知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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『温暖化・海水温上昇! 地球を冷やす術(すべ)はない? 身近なこと「節電」「プラチック減とプラチック改良」「木を植えよう」を地道にやろう』

2024-09-11 08:31:36 | 科学・数学・物理
『1000年の海洋大循環で地球全体に栄養供給、奇跡の星が』
『温暖化で弱る「千年海流」で「干ばつや高潮、異常気象に拍車」』
『温暖化・海水温上昇! 地球を冷やす術(すべ)はない?』
『身近なこと「節電」「プラチック減とプラチック改良」「移動はできるだけ公共交通機関で」「木を植え、手入れも」をやろう』

千年海流(千年周期海流)

 ウエブ情報から引用

黒潮大蛇行(温暖化の影響は黒潮にも及ぶ)
 
ウエブ情報から引用

先日2024/09/08の日経新聞『科学の扉 SCIENCE』欄に載っていました。 『温暖化で弱る「千年海流」で「干ばつや高潮、異常気象に拍車」』。 4年前(記事投稿日:2020/09/14)、この情報を見つけた時、『奇跡の星』『水の惑星』の地球を実感して驚いた記憶がありました。

今回のこの記事冒頭には、こうありました繰り返しです。 『温暖化で弱る「千年海流」で「干ばつや高潮、異常気象に拍車」』。 ほんの4年ですが、隔世の感と同時に、人間の『地球=ガイヤ=地球に住む生命体全てを含んだもの』に対する思慮不足にも、驚くばかりです。 多種多様の問題と危機が見つかっています。 締めくくりはやはり、これ!『状況は非常に切迫している。 世界は50年までに「二酸化炭素CO2の排出量をゼロにする必要がある」と話す。 地球環境は私たちの日々の選択にかかっている。』でした。 自分の今後の勉強も含め『4年前の投稿記事』を、以下に再掲させていいただきます。

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 表題の抜本策を考えるとこうなります。 『頼む!スパコン「富岳」、激甚気象の原因と対策を、「富岳」を超える「量子コンピューター」には、地球の今の課題・二酸化炭素削減対策を

 

 地球は、いかにもデリケートな惑星であり『奇跡の星』と言われています。 先ず『地球の半径6,371㎞』に対して、『大気層の厚さ(上端の定義によるが)8-15㎞で、0.1%-0.2%』。 また地球の公転最大時速は108,000㎞、自転の地表速度は1,700㎞ですが、地球の大気は吹き飛ばされませんし、真空の宇宙に大気が『バキューム』されない。 火星の大気は太陽風と放射線に吹き飛ばされたのに・・・。 地球はサイズそのものが奇跡でもあります

 

 地球は『水の惑星』です。 地球上の表面の三分の二は水に覆われています。 さらにその水の97%までが海水です。 海も最高深度は10,920ⅿも、ありますが、『平均深度は4,750ⅿで地球半径に対して0.07%』です。 地球の地殻の厚さは、『海底で約10㎞(地球半径に対して0.16%)~大陸で約30㎞(同0.47%)この微妙なサイズ(地球半径と地殻に厚さの比率)、大気と水と。まさに『奇跡の星』『水の惑星』です。 

 

 この海が、今、浄化の困難な、人間がつくった汚染(油と化学物質)、ペットボトルやビニール袋等に悲鳴を上げています。 人間は優秀ですので『私・俺・僕は関係ない』と言いながら、自分たち各々は汚染の原因はつくっていないと信じているようです。

 

 激甚気象の原因の一つである、上昇した海水温(表層と海中)を下げる方法はあるのか? 現在、考えられるのは次の方法ぐらいですが、コストを考えるとかなり難しいようです。

 

❶巨大反射シールドを置き、太陽光線を宇宙に反射

 費用対コスト面でどうか・実現できるか、用地が課題?

❷大気中に素粒子を散布して遮光

 費用対コスト面でどうか、素粒子の副作用が心配?

❸海水を大気中に散布

 費用対コスト面でどうか、逆に大気温を上昇させる?

