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茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

八ヶ岳山麓スーパートレイル (1) 白樺湖~車山~八島湿原~ゼブラ山

2020年09月03日 | Weblog
関東ふれあいの道(1,800km)の完全踏破まであと1コースと3分の1となり、次の目標を模索していました。

以前から気になっていた「八ヶ岳山麓スーパートレイル」、事務局に電話してみると踏破認定制度は継続中だと言うことでした。
コロナウイルスに関して何か制約や問題点はありますかと伺うと、それも特別問題はないと。

実は次の候補として「みちのく潮風トレイル」を予定していたのですが、どうしても移動に新幹線を使わなくてはならず、今の状況で東京駅にアクセスするのは危険過ぎると判断しました。

マイカーでマイ弁当を持って行った方が良いのではないか⋯。
ということで事態が収まるまで「八ヶ岳山麓スーパートレイル200km」、スーパートレッカーの認定目指して発進します。


(地図はホームページからお借りしました)

ご覧の通り八ヶ岳の周りをぐるりと1周します。距離はおよそ200km、平地だけではないのでアップダウンはかなりありそうです。
調べたところ累計標高差は6,000mを超えるようです。

ただ、始めるにあたって不安なことが⋯
ちょっと年齢的にキツくなってきちゃいまして、去年のスノーカントリートレイルのような攻撃的な踏破は出来ないかもしれません。

でもね、レベル下げてもやっぱりやりたい。
何かに向かっていないとだらしなくなってしまいそうでなんだか怖いのです。


前日は身体をゆっくり休め、トレイルのGPSデータを入力するところから始めました。

夜を待って出発しましたが、目的地の白樺湖は遠いです。
さすがに現地までたどり着くのを諦め、高速出口ギリギリ手前のパーキングエリアで寝ることにしました。

起床は4時20分。
残した距離は50km。
1時間以上かかるのでやっぱり早起きしなきゃ。

目覚ましが鳴るとまたもや自宅と勘違いしていました。
眠りが深いところでアラームが鳴ったのですっきり起きられず、再び倒れこみます。
『やば!やばやば!』遅刻厳禁です。飛び起きました。

目的地の白樺湖畔はガスに覆われ薄暗いままでした。
慌てず用意してスタートしたのが6時20分となりました。


しばらく舗装路を登ります。ビーナスラインですね。

地図やGPSデータを見るとビーナスラインを外れて緩やかにルートが上がっています。
どうやら道がついているようですが通り過ぎてしまったようです。
少し戻ってみましたが、面倒になって膝下を朝露に濡らしながら草付きの斜面を駆け上がりました。
砂礫の道がついていました。

それに従って登っていくとやがてお馴染みの霧ヶ峰気象観測ドームが見えてきます。

それなりに少人数ではありますが、人がいました。
車山の肩と呼ばれるところに駐車場があって、そこからゆっくり登って1時間。
観光客も来れるところです。



抹茶をまぶしたようなポッコリとした優しい山容の山々が連なるのが霧ヶ峰の特徴でもあります。

そのまま車山肩を過ぎ、自然植物園に向かいます。ゴロゴロとした石が転がる道で、ビーナスラインのすぐ脇を通り過ぎていきます。
こんなところ誰も好んで歩きやしないさと思っていましたが、なんとたった30分の間に3組とすれ違いました。


植物園といっても特別な施設があるわけではなく、道の両脇にこうしてネームプレートが付けられているような感じです。
ただ、自然のままの植生なのでどれがプレートの花なのか分かりにくいかもしれません。


さらに奥に行くと園地は五つに区切られており、爽やかな風が柔かく迎えてくれました。


園地を抜けると八島湿原に向かう道になります。
抹茶色の岩がゴロゴロしています。
しっとりとした緑色はとても美しかったです。


湿原に出ました。
僕のように沢渡経由で湿原に入ってくる人は少なく、ほとんどの人がビーナスライン沿いの駐車場から来ます。

つまりいきなり往来が激しくなります。
この日は20~30人ほどの人が木道を歩いていたと思います。

すっかり秋の花になり、はやくも草紅葉が始まっていました。
プチ尾瀬って感じです。



湿原を周回することも出来ますが、一周するとおよそ2時間かかります。

トレイルとしてのルートは湿原から離れゼブラ山に向かいます。
ここでちょっとルートミスしました。
周回コースに入ってしまい戻りました。
ゼブラ山への登山道はトイレが見えたら振り向く感じで一見薮っぽい草原に入っていきます。


