさん、ジョセフィーヌ・オレックさん、ケルステン・マッコールさん
プーランク◆フルートとピアノのためのソナタ
J.ムーラン ピアノ:竹田景子さん
ドップラー◆アンダンテとロンド
E.バイノン、J.オレック ピアノ:竹田景子
ベートーベン◆ソナチネ作品79(フルート四重奏版編曲:K.マッコール)
E.バイノン、J.ムーラン、J.オレック、K.マッコール
ファーニホー◆カサンドラの夢の歌
K.マッコール
バーバー◆弦楽のためのアダージョ(フルート四重奏版編曲:K.マッコール)
E.バイノン、J.ムーラン、J.オレック、K.マッコール
ドボルザーク◆スラブ舞曲(フルート四重奏版編曲:J.ニシムラ)
E.バイノン、J.ムーラン、J.オレック、K.マッコール ピアノ:竹田景子
アンコールで―
マイケル・ロジャーク◆チャイコフスキー対パガニーニ
南川弥生編曲:村まつり、故郷
2年後、2017年の神戸国際フルートコンクール開催がピンチです。
神戸市が開催費の約8割にあたる補助金約5000万円を打ち切る方針を固めたからです。
その理由は「市民への浸透度や還元度合いが低いから」とのこと。
確かに、フルートに係わっている人以外にはコンクールの知名度は低いかもしれませんが、このコンクールは世界三大フルートコンクールとしての権威をすでに打ち立てていて、優勝者・入賞者は世界の名だたるオーケストラ所属のフルート奏者やソリストとして活躍しています。
この日の出演者はオランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に籍を置いている4人。
一番若い、同楽団アカデミー研修生のジョセフィーヌ・オレックさんはエミリー・バイノンさんが1993年の第3回神戸国際フルートコンクールで第3位になったときには、まだ生まれていませんでした。
そのジョセフィーヌさんにとって、次回の神戸国際フルートコンクールに出場することは大きな目標になっていました。
元首相の森さんの言いぐさなど借りたくはないのですが、「たった2500億円」じゃなく、「たった5000万円」です。
市民の税金ですから大切に意義ある事業に使うのは当然のことです。
けれどもコンクールへの補助を止めて、ただうやむやに分配してしまうより、世界中から集まった音楽家が「神戸」のよい印象を母国に持ち帰ってくれたら、どれだけ神戸にとって有効なことでしょう。
コンクールが浸透していないのだとしたら、それは行政がわのPR不足もあるんじゃないですか?
2017年は神戸港開港150年の節目にあたるそうです。
とりあえず^^、もう1回やってみましょうよ。