山に燃えてるお客様、E君にまた誘ってもらいました。
これです。
日の出に合わせて集合しました。
紅葉と岩稜の織り成す風景に目を奪われながら急な斜面をゆっくりと登っていきます。
E君が覗いている穴、何のために作られたのでしようか。
まずはルンゼ状の岩場を鎖を頼りながら登ります。
そして岩の斜面をトラバース。
さらに際どくなってきました。
E君だいぶ慣れてきました。
丁須の頭の直下に来ました。
見上げるE君。
さあ、じゃ行ってきます。
はい到着。
上にいる間も不測の事態に備えてビレイしておきます。
登ったら降りる。
頭の基部で2人で記念撮影して丁須の頭をあとにします。
いい景色です。
紅葉の中流れるように下ってくるE君。
絶壁のトラバース。
「三方境」まで来ました。
さよなら妙義、また会う日まで。
『高橋さんと行く山が一番楽しい』と言ってくれます。
ならば前々から『いつか連れていくね』と約束していた妙義山に行ってみることにしましょう。
妙義山、僕はけっこう好きです。
高速道路のインターチェンジから近いし、道の駅が登山口近くにある、温泉もすぐそばですし、観光としても良く見た目も凄いです。
あの尖った岩稜に咲く桜や信じられない角度に張り付く紅葉も異次元です。
もう何度も登っていますが、あそこだけは何度行っても嫌にならない。誰かを(それなりに経験を積んだら)連れて行くとみんな喜んでくれます。
ただし、上の方は毎年何人も帰らぬ人になってしまう山なので、必ずほかの山で鎖や梯子そしてロープを使った懸垂下降とセルフビレイを経験してもらってからにしています。
もちろん自分もその前に復習するので、そのいい機会になります。
今回の妙義は「裏」です。
実は僕も「裏」は初めて。
そして「裏」といえば「丁須の頭」です。
それではその「丁須の頭」を見ていただきましょう。
これです。
この「丁」の字のような岩の形、なんとも目立つ存在ですね。
なぜ西上州はこんな山が多いのか調べてみました。
どうやらやはり火山活動によるものと、堆積物の侵食のようです。
この「丁須の頭」も偶然にもこの形になったというわけです。
日の出に合わせて集合しました。
いろんな意味でここは明るくなってから登りたいところです。
まずこんな看板が僕らを歓迎してくれます。
ほんと普通の登山とは趣が違うので装備を整えないとダメです。
紅葉と岩稜の織り成す風景に目を奪われながら急な斜面をゆっくりと登っていきます。
丁須の頭まで体力を温存しておきたいと思います。
E君が覗いている穴、何のために作られたのでしようか。
と言うよりも、E君の装備に注目してください。
ウエストから太ももになんか巻きついている。これがハーネスというものでクライミングの時に絶対必要なものです。
簡易ハーネスやロープを身体に回しながらという方法もありますが、やはりちゃんとしたハーネスは持ってないと安全は保証されません。
さらにジャラジャラ付いているのがカラビナとスリング(まあ紐ですね)こんなものを持っていきます。
まずはルンゼ状の岩場を鎖を頼りながら登ります。
まだまだ序の口。
そして岩の斜面をトラバース。
ハーネスから伸びているスリング付きのカラビナを掛けてセルフビレイします。
さらに際どくなってきました。
セルフビレイはさらに確実ににね。
E君だいぶ慣れてきました。
他の登山者がいないので、ゆっくり練習を兼ねて「必要ないだろ」と思うところもちゃんと確保します。
こんなところで⋯ という場所でのトラブルは意外に多いのです。
経験上ほんとにそう思います。
稜線に出ました。
稜線に出ました。
ゴツゴツに紅葉が。
筋肉隆々の身体にまとった毛皮のようです。
丁須の頭の直下に来ました。
「きのこ」状の岩の基部に上がります。
向かって左側を昇り降りします。
見上げるE君。
『いや、やめておきます』
ちょっとホッとした僕、斜面の懸垂下降はけっこう簡単ですが垂直となると感覚が違います。
僕もちょっとビビってます。
なので確実に行くことにしました。
鎖にカラビナをかけながらゆっくりと登ります。