ゼブラ山は湧き上がる雲に覆われていました。
今日はこういう天気です。

ゼブラ山の正式な名前は男女倉山(おめくらやま)といいます。
どうやら雪が積もると山肌がゼブラ模様になるらしいです。


さらに進むと「北の耳」になります。
北の耳があるってことは「南の耳」もあります。
南の耳の方が少し標高が高いです。


南の耳に登るにはちょっとした急登をこなさなければなりません。
ゆっくり登ればわけなく山頂です。

山頂にはご夫婦と思しきお二人が仲良く腰掛けていました。
『何も見えなくなっちゃいましたね』
と言っていました。
お二人ともマスクしてました。


さらに進むと殿城山の分岐になりました。
時間もあるのでちょっと行ってみる事にしました。往復約40分です。
大きく下って緩やかに登る。すると行き止まりの山頂がありました。
ここは一応赤破線ルートになっていますが、きれいに刈払いされて、踏み跡も明瞭です。
別荘地姫木平からのアクセスには好都合なのでしょう。

戻るには緩やかに下って大きく登るってことですよね。仕方がないです。


車山の気象観測ドームが近くに見えてきました。
いよいよ下山です。

今日のルートは「信濃路自然歩道」及び「中央分水嶺トレイル」と共通しているところがありました。

途中からルートは大門峠に向かって草っ原を下るように設定されていますが、道と確認できるのは最初だけで、その後は薮濃く踏み跡も薄いです。
鹿よけの電線も張り巡らされているので、すぐ横の砂利道にも出られません。

スキー場のスカイプラザまで薮を歩かされ、鹿よけ電線から解放されましたが、その先の稜線にアクセスすることは出来ませんでした。

砂利道に吐き出されると「草原内侵入禁止」の立て看板がありました。
これは⋯ この先もこういう事はあると考えなければなりませんね。
ロングトレイルのルート状況は距離が長ければ長いほど管理が難しく、ほとんどが踏破者からの情報待ちになっていると思います。

ちなみにこの車山乗越から大門峠に出るルートは、現在生きていないと考えて良いと思います。

ビーナスラインが見えるようになると、目の前の蓼科山が白樺湖越しにドーンと構えているのが見えてきました。

白樺湖畔の駐車場に戻り、すずらんの湯で汗を流しました。
ここでも感染症対策としてウイルス患者発生の際の追尾が出来るように、身元を明確に出来る簡単な書類を記入しました。
そしてもちろん露天風呂しか入らず、更衣室では一番入り口付近の換気が良さそうなところを使いました。
ドライヤーなどには触らず、さっさと出ます。


帰りには虹が見送ってくれました。

さて、山→風呂→そば。そう、久しぶりのそばリポ行きまーす。

今回は上信越道の峠の釜めしで有名な「横川SA」に入りました。
途中のそば屋はすべて営業していませんでした。

横川SAではフードコートを利用せず、レストランを利用しました。
そば屋が店舗内に入っていたので迷わずそこに入りました。

お客は僕一人。
店員さんは全員僕のことがちょっとだけ見えるところで集まって話をしています。
あんまり感じ良くはなかったですね。

ゴマだれの盛りそばとミニサラダを頼みました。味は○でした。
ウエイトレスさんは3人いて、お水を出す人そばを運ぶ人お茶を継ぎ足しに来る人、順番に来る人が違いました。
仕事を分け合っているようでした。

蕎麦湯も出してもらい、ゆっくりと今日の記録をまとめながら過ごしました。


歩行距離 26.1km
累計標高差 +1275m
行動時間 8時47分
42,200歩








コメント
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