『世界の城郭 7(ネルトリンゲン城郭都市は隕石のクレーターに)』
『奇跡の「二つのクレーターを残した天体は二重小惑星」そこを城郭都市に』
城郭は、いつ見てもロマンを掻き立てます。 この要塞は、自分たちの家族・同胞を守るために『ロケハンと予想縄張り』を繰り返し、最終的にたどり着いたのが、ここ『直径24kmの巨大なクレーター(ネルトリンガー・リース)の中央から南西よりの、直径1kmほどの円形の中央丘に円形の街・城郭都市』が築かれました(落下した隕石は直径1.5km程度)
ネルトリンゲンは、1500万年前に、シュヴァーベンジュラ山脈(ドイツ連邦共和国、バイエルン州)に落下した隕石のクレーターであるネルトリンガー・リースに位置する。 このクレーターは直径24 kmあり、その縁は環状の連丘に見える。 この環状連丘が、実際の戦いに役立ったかどうかは不明です。
ネルトリンガー・リースの中心から西南西42 kmにあるシュタインハイム盆地(左下隅)はもう一つの衝突クレーターです。 このシュタインハイム・クレーターは、直径3.8 kmと、リース・クレーターよりずっと小さい。 このクレーターもおよそ1500万年前に形成されたと考えられており、リースとほぼ同時のイベントであったと考えられています。(ウキぺぺデイアから引用)
二つのクレーターを残した天体は二重小惑星であったと考えられている。 二重小惑星は、結構発見されていますが、『二重小惑星の地球への衝突』は、めったにはないようです。
ネルトリンガー・リース盆地の地図(ウキぺぺデイアから引用)
ネルトリンガー・リース盆地の俯瞰図(ウキぺぺデイアから引用)
ネルトリンゲン城郭都市の空中写真(ウキぺぺデイアから引用)
この城郭都市は、直接攻められたことはありません。 攻防はクレーターの中で戦われました。 その攻防はウエブ情報からです。
三十年戦争で歴史の転換点となったのがネルトリンゲン包囲戦とそれに続く1634年に起きたネルトリンゲンの戦いである。 この戦いでスウェーデン=プロテスタント軍は初めて皇帝=ハプスブルク軍にはっきりとした敗北を喫したのであった。 ネルトリンゲンは勝者に城門を開かねばならなかったが、高額の賠償金を支払うことで略奪行為を免れた。 しかし、この都市は包囲戦からその後にかけて飢餓や病気で住民の半分以上を失うという被害を受けていた。さらにその後のスペイン継承戦争でも、近くで起こったヘーヒシュタットの戦いによりこの都市は打撃を被っている。
どんな戦いも、戦いでは幸せは、勝ち取れません。 結局、堅固な城塞都市も落とされます。 城は落ちなくても負け戦はあります。 それが歴史でしょうか。
(記事投稿日:2020/05/24、最終更新日:2023/04/12、#193)
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