『赤と青のガウン』は故寛仁親王の長女彬子さまの英国オックスフォード大学への留学記です。
学習院大学時代の短期留学を含め、通算6年にわたる一人の学ぶ女性の学生生活や日常の日々が書かれています。
赤と青のガウンは大学院生が着る黒一色のガウンから博士課程の学位授与式に着替えるガウンだそう。
学習院大学で指導教員だった元学長の福井憲彦さんが彬子女王殿下、彬子女王と呼ばず彬子さんとお呼びしたように、私も彬子さんで通させていただこう。
彬子さんは留学して初めて、一人で街を歩きました。日本にいたら必ず側衛がついての行動です。
映画を観る、買い物をする、散歩をする、図書館へ行く・・・。成人だったら当たり前に一人ですることを初めて経験しました。
そんな日常のあれやこれやに加え、まず英語を話すことから学び、母国語でない言葉で綴った博士論文、口頭試問の苦闘、同僚や教官、友人たちとの交友の思い出は一般人の生活とは違う部分が多いだけに面白い。
真面目で破綻のない文章も好ましいものでした。
この本、昨年ある読者が2015年に発売された単行本を読んで「プリンセスの日常が面白すぎる」とXに投稿。
30000以上の「いいね」がついたことから、文庫化が決まったそうです。
彬子さんはこの読者に直筆メッセージ入りのサイン本を届けたそうですよ。
6月に図書館に予約しましたがまだ120人待ちです。1200人を超える予約数のようですのでだいぶ前の方にきましたが今年中に読めるかどうかというところでしょうか。図書館も人気がある本はたくさん用意してくれます。この本も52冊あるようです。
神戸では1館あたり、複数用意してくれることは少なくなりました。
この本はたまたま早く回ってきましたが、リクエスト時3桁待ちが多いです。
買ったらいいのでしょうけれど積ん読になってしまうのが関の山です。