知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『花の世界 10(生け花、昔の日本は・日本人は凄かった)』―安土桃山時代から江戸前期にかけて流行った「大型の生け花・大砂物」―

2021-09-16 10:10:04 | 

『花の世界 10(生け花、昔の日本は・日本人は凄かった)』

  ―安土桃山時代から江戸前期にかけて流行った「大型の生け花・大砂物」―

歴史学者で「平成の司馬遼太郎」と呼ばれている磯田道史(いそだみちふみ)氏の著書『日本史の内幕』で、豊臣秀頼の出生について調べていたら、この著書に、江戸時代の『長持ちさせる生け花』と安土桃山時代に始まった『大型の生け花・大砂物』が載っていました。 この方の古文書の徹底した追跡には驚きです。

生け花・華道とは、植物を主にして、その他の様々な材料を組み合わせ、構成して鑑賞する芸術のことを言われます。 生け花・華道は日本発祥の文化ですが、現代では世界中で受け入れられています。
 
欧米で親しまれているフラワーデザインは、どこから見ても統一されたフォルムを感じられるように生けるという決まりがあるようです。
 
日本の華道では見る方向は正面と定めている流派は多くありますが、3次元を2次元で表現する流派もあるそうです。 また、色鮮やかな花のみではなく、木の幹の形状や枝ぶり、葉や苔まで全てを花材として鑑賞する点で、海外の概念とは一線を画しています。
日本が誇る文化である生け花の由来ははるか昔の飛鳥時代までさかのぼります。 

生け花・華道は、ウエブ情報にこうあります。

華道(かどう)は、植物のみや、植物を主にその他様々な材料を組み合わせて構成し、鑑賞する芸術である。「花道」とも表記し、またいけばな(生け花、活花、挿花)とも呼ばれる。 ただし華道という呼称は「いけばな」よりも求道的意味合いが強調されている。 華道には様々な流派があり、様式・技法は各流派によって異なる。

華道は日本発祥の芸術ではあるが、現代では国際的に拡がってきている。 欧米のフラワーデザイン は、三次元のどこから見ても統一したフォルムが感じられるように生けるとされる。 華道の場合、鑑賞する見る方向を正面と定めている流派も多くあるが、3次元の空間を2次元で最大限に表す流派もある。 また華道は色鮮やかな花だけでなく、枝ぶりや木の幹の形状、葉や苔となど全てを花材とし鑑賞する点でも、海外のアレンジの概念とは一線を画している。現代日本では野菜や果実が用いられることもある。

生け花・華道の流派は数えきれないほどあるようです。

生け花には大砂物があります。 これは正月になると、ホテルのロビーに、商業ビルの殆どの玄関・ロビーに飾られます。 茶道の『侘び寂び』の世界の一輪挿しの凄さを信奉する自分にとっては、『大砂物』は別世界の風景です。

前田邸の大砂物

 

豊臣秀吉によって天下統一が成し遂げられた安土桃山時代、城郭や武家屋敷に大きな床の間が設けられ、そこに飾る花が池坊に依頼されました。
池坊専好(初代)は文禄3年(1594)、秀吉を迎えた前田利家邸の四間床に大砂物を立て、「池坊一代の出来物」と称賛されたといわれます。 慶長4年(1599)には、京都の大雲院で開かれた花会に専好(初代)の弟子100人が出瓶し、多くの人々が見物に訪れました。  平成24年(2012)に復元したもの。砂物は、器に砂を敷きつめることからその名がある

 

安土桃山時代から江戸前期にかけての『大型の生け花・大砂物』に対して、江戸時代中後期には『長持ちさせる生け花』の工夫が始まっています。 これが、磯田道史氏の著書『日本史の内幕』の中に、未生流『挿花養之伝』として紹介されていました。 この秘伝がどのように研究・発見されたのか興味が尽きません。

❶水生植物コウホネには、胡椒・茶・明礬を調合した薬液を水鉄砲で注入

❷ハスには、石灰を湯で煮た水を注入

❸葦芦などは、焼酎にていける。

バラのこと、バラは切り花で、花瓶にも活けますが魅力的

バラのウエブ情報です。 

バラ(薔薇)は、バラ科バラ族の総称である。 あるいは、そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する。

バラ属の成形は、灌木、低木、または木本性のつる植物で、葉や茎に棘を持つものが多い。  葉は1回奇数羽状複葉。  花は5枚の花びらと多数の雄芯を持つ(ただし、園芸種では大部分が八重咲である)。  北半球温帯域に広く自生しているが、チベット周辺、中国の雲南省からミャンマーにかけて主産地でここから中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカへと伝播した。  南半球にはバラは自生しない。

 

昨年末、生け花教室の教材として使われた、切り花『ブリリアント』が我が家に、一本だけ、やってきました。 

濃いオレンジ色で、魅力的でしたので、室内に飾った後で、難しい冬の挿し木をやって増やしてみようと思いました。 自家の四季バラの挿し木の経験では冬季以外ですが、成功率は3割程度の『根付き』でした。

今回の『ブリリアント』は、自分にとっては、珍しい品種ですので、少しは、挿し木時期の適否については調べました。 ウエブ情報ですが

  • 5月後半~7月
    気温もちょうどよく、失敗しにくい。発根までは1か月半程度。
  • 真夏
    気温が高すぎるので涼しい日陰に置いて、水切れに注意。挿し穂が痛みやすい。発根までは1か月程度。
  • 9月中旬~10月
    気温が低めで挿し穂が痛みにくい。発根までは1か月半~2か月程度。

 

冬は、やはり難しそうですが、切り花ですので初夏までは持ちません。 そこで、12月に、室内ですが『挿し木』を、ダメもとで強行してみました。 成功して、最近見事にはバラが咲きました。 このバラは四季バラと思っていますので、次は冬から春には、咲きそうで今から楽しみです。

(記事投稿日:2021/09/16、#384)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 幅広い芸域で真のスーパース... | トップ | 『西ベルリン包囲の壁は市民... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事