TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

北の最果て利尻富士

2015年06月17日 | Weblog
北海道遠征です。
利尻島は山そのものだ…と聞いていたので、いつかは行ってみたいと思っていました。ついに念願かなって、思い切ってこの連休に出かけることにしました。
とはいうものの、僕らの連休はたったの2日間、果たして行って登って帰ってこれるのか。

よくよく調べてみると、1つの方法が浮かんできました。利尻空港へ向かう飛行機は1日1便、どんなに頑張っても到着は飛行場に午後2時。登山口まではタクシーを使っても、だいたい午後3時になります。
途中避難小屋があるので、そこで1泊すればなんとかなるんじゃないかな?コースタイムを逆算して何時に起きればいいか計算します。早朝3時に起きれば、山頂まで登る時間が短縮されるので、下山して温泉入っても午後2時30分の飛行機に間に合うはずです。

早速飛行機とタクシーの手配をします。天気も関係あるので、予約状況がどんな感じか調べてみると…
あららすでに空席があと1つ。これはいかん。すぐに手配します。最悪キャンセルして別の日にするしかないな。そしてタクシーも予約します。
『もしもし?空港から登山口まで予約したいのですが』
『申し訳ありません、この日は大きな船が2隻入ってすでにいっぱいです』
『どうしたらよろしいでしょうか…』
『なるべく早く空港から出ていただいて、空いたタクシーに乗っていただくしかありません』
えーこれは困ったなぁ~
でも、飛行機予約したしなんとかするしかないな。
最悪は千円札ヒラヒラさせてヒッチハイクでもするしかないかなと本気で思っていました。

さて当時。前々から天気予報を見ていると長期予報というのはコロコロかわりますね。一喜一憂しますよ。
で、前日の山天気を見ると、なんと登山日和になるんだとか。ヤッター!
まず、羽田空港から新千歳空港に向かいます。関東の天気が悪いので、気流の関係から航路を変更して運行されるとアナウンスされました。結局到着は25分ほど遅れて、乗り換えまであと10分。これはヤバい。でも、同じ航空会社だと待っててくれると聞いたことがあります。

アナウンスによると、利尻行きに乗り継ぎの人は地上係員がご案内します。と言ってくれています。
地上か…
なるべく急いで降りて、地上へ急ぐぞー。
すると搭乗口から大声で、利尻行きのお客様~と。え?地上って地面じゃないのか(笑) 知らぬとは恐ろしいものですね。

なんとか定刻に利尻行きの飛行機が飛び立ちました。この利尻行きは欠航することが多いのが有名らしく、去年の屋久島で視界不良のため鹿児島空港に戻された記憶が蘇ります。
でも今日は大丈夫そうです。問題は帰りもあるってことですけどね。
大丈夫大丈夫きっと大丈夫。だって朝のテレビで星占い1位だったもん。

利尻空港を無理やり一番に飛び出すとなななんと、タクシーが一台だけいるではありませんか。もちろん飛び乗ります。
やったぞ!やったぞ!これでうまくいくのだ。登山の醍醐味はこんなところにもあるかも知れませんね(笑)

タクシーの運ちゃんによると、今年はずーっと天気が悪かったんですよと。お客さん、ラッキーボーイってやつですね。
そ、そうなんだよ星占い1位だから。

ビジターセンターに登山届けを出します。ついでに利尻保護のための『コマドリプロジェクト』に協力します。バッチをくれました。なかなかいいデザインです。
登山計画書を見て、非難小屋泊だと何か言われてしまうかな?と思ったけど、普通に今からだと非難小屋ね~と言ってくれました。

利尻岳をこの時期に登るには訳がありました。ものすごく混むんですって。登山道も狭いし山頂直下は崩落が激しく、ザレていて時間がかかるのです。自分のペースで歩けないと思ったからです。
花の時期にはちょっと早いけど、無いわけじゃないし、7月8月は天気もころころ変わると言うし。

さて、登ります。暑いです。ビショビショになりました。
ウエアも軽量化のために、ほとんど着替えを持っていません。なので着干しです。いつまで着ていてもかわかないので、全部干して寝袋には裸同然で寝ました。気温が低くならなくてよかったです。
この時期のもう一つのメリットは日が長いということです。日没は午後7時半過ぎ、日の出にいたっては午前3時半頃です。つまり行動時間を長くとれるのです。

非難小屋に着いてもまだまだ太陽は高い位置にありました。思い切ってあと2時間半登ってしまおうか悩みましたが、下山が暗くなるのでやめました。
明日の朝、山頂に雲がかからなければいいのですが…。
その日はやることもないので、6時に寝ました。

目覚まし時計が鳴らないうちに目覚めてしまい、時間を確かめるとまだ0時。いくらなんでも早すぎるな。二度寝します。次に起きたのは午前2時。これはもう起きてしまった方がいいな。

荷物をまとめて外に出ると満天の星空でした。関東で見る北斗七星と位置が違いました。月も出ていないのでヘッドライトを消してしばらく眺めていました。

ゆっくりとライトの明かりを頼りに登り始めます。山頂までのコースタイムは2時間半。途中で明るくなるはずなんですけど、思ったよりペースが速く?いや、コースタイムが甘いんですね、1時間半で山頂に着きました。まだ日の出まで時間があります。ヤッター!ひさびさの山頂でのご来光だ。しかもまるっきり独り占めです。
コーヒー入れたかったけど、今回はバーナーさえも持って来ませんでした。途中で買った冷たいお弁当と、利尻の名水甘露泉で我慢しました。
登山口にガバガバ出ているので、トータル3リットルぐらい飲みました。

やがて見たこともないような美しい日の出が現れました。何枚も何枚も写真を撮ったけどやっぱり違うんだよなー。これはこの目で見ないと。
1時間ほど山頂で過ごし下山することにしました。
行動開始が早かったので、下山も早すぎました。温泉の開館時刻までまだ3時間もあるので、登山口から軽く登れるポン山にも登りました。それでも早すぎるので、温泉まで歩きました。約2キロメートルなので、これもあっという間に着いてしまいました。まだ2時間もあるよ…。
なので、ブログを書いて暇つぶしすることにしました。
身体が冷えて寒くなってます。山の方が気温が高いですね。たぶん気温の逆転現象が起きているんだと思います。筑波山でもよくあることなんですけど、暖かい空気が押し上げられて山腹あたりに溜まるんだそうです。

利尻岳登ったら、利尻富士温泉も入らないとね(^_-)


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コメント
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