ここはフリーで登るしかないので、堕ちたらお終いです。力尽きて堕ちるか踏み外しの墜落が多いようです。
行ってみてからヤバいと思っても遅いのです。
さあ、じゃ行ってきます。
僕は鎖に直接カラビナを通しながら墜落を防止して登ります。
時間かかるけど気持ち的にはかなり楽です。
2つのカラビナを交互にかけるのですが、架け替え時に不安定にならないようにしなければなりません。
はい到着。
風はあるものの比較的気にならないレベルで良かったです。
上にいる間も不測の事態に備えてビレイしておきます。
ロープを出してビレイデバイスをセット。
ロープダウンします。
先行の方が1人僕を見ています。
その方は僕らが着いた時に、ロープダウンするところでした。
スルスル降りてきたので経験がある人なんでしょうね。見ていて安心でした。
登ったら降りる。
ここまで来るとだいぶ気持ち的に楽になります。
『はーいVサイーン』とE君に言われて顔まで作ったところです。
頭の基部で2人で記念撮影して丁須の頭をあとにします。
いい景色です。
正面に表妙義が連なります。
さ、先に進みます。
これで終わりじゃないので気を引き締めて行きましょう。
来ました。20mチムニー内の懸垂下降です。
来ました。20mチムニー内の懸垂下降です。
ここはフリーでも下れますが、積極的にロープ出しましょう。
E君いきます。
上手く降りることが出来ました。
だんだんいい感じになって来てます。
紅葉の中流れるように下ってくるE君。
まだまだ鎖あります。
絶壁のトラバース。
足場が崩れ落ちることは? ないと信じたいです。
展望が広がりました。
僕はこの季節が大好きです。
「三方境」まで来ました。
ギザギザの稜線、僕らはここでお終いです。
お昼ご飯を食べて下山します。
E『いやーまるで違う山だなぁ』
E『いやーまるで違う山だなぁ』
そうです、ギザギザの稜線から降りると普通の土の登山道が現れて、張り詰めた気持ちが楽になりました。
三方境から下ること1時間ちょっとで旧国民宿舎の駐車場に着きました。
さよなら妙義、また会う日まで。
僕らは「道の駅みょうぎ」に向かいました。
女房に『パパもうお酒無いよ』と言われていたので、買って帰ろうと思います。
E君が先に道の駅に行って品定めしておいてくれました。
お酒が飲めない僕にとってE君はお酒の先生です。
『これはたぶん美味い』
おお!そうですか。
『これもたぶん美味い』
おお!これもですか。
2本抱えて持ちます。
『そしてこれをおつまみに』と言って指さしたのがコンニャクの中に何か詰め込まれているナルト状のもの。
さらに『はい、奥さんにおみやげ〜』と言って肉厚の椎茸を買ってくれました。
おいおいそんなことしたら『遠藤君とまた山に行きなさーい』って言われちゃうじゃん。
それって作戦? (笑)
そして温泉。
すぐ近くにあります。
いや〜温泉はいいです。
日本全国の温泉に入ってきた僕としては、どこも気持ちいいです。
「もみじの湯」もう何回来ただろう。
ここはJAF提示で割引ではなくコーヒー1杯サービスのようです。
紙コップのコーヒーでしたが買うと280円です。たぶん買うとコーヒーカップに入ってくるのでしょうね。
僕『あらーコーヒーサービスなのね』
受付のママさん『そーでーす。これを出して下さい』と言ってチケットをくれました。
E君『なるほど!そうやって食堂にいざなう訳ですね』
受付のママさん『そうそう(笑)』
そんなわけで、食堂にも行くことになりました。
食堂は年配の5人組が楽しそうに談笑していました。食事もしていました。
感染対策としては失格ですが、難しいところですよね。
僕らはテーブルのアッチとコッチに座って食事しました。
僕はなぜかお米が食べたくなってしまい、蕎麦ではなく「生姜焼き定食」にしました。
お味は普通でした。
E君は温かい蕎麦でしたが、こちらは普通にうまいだそうです。
E君また行きましょうね。お疲れ様でした。
歩行距離 11.2km
累計標高差 +1,164m
所要時間 8時間
23,000歩