(写真は、私がエジプトで買い求めたパピルス画です。)
GW最終日は、引き続きエジプト、ギリシャ方面旅行記を綴り、締めくくることにしよう。
昨日のこどもの日に、我が家の子どもと一緒に東京白金台にある松岡美術館へ出かけた。 この美術館は創立者である松岡清次郎氏が情熱を注いで収集した多種多様な美術コレクションを公開している美術館である。
都心にありながら緑豊かで閑静な住宅街、近隣には東大医科研、聖心女子学院中高等があり、駅からの外苑西通りにはお洒落なブティックやレストランが軒を連ねている、という恵まれた立地条件の中に松岡美術館はひっそりと存在していた。
我々親子は今回初めて訪ねたのだが、この美術館がユニークなのは松岡氏のコレクションがまさに多岐に渡っていることである。エジプト古代の壁画から始まり、地域的には中国、インド、イラン、ヨーロッパ、etc… 時代も古代から現代のピカソに至るまで様々なコレクションが展示されている。私のような素人にはとても分かり易く結構楽しめる美術館であった。
その中でも、特に興味を惹かれたのは古代エジプト展の展示室であった。 と言うのも、昨年エジプトへ旅行しエジプト国立考古学博物館等で同様の数多くの本場の美術品の展示を見てきたことによる。 加えてこの通り、偶然今ちょうど本ブログでエジプト、ギリシャ方面旅行記を綴っていることもあったためである。
美術品と言えるのかどうかも私には判断できないのであるが、エジプトでパピルス画を購入して来た。(上記写真参照) パピルスの台紙にエジプトの古代風の絵が描かれた作品である。一応、エジプトのお土産として代表的なものとの説明を聞いていたため、国営の販売店で保証書付きの絵画を何点か購入したのである。このパピルス画はすべて手書きで描かれている。購入してきて1年近く経った今なお、描くのに使われている染料の匂いが強烈である。
前回の記事でも既述した現地ガイドのMohamedさんから詳細の解説をお聞きしつつ何点か選んで購入したのであるが、残念ながら今となってはもう記憶があやふやで、私の口からはこの絵画につき説明不能なのであるが…。
このパピルス画の画布であるパピルスについて少し語ってみよう。
元々パピルスとは、古代エジプトで使用された文字筆記のための媒体をさす。古代においてこのパピルスは大変重宝な記録伝達の媒体で、例えば私が好む古代ギリシャ哲学者プラトンの著作を記したパピルスの写本が今なお保存されてもいる。
このパピルスの製作にはかなりの人手と日数を要する。私も上記のエジプト国営パピルス画販売店にてパピルス製作の実演の一部を垣間見たが、相当の手間暇を要する。それ故に真正のパピルスは高価であるし、また優れた保存性能を有しているのである。
ところが残念ながら、現地エジプトでは観光用として偽パピルスも多く販売されているそうである。偽パピルスは例えばさとうきびやバナナの皮から作られているそうだ。それらは一見真正のパピルスと区別できないが、決して長持ちせず直ぐにべたべたしてくるらしい。
パピルスという植物は、元々中央アフリカのナイル川源流から、洪水の際にデルタ地帯に流れてきた株が自生したものを人手をかけて栽培し、はるか昔には記録のための媒体のみならず履物、綱等の人々の生活用品として利用されてきたという。
そんなパピルスも製紙法の発展により人々の実生活からは完全消滅し、現在ではエジプトにおける観光土産の目玉商品と移り変わっているようである。
GW最終日は、引き続きエジプト、ギリシャ方面旅行記を綴り、締めくくることにしよう。
昨日のこどもの日に、我が家の子どもと一緒に東京白金台にある松岡美術館へ出かけた。 この美術館は創立者である松岡清次郎氏が情熱を注いで収集した多種多様な美術コレクションを公開している美術館である。
都心にありながら緑豊かで閑静な住宅街、近隣には東大医科研、聖心女子学院中高等があり、駅からの外苑西通りにはお洒落なブティックやレストランが軒を連ねている、という恵まれた立地条件の中に松岡美術館はひっそりと存在していた。
我々親子は今回初めて訪ねたのだが、この美術館がユニークなのは松岡氏のコレクションがまさに多岐に渡っていることである。エジプト古代の壁画から始まり、地域的には中国、インド、イラン、ヨーロッパ、etc… 時代も古代から現代のピカソに至るまで様々なコレクションが展示されている。私のような素人にはとても分かり易く結構楽しめる美術館であった。
その中でも、特に興味を惹かれたのは古代エジプト展の展示室であった。 と言うのも、昨年エジプトへ旅行しエジプト国立考古学博物館等で同様の数多くの本場の美術品の展示を見てきたことによる。 加えてこの通り、偶然今ちょうど本ブログでエジプト、ギリシャ方面旅行記を綴っていることもあったためである。
美術品と言えるのかどうかも私には判断できないのであるが、エジプトでパピルス画を購入して来た。(上記写真参照) パピルスの台紙にエジプトの古代風の絵が描かれた作品である。一応、エジプトのお土産として代表的なものとの説明を聞いていたため、国営の販売店で保証書付きの絵画を何点か購入したのである。このパピルス画はすべて手書きで描かれている。購入してきて1年近く経った今なお、描くのに使われている染料の匂いが強烈である。
前回の記事でも既述した現地ガイドのMohamedさんから詳細の解説をお聞きしつつ何点か選んで購入したのであるが、残念ながら今となってはもう記憶があやふやで、私の口からはこの絵画につき説明不能なのであるが…。
このパピルス画の画布であるパピルスについて少し語ってみよう。
元々パピルスとは、古代エジプトで使用された文字筆記のための媒体をさす。古代においてこのパピルスは大変重宝な記録伝達の媒体で、例えば私が好む古代ギリシャ哲学者プラトンの著作を記したパピルスの写本が今なお保存されてもいる。
このパピルスの製作にはかなりの人手と日数を要する。私も上記のエジプト国営パピルス画販売店にてパピルス製作の実演の一部を垣間見たが、相当の手間暇を要する。それ故に真正のパピルスは高価であるし、また優れた保存性能を有しているのである。
ところが残念ながら、現地エジプトでは観光用として偽パピルスも多く販売されているそうである。偽パピルスは例えばさとうきびやバナナの皮から作られているそうだ。それらは一見真正のパピルスと区別できないが、決して長持ちせず直ぐにべたべたしてくるらしい。
パピルスという植物は、元々中央アフリカのナイル川源流から、洪水の際にデルタ地帯に流れてきた株が自生したものを人手をかけて栽培し、はるか昔には記録のための媒体のみならず履物、綱等の人々の生活用品として利用されてきたという。
そんなパピルスも製紙法の発展により人々の実生活からは完全消滅し、現在ではエジプトにおける観光土産の目玉商品と移り変わっているようである。