『カタカナ語急増、日経新聞文化欄に「日本語で言え」、全く同感!』
―日本語は、表音と表意を混ぜて使う、世界でも稀な言語だが、心配だ―
こんな時期ですので読んでみたい本です。
ウエブ情報から引用
本日(202021010)付け日経新聞文化欄に、作家町田康氏の記事『日本語で言え』が載っていました。 まったく同感ですので、抜粋引用させて頂きます。
『最近、日常の中に、いわゆるカタカナ語というのが急に増え、また、標語や宣伝文句などにも英語が使われることが多くなって、そのことに違和感を覚えている。 というのは、でもけっこう前からあって、それがこの5年くらいで急に増えたように感じるのである。
だからもう今は違和感というよりも、もうちょっとはっきりした、「英語で言うな、ぼけっ」みたいなものに変わってきている。』
ここで一言、こんな状況をどうしたら改善できるか。 日本という国は、複合要因・原因で短期間に変わってきています。 抜粋引用を続けます。
『なぜそう思うかと言うと、自分は英語を知らないからで、『俺に分からんことを言うな。 もっと解りやすく言え」という自分の無知を棚に上げての暴言で、それを防止するには自分が学んで、英語で言われても即座に理解できるようなかしこになるべきなのだが、一寸虫にも五分の魂、ちょっとの言い分これはある。
どういうことかと言うと、英語(又はその他の外国語)で言うその理由に合点のいかない部分、不審の点があるということで、ではその理由は、
❶その英語の言葉に相当する日本語がなく、それを無理に日本語にすると、元の意味とは別の意味になってしまう。
❷英語で言った方が、格好がいい感じがするから。
❸母語で言うと、その意味が明らか過ぎて精神的につらいから。
❹英語で言うと意味がぼやけてあまり内実がないことをごまかすことが出来るから。
❶については、マア仕方ないと思うが、それ以外のものは、軽薄というか、実がないというか、不真面目というか、精神的に怠惰というか、全体的にクズというか、・・・、言うまでもなくそんな愚劣な気持ちになるのは自分が未熟な人間であるからで、そこは反省しなければならないのだが、しかしそれを割り引いても、言葉が人の精神や行動に及ぼす影響はあるだろうし、自分には難しいことは分からないが、社会全体も悪い方向に向かってしまうのではないだろうか。』
ここで、また一言、こんな状況をどうしたら改善できるか。 逼塞感いっぱいの日本という国は、複合要因・原因の排除は、簡単に短期間では、短期間に改善は、難しいようです。 抜粋引用を続けます。
『やはり、SNSとかでこのことを発信して警鐘か何かを鳴らした方がよいではないだろうか、と怒りを通り越して不安な気持ちになってきたので、お世話になっている鹿児島出身の先輩に相談したところ、「お前のような虫同然の人間が社会のことについて心配することはない。 そんなことより生業をまじめにやりなさい。箪笥っ―」と仰ってくださった。 箪笥っ―、というのは、本当は、チェスト―、と言いたかったところ、外国語に悩む私を気遣ってこんな風に仰ってくださった。 優しい人である。』
途中は、省略させて頂いて、更に、少し考えてしまった部分の引用です。
『しかし、ここにひとつ困難があるというのは、若い頃やって、一時中断、最近になってまた始めたバンド関連の用語で、自分の場合、その殆どが英語、 というか、バンドというのが英語でいちいち楽団・楽隊などと言い直さなければならず、それ以外にライブのことを実演と言ったり書いたり・・・、その言い換えのために才能の9割も使ってしまっている。 ・・・という話をお世話になっている大阪の先輩に話したところ、「けど言うたら漢字も外国ちゃうけ」と言われ反論しようと思ったができず、それ以降は楽団もあまりせず、家に籠って梵語を見つめたり、5日連続でカレーを食べたりしてライフをエンジョイした。』
この方の、このエッセイ読ませていただいて、日本語の漢字・表意文字と、平仮名片仮名・表音文字と、ローマ字の表音文字を混ぜて使えることの便利さと、副作用の大変さをつくづくと思い知りました。
これから整理するために、先般の自分のブログ『言語・言葉」の進化・進歩が加速されている』―大袈裟ですが、タブレットなしでは新聞がスムースによめない― を次に貼り付けました。
『いままで、ずっと納得がいっていました。 日本語は、表意文字の『漢字』と表音文字の『ひらがな・カタカナ』の組み合わせで、効率よく意志の伝達や勉強・読書ができると。
本日(20200925)の日経新聞の全面広告に載っていました『TCFDサミット2020』このTCFDの正式英語名称が『Task Force on Climate-related Financial Disclosures』が全面広告内に載っておりませんでした。
そこでタブレットで調べると『「TCFD」という言葉、ご存知ですか?要チェックですよ。 TCFDを初めて聞く方も少なくないと思いますが、最近かなり注目されています。 最近は、英語の頭文字を取った言葉が本当に多いですが、元の単語を知ったうえで意味を覚えたほうが楽だと思います。 ということで、TCFDの英語の正式名称ですが、「Task Force on Climate-related Financial Disclosures」です。 かえって分かりにくくなったように感じるかもしれませんが、ビジネス用語となったカタカナ語がほとんどです。』とありました。
更に、別の全面広告欄にありました。 6社の全面タイアップ広告(日本語では連携・協力広告?日本語は難しい。)この全広告の3分の1ページを占めたのが『いまさら聞けない ニューノーマル時代の新用語集 新しい働き方や生活様式が生まれる中で普及した言葉が数多くあります。 ここでは、その中でもビジネスシーンで頻出する用語を集めました。 商談やミーティングなどのとっさの時に困らないよう、お役立てください』と。
❶インフォデミック
❷オンライン飲み会
❸エッセンシャルワーカー
❹サイドプレイス
❺オフピーク出勤
❻シェアオフィス
❼オーバーシュート
❽ジョブ型人事制度
❾巣ごもり消費
❿地域居住
⓫ソーシャルディタンス12ポストコロナ
⓬ポストコロナ
⓭デジタルトランスフォーマーション(DX)
⓮ローテーション勤務
⓯テレカン
⓰ワーケーション
本日の新聞にはまだまだありました『エンティティ―リスト』『リモートキャリア』『グリーンインフラ』『ブルーカーボン』『エンタープライズブロックチェーン』『ビットコインコミュニテイー』『カストディエコシステム』『ブロックチェーン技術』『デジタルアイデンティの社会実装』等々。
いよいよ、とりあえず『自分専用』のカタカナ英語、及び、難しい語彙・用語事典が必要かと思い始まました。 昔、アフターサービスの世界にはユニークで判りにくい語彙・用語があったので、語彙・用語解説集を作ったことを思い出しました。 今はオタクっぽい分野でなくても、座右の語彙・用語解説集が必要と思えるほど(タブレット・スマホでも十分カバー可能)、日本語の進歩・進化・複雑化が進んでいます。』
この件、もう少し勉強して整理します。
(20201011纏め #235)
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