第10回芦屋文学サロンに参加してきました。
会場は芦屋ルナ・ホール。暑い暑い昨7日、土曜日の午後です。
阪神芦屋駅から芦屋川の河川敷に下りて、小さな花でも見つけながらホールまで歩こうと思っていたのですが、とんでもありませんでした。
モーレツな蒸し暑さで、ホールを目指して一気に歩きました。
大ホールは客席数700、テーマが小川洋子さんの『ミーナの行進』で、舞台として登場するのが芦屋ですから関心も高く、満席でした。
第1部は『ミーナの行進』と芦屋の風景
講師は西宮芦屋研究所の蓮沼純一さん。
作品の中に出てくる場所やお店を紹介してくれました。
すでに読んでいる本なので、興味深く聞けました。
第2部は鼎談・小川洋子の世界
出演は作家の小川洋子さん、成人後のミーナのモデルにもなった、日本著作権輸出センター相談役の栗田明子さん、プロデュースとMCが文芸評論家・文化プロデューサーの河内厚郎さん。
小川さんは早稲田大学第一文学部のご出身ですが、ひたすら創作する学科で、卒業論文は小説を1本創作して提出することだったそうです。
その他、『ミーナの行進』誕生秘話や海外の多くの国で翻訳出版されている著作の話、映画化された作品の話などです。
映画と言えば、『博士の愛した数式』は名作でしたね。
もちろん、小川さん、プロ野球は阪神ファンです。
河内さんの話し方の滑舌が悪く、以前とは違うなぁと感じていたのですが、最後に河内さんが少し話させてくださいと・・・。
河内さん今年の春、脳内出血で倒れ、2週間意識不明だったそうです。
今回の仕事は倒れる直前に決まった仕事で、どうしてもやり遂げたいと、必死で快復に努めたそうです。
聞いてるほうの大半は高齢者でしたし、見につまされた方も多かったでしょう。
そういえば、時々、小川さんが両脇のお2人に気遣いされていました。
ますます、小川ファンになった私です。
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