観光地だけでなく、太平洋と日本海の水源を分ける「分水嶺」としても有名な霧ヶ峰や美ヶ原、この稜線を中心に歩くロングトレイルがあります。
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一番悩む点は「どこで寝るか」です。
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天気予報は大ハズレなのか朝から青空です。
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お馴染みの「美しの塔」です。
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まだ時間が早いからだと思いますが人に会いません。
「霧ヶ峰美ヶ原中央分水嶺トレイル」です。
全長38km(公称)とお手頃な長さで繋ぐこのトレイルを歩くことにしました。
前回の「筑波連山大縦走」で3日間共に悶え苦しんだ(楽しんだ?)E君と再びバディを組むこととなりました。
E君、あの時の苦しみ··· もう忘れてしまったようですね。
美ヶ原や霧ヶ峰にはもう何度も行っていますが、あの笹におおわれた独特な柔らかい稜線は本当に美しい。
「美ヶ原高原ロングトレイル」や「八ヶ岳山麓スーパートレイル」で歩いた道と重複する道も多く、あの美しさとまた出逢えると思うと··· つまり、ニヤケます。
あの時何度も見かけた「中央分水嶺トレイル」の道標を今回はE君と辿るとこになりました。
前々夜、あらかじめのパッキングをしておきます。
これがなかなかはかどらず、その夜の睡眠時間は3時間。ロングトレイルとなるとなるべく軽く、なるべく機能的な装備でと考えるといつも時間がかかります。
まず、食事のウエイトをどうするか。
食事はとても重要な楽しみの1つですが、なるべく無駄なくなるべく軽く、そしてなるべく美味しいものを···。
そこから調理道具、調味料などを決めていきます。
さらに最低限の着替えとその日に1番合うテントの選定をします。
僕は5張あるテントの中から「テラノバ/レーサーフォトン1」を選びました。
レーサーフォトン1はポールや張り綱、ペグを入れても1000gに満たない軽さです。
それでいてダブルウォール(居住生地を覆うフライシートがあり結露しにくい)です。
僕は気温や天気によってテントを選択しています。
2人でひとつのテントの場合は「アライ/トレックライズ1」、単独かつ雨風が強くなりそうな時は究極の1人用「トレイルライズ0」、雨風が大したことなさそうな時で時期的に気温差が少ない場合は「モンベル/ゴアテックスライトツェルト」か「ファイントラック/ツェルト2ロング」のどちらかで行ってます。
今回は雨、風、気温も予想が難しいため「レーサーフォトン1」を選択したと言う訳です。
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一番悩む点は「どこで寝るか」です。
コロナ禍であるし、出来るだけ人との接触をしない意味でもソロテントにこだわることにしました。
かと言ってキャンプ場の選択肢はとても少なく、おまけに営業休止中か廃業、営業期間外などで「これはもう野宿しかないか」と思っていたところに「焚き火ハット」さんというキャンプ場が僕のレーダー網に引っかかっりました。
(ちなみに山中での野宿は緊急時のビバーグを除いて禁止されています)
問い合わせてみると『あぁーこの時期は営業期間外なんですよ、でも待ってソロテントですよね? ん〜いいですよご利用下さい』と。
おお神よ。ありがとうございます。
『本当によろしいんですか?! 場所だけ提供して下さればそれで結構ですから』ということで宿泊はここに決めました。
本当は八島湿原あたりが行動時間を考えると都合良かったのですが、テントを張れるところが見つからず(やってないとか···)初日に距離を伸ばしてここまで行くしかないなと思いました。
焚き火ハットさんを利用するとなるとやはり美ヶ原山本小屋スタートの逆ルートということになります。
今回は2台使えるので、ゴール地点の「長門牧場」に4時30分集合とし1台はそのままデポ、もう1台で山本小屋に向かうというシンプルな作戦を選びました。
僕の到着は午前1時過ぎ、すでにE君の車は停まっていました。
夜空は意外にも満点の星空になっていました。
(真っ暗で看板が見えなかったのですが、長門牧場での車中泊は禁止でした。ごめんなさい)
1時間ほどE君の車で移動し、6時10分スタート地点の山本小屋ふるさと館の町営駐車場から踏み出しました。
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天気予報は大ハズレなのか朝から青空です。
でもこの青空が午後の天気を急変させる元凶だとわかる人、少ないんじゃないかな。
天気よければ気温が上がり、湿気を持った空気が上昇します。そこに寒気が流れ込むと··· そう雨になるってことです。そして水滴が凍りウエイトが大きくなると重さに耐えられなくなって落下する。
登る氷粒と落ちる氷粒がぶつかり合うと静電気が発生し、やがて放電するのが雷となるわけです。
さて、今日はどうなりますか。
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お馴染みの「美しの塔」です。
濃霧になると方向感覚がおかしくなります。
そのため霧鐘を鳴らして遭難を防いだのがこの塔です。
いつしかこの塔は美ヶ原のシンボルとなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/cb/ece900dc7ed13670ca66f3fa2cf87ae6.jpg?1623935298)
まだ時間が早いからだと思いますが人に会いません。
徐々に美ヶ原から離れていきます。
この先茶臼山に向かう登山道、正面の景色に気を取られているとガレ場に入ってしまいます。
下から登ってくると分かりやすい道標も下って来ると見逃しやすいです。
以前もここでミスってしまった事を思い出しました。
茶臼山へは牧場の柵を巻くように左折していきます。
茶臼山の山頂はご覧のような美しさでした。
その2へ続きます。