本日のエッセイは、完璧“娘自慢”話題となりますので、その種の自慢話が苦手な方はスルーされることをお勧めします。
高齢出産で産んだ我が一人娘が大学新卒で入社し 8年間正社員のIT技術者として勤務した企業を退社して、4月から新たな企業に再就業した話題は、少し前の本エッセイ集内で公開させていただいている。
その再就職の日から早いもので2週間が経過した。
親としては、(転職先企業が娘に合っているのか? 新たな職務がきちんとこなせているか??) と日々心配が尽きない。
そうだとしても、既に29歳を過ぎている娘だ。
やたらとせっついて、「どうだった? どうだった??」と騒ぎ立ててることは避けたいと、我がはやる気持ちを抑えて。 娘への連絡は週一でSMSにて確認することとしている。
さて、第一週目の週末に届いた娘からのSMS回答は、以下の如くだった。
「仕事のおおよその流れはほぼ把握できたが、未だに各業務の細かい流れが完璧に把握できていない部分がある。 今後は更に業務が増えるが、それに備えて着実な業務への取り組みとペースアップを目指したい。」
以上は原左都子が多少編集したものだが。
それにしても驚かされたのは、娘の文章が我がエッセイ集の文体と酷似していることだった。
(手前味噌ながら、この娘、いつの間にこれ程の文章力を身に付けたのだろうか??)なる感想と共に、娘の成長を心より喜んだものである。)
そして2週目が終了して一日過ぎた昨日土曜日に、2本目のSMSにて娘の新たな業務の状況を確認してみると。 業務にはかなり慣れて来たとの返答が返って来た。 これぞ、何よりである。
それにしても、この2週間の親の心配とは裏腹に、娘がこれ程までに成長を遂げている事実を嬉しくも思い知らされた。
亭主ともこの喜びを分かち合ったのだが、「この子、このまま定年まで2度目の企業で勤め上げそうだね。」と糠喜びし合ったものだ。
ところで、娘の再就職先で娘は「品質管理業務」を担当しているのだが。
IT技術者としてのデータ入力はもちろんの事、「実験業務」も担当しているらしい。
「実験」と聞くと、まさに母親の私が医学業務に於いて医学実験を担当していた経験がある。
娘が「実験業務」?? と聞いて最初はキツネにつままれたのだが、その理由がすぐに判明した。
我が娘の大学の専攻が「実験」を要する分野だったことを思い起した。 入学時に「実験着」を購入して、大学で実験がある都度、母の私がそのレポートのまとめを手伝った記憶も蘇った。
(参考のため、娘が大学時代に取得した資格とは「フードスペシャリスト」「フードコーディネーター」「食生活指導士」です。)
通常、それらの資格を取得した学生達のほとんどは、その専門分野へ就業するのだが。
娘の場合は自身の持って生まれた特質である寡黙さ等々の適性を考慮して、自らが「IT技術者」となることを急遽目指し、大学卒業までにその分野の国家資格を自主的に取得したとの経歴がある。
この度の娘の2度目の就職先にて「品質管理」分野での再就職が叶ったのは。 大学時代に「実験経験」がある事実と、8年間の「IT技術業務経験」の両者が認められた故だったのだと親としては改めて感銘させてもらった。
やはり資格や経験とは一生に於いて役立つものであり、親としても娘の教育指導に於いてその点を重視して来た事実が活きた!、と嬉しい限りである。
いま現在は社会的に特に専門分野において、若手専門職労働者不足だと見聞したりもする。
そんな時代背景に於いて、娘に受けさせた教育課程や我が指導が役立っている事実に触れることが叶い。
改めて、我が娘に対する「サリバン教育」に誤りは無かったと自負させてもらっている次第だ。
何よりも “勤勉な働き者の娘”に育っている事実に、拍手を贈りたい母の私である。