佐渡のクニちゃん(佐々木邦基くん・金鶴の酒米担当者)がまた新たなレポートを送ってくれたのでご紹介いたします。
金鶴 酒米日記
「ササキの掲示板・その十七」
気温の高い日が続き遅れていた稲の生育も少しずつ取り戻しつつあります。
田んぼはすっかり夏の装いとなりました。この時期には稲の葉っぱや穂を狙ってイナゴやカメムシが田んぼに入ってきます。一方でそれらを狙ったクモの姿も多く見られるようになりました。
また畦の水際にはセリの花とセリについたキアゲハの幼虫も見る事ができます。
田んぼの作業では米粒を実らせるための最後の肥料を与える時期となっています。最終的に後口のよいお酒にするためには、この最後の肥料が多すぎたり与えるタイミングが遅すぎたりしてはいけません。そのため稲の栄養状態の分析に加えて、穂が出る日にちを予測する事が必要になります。おおむね穂が出る10日前までに肥料をやり終える必要があるからです。実際には茎をカッターで半分に切って内部にできた穂の赤ちゃんの長さを測って予測をたてます。この五百万石は地表六センチから九センチの所に三センチ程の穂が見られた事から穂が出る15日前と判断しました。既に小さな籾の形も作られています。この穂は茎の中で20センチ程の大きさになり、8月3日日頃にその姿を見せてくれます。越淡麗は8月15日頃の予測です。
(ささき)
農作業は作物の状態に合わせてですから日曜祝日は関係ないんですよね、お疲れさまです。
佐渡産の酒造好適米「五百万石」は金鶴が使用する主力品種、今年もよく実ることを願っております。
では、本日も日本酒で乾杯!