私が大人になってヴァイオリンの個人レッスンを受けたのが26歳、結婚する前でした。そしてそのころ、同じようにヴァイオリンを習い始めた同世代の女性が二人いました。先生の計らいで、何度かご一緒することがあり、それ以来、弟子仲間3人で合奏したり宴会したりしていましたが、ここ数年は楽器持参での集まりはありませんでした。たいていは、一人の仲間の自宅で合わせていましたが、彼女に引越し先で合わせるのは無理ということになり、私達も滅多に楽器を触らなくなったということもありました。ようやく最近になって、せっかくだから合奏しようということになり、何年振りかで合わせたのです。ヴァイオリン3本の合奏と言えば、パッヘルベルのカノンですよ。市の公共施設を炒借りて練習しました。
もう、還暦すぎて、あちこちガタが来ているので、若いころに弾けた曲が全然弾けなくなっていました。3人のうち、一人は今も個人レッスンを受けています。どうせだから、2ヶ月に1回くらい集まって合奏しようということになり、その時は一人ずつ、小曲を発表しようということになり、久日振に音楽への意欲が湧いてきました。とにかく、バッハの無伴奏が弾けなくなってしまいました。もう、ぼろぼろですよ。どういうわけか、大好きなビーバーのパッサカリアの楽譜があり(手に入れた経緯はすっかり忘却の彼方です)、今、それを一生懸命練習しています。重音を美しく響かせるのが難しいのですが、この曲はなんとも素晴らしい曲です。弾けるようになったらうれしいです。バッハのシャコンヌは死ぬまでに弾けることは絶対にないと思いますが、この曲ならなんとか、なるかもしれないという淡い期待。まあ、脳トレ、ボケ防止として、頑張るのもいいのではと思います。ただ、抜歯した左あごが心配です。どうしても、楽器を挟むので食いしばりしてしまうんですよ。管楽器の人は、食いしばりしないからうらやましいですねえ。
なるべく毎日練習するようにしています。G線上のアリアも練習曲として指鳴らししてますが、当然G線だけではないですよ。弦を替えたからか、年取ったせいか、G線の響きが「枯れて」いる様に聞こえるんです。すっかり婆さんになってしまった!G線上ではなくて、婆さんのアリアですね。
ビーバーのスペシャリストというレツボールの再録音が以下で聴けます。
Heinrich Ignaz Franz von Biber (1644-1704): Rosenkranzsonaten Passagalia
Gunar Letzbor 2019
https://www.youtube.com/watch?v=z0xA1FMS8TY
(最終部の長い空白は何を意味するのでしょう?)
モダン演奏として気に入っているもの:
Susanne Lautenbacher 1962
https://www.youtube.com/watch?v=E9FQrPzmCuQ
その精神世界を体現されるまで、末永くお付き合いされることを祈っています。
ご紹介の演奏、聴きました。
私としては音のみではなくて演奏している姿がわかるほうが勉強になります。ボウイングがわかるから。
とはいえ、自分流に弾いて構わないと思います。いろんな弾き方があるようですから。その音がきちんと響いていれば、どんなポジションでアップでもダウンでもいいのかもですね。
私は亡夫の影響でずっと古楽を聞いてきたので、やはりバロックヴァイオリンの演奏が好きです。毎日練習して、弾けるようになりたいです、和音の響きが美しく出るようにするのが大変です。
友人が一人ずつ何かを発表すると言わなければ、私はこの楽譜を家で見つけることはなかったかもしれません。20年ぶりに出会ったのか、それ以上前か。ようやく、まじめに取り組む機会が来ました。運命に感謝です。
https://www.youtube.com/watch?v=sgcR183f8gA
こんなに響く教会で弾けたら良いですね。
いいですねえ・・。
昔、カテドラル聖マリア大聖堂で、モダン楽器だったかなあ、バッハの無伴奏を聴いたのですが、あの空間ですよ、そりゃもう響き過ぎて気持ち悪くなりました。あまりに大きな教会での演奏は、やばいです。