『法勝寺八角九重塔(81ⅿ)は現在も残っていたら世界遺産に!』
『本格的木造建築は鉄骨造より堅牢で長寿命と、寺院・城郭が証明』
『高層木造建築には普通の木材では無理、直交集成板(CLT)のコスト削減を』
日本の木造建築技術の凄さを平安時代の『法勝寺八角九重塔(81ⅿ)CG復元図』で知りました。 一方、構造用集成材・直交集成板(CLT)・単板積層材(LVL)を使用し,2019年に完成した、ノルウェーの世界一高い木造の複合ビル「ミョーストーネット (85m)」があります。 それまでは、京都白河の『法勝寺八角九重塔(81ⅿ)』が、世界一高い(記録)木造建築でした。
法勝寺八角九重塔(高さ81ⅿ)CG復元図
ウエブ情報から引用
ウエブ情報から引用
高さ比較
❶法勝寺八角九重塔 ❷教王護国寺(東寺)五重塔 ❸醍醐寺五重塔
「白河」と呼ばれた現在の岡崎地域は、当時から風光明媚な地として知られ、9世紀末頃から貴族の別荘が建てられました。都と東国を結ぶ東海道のルート上という交通の要衝にあたるこの地は、平安後期、政治の中心地として拡大します。 そのキーパーソンこそ、藤原家による摂関政治をおさえ、院政を開始した白河上皇です。 白河上皇は、献上された藤原家の別荘・白河院の地に法勝寺を建立し、その西側に造営された白河泉殿(北殿)という「院の御所」とともに、院政の拠点の一つとしました。その後、天皇や皇后により「勝」の字が使われた寺院が5つ建てられ、法勝寺と合わせて「六勝寺(りくしょうじ)」と呼ばれる巨大寺院群が出現します。
白河上皇
みやびやかな宮廷政治が繰り広げられた平安時代とむき出しの欲望がしのぎを削る鎌倉時代。 その転換を生んだのは一人の帝王だった白河上皇。 院政によって摂関家から政治の実権を奪い、経済的な奉仕をする中流貴族を優遇することで、すべてを思いのままにする勝手気ままな政治を行った。 だが延暦寺などの有力寺院は従おうとせず、強訴というデモを繰り返す。上皇が打ち出した対抗策は武力。 時代を一気に武士の世に推し進めた。
世界一高い木造ビル(高さ85ⅿ)
ウエブ情報から引用
ノルウェーの首都オスロから北へ約140km、ブルムンダル(Brumunddal)という小さな町に世界一高い木造の複合ビル「ミョーストーネット(Mjøstårnet)」が完成した。 日本をはじめ世界中から数千人もの人々が視察に訪れている。 建物の高さは約85.4m、18階建て。2017年3月に基礎工事が始まり、総工費5000万ユーロ(約61億円)をかけて19年3月に完成した。
建物全体で約1400m3の構造用集成材を使用。 構造用集成材は、敷地から約15kmの距離にあるモエルフェン・リムトレ社(Moelven Limtre)の工場で加工した。 そのほかエレベーターや階段のシャフト、バルコニーなどで直交集成板(CLT)、床の一部に単板積層材(LVL)を使用している。
新建材・直交集成板(CLT)の利用・活用をベースに、日本の林業と住宅事情が改善されることを期待しています。 直交集成板(CLT)の材料、杉・檜をいかに輸入材より安くできるか、無花粉杉は十分足りているか等、問題も山積みですが関係者の皆様には頑張って頂きたいと思います。
(記事投稿日:2023/07/16、#672)
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