❹大気中からCO2を回収・貯留する

 直接的・実際的にですが、費用対コスト面でどうか、

 

表層の海流(図1)

ウキペディアより引用

 通常、海流と言うと、海洋の中の表層中を一定の方向に帯状に流れる海水の流れを呼び、黒潮などの暖流と親潮などの寒流に大別される(図1)。通常の海流は、表層海流または風成海流とも呼ばれている。 海流は主に海上を吹く風の力によって引き起こされる。 海流が流れる深さは、黒潮では表面から800mほどで、最大でも約1,000mである。それよりも深いところは深層と呼ばれるが、深層には風成海流は流れていない。

 

深層海洋循環(図2)

写真はウエブ情報より引用

 

 日比谷 紀之氏 東京大学大学院理学系研究科教授の深層海洋大循環と気候変動 ―未だ解明されない深海の謎―のウエブ情報から引用

  深層海洋循環は1,500年〜2,000年スケールの現象であり、それを実際に確かめることは不可能であるため、スーパーコンピュータによるシミュレーションに頼らざるを得ないのが実情である。

 

南極の凍る海で生まれた冷たくて重い海水は、深い海の底に沈みこんで南極の外へ流れ出す。 深層流は千年以上かけて地球の海を回っていて、地球の気候などの環境に大きな役割を果たしていると考えられている。 深層流の上部の流れは、黒潮など表面の海流とは違う流れだ。

 

深層海洋循環の存在が明らかになった経緯

 深層海洋循環のような流れの存在は、米ソ冷戦の中、1960年代に行われた北大西洋での水爆実験がきっかけで明らかになってきた。 水爆実験で発生するトリチウム(三重水素)は雨水に取り込まれ海洋中に入るが、重水素はもともと海洋中にはほとんどない化学種なので、この流れを追いかけることで海洋中の水の循環がわかることに気付いたのである。 1972年から1981年にかけて、トリチウムの動きを追跡した海洋循環の観測が行われるようになり、コンベヤーベルトに例えられる深層海洋循環が存在することがわかってきた。

 

 また、化学解析・炭素の同位体解析で海水が大気との接触を絶ってからどの位の時間が経過したか、すなわち海水の年齢がわかるようになった。 海水の年齢は、一番新しいものが北大西洋の表層で50年位であり、南方向に深くなるに従って、100年、200年、300年となる。 大西洋では、西大西洋にある1,000年位の海水が一番古く、太平洋には、1,000年位から2,000年位までの海水が存在している。 すなわち、大西洋に比較的新しい水があり、太平洋に比較的古い水があることがわかっている。

 

(大西洋の中央海嶺のトップは、断面は三角錐と思われていたが、三角錐のトップに溝(盛り上がったマントルの縁の間)がった。 この溝も米国の原潜が大西洋の海底調査のスキャニングで初めて分かったようですし、これがプレートテクニクス・大陸移動説の裏付けに役立ったと言われています。 戦争の技術は、科学の進歩と裏腹。 紙一重です。)

 

 深層海洋循環は低緯度から高緯度までのエアコンのような役割を果たしていると考えられると述べた。 深層海洋循環が停止し、寒冷期が起きたと推察されている。映画『デイ・アフター・トゥモロー』 (2004)にインスピレーションを与えたArt BellWhitley Strieberの共著『The Coming Global Superstorm』は、こうした北大西洋の深層海洋循環の停止による気候変動をテーマにしたものです

 

 海水温の上昇は、実にゆっくりと進みますが、最近の日本に接近する台風が、昔とは違って、かなり日本本土に、接近してから成長・発達するケースが増えています。 これな日本近海の海水温が上昇して来ているからです。 この日本近海の海水温の上昇を『どうやって冷やします』か。 『私・俺・僕、関係ねー』ではすみません。

 

 地球・海水を冷やすのは本当に難しいようです。 表題に戻ります。 『身近なこと、「節電」、「プラチック減とプラチック改良」、「木を植えよう」を地道にやろう』です。 期待の『木を植えよう』も、万能ではありません。 樹木も、枯れて朽ちれば・加工されれば・燃やせば、CO2を出します。 CO2削減の困難さが、6度目の大絶滅回避の困難さです。

 

 人類は、霊長類の時代を含め、数百万年の歴史ですが、現在は、繁栄の頂点にいます。 が、決して地球には優しくはありません。 反面、この人類の『叡知』に対して、恐竜は、隕石衝突の大絶滅なければ1億年以上も繁栄し続けたであろうDNAを持っていましたが、地球上から、大絶滅で消えました。 それでも恐竜の方がずっと地球には優しかった。 この正反対の両者を育んだ地球は、やはり、不思議な『奇跡の星』です。

(記事投稿日:2020/09/14 、最終更新日:2021/11/06、#219)


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