マイタのブログ

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良い米を使いこなせる人たちの…

2022年06月13日 | 大黒正宗

 日本酒の原料用として優れた特性を持つことで有名な米・山田錦。兵庫県で大正12年(1923)から研究がすすめられ、昭和11年(1936)に「山田錦」と名付けられて兵庫県の奨励品種になったそうですので少なくとも86年以上の実績があるワケですな。ではどれくらい優れているのかと言いますと、かつて「YK35(山田錦のY・協会9号酵母のK・精米歩合35%)で造ったお酒は品質が良いので鑑評会で入賞の確率が上がる」といった伝説があったり、平成13年の全国新酒鑑評会では、出品酒を造るのに使った原料米に占める山田錦の使用割合の違いで出品部門が分けられたこともあったくらいですから、詳しいことはわからなくても何となくすごい米だというのが伝わってきますよね。

近年では各地で山田錦に負けない・それ以上の酒米をつくろうという流れが進んでいて、地域ごとに優れた特性を持つ酒米が誕生しております。それが地域ごとの個性として酒の味わいに現れるのであれば日本酒の多様性も広がって嬉しいことです。


とは言え、以前も申しましたが「良い米」は「良い酒」を造りやすい性質を持っているだけで、「良い酒」が出来ることを保証しているわけではありません。失礼ながら米の質を生かすも殺すも造り手の技術次第なのですよ。また、同じコメを使って同じ場所で同じ人たちが造っても、前回と同じ風味にならないことだってよくあります。設備力も影響しますが多くは職人さんの腕にかかっているんですねぇ。良質の酒を毎年造り続けることが出来るか・・・とても難しいことですがそれがプロに求められる要素なんですわ。


高い等級の山田錦で造られ、安定した品質を誇るお酒がこちら。



兵庫・灘の酒蔵 安福又四郎商店さんの

「大黒正宗 原酒」 720ml 1,490円 ・ 1.8L 2,990円(税込)


新潟・村上の酒蔵 宮尾酒造さんの

「〆張鶴 純米吟醸・山田錦」 720ml 1,947円 ・ 1.8L 3,850円(税込)

 



同じ品種の酒米ですが規格が違いますから味わいも全然違います。また造り手の流儀や仕込水、環境も違います。でも両方飲んだときに共通する部分を感じてもらえたら、それが酒米・山田錦の本質なのでしょう。




もちろん「父の日」にも おすすめです。

 


それでは月曜から日本酒で乾杯!

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