去る2月21日に投票が行われた長崎知事選において、民主・社民・国民新党の与党3党が推薦した候補は、自民・公明両党の支持を受けた無所属候補に大差を付けられ落選した。
今年に入って最初の知事選において新政権が推薦した候補が大敗した結果を受けて、鳩山首相はメディアのインタビューを通してこの期に及んで初めて、「“政治と金”問題が長崎知事選における敗因である」と国民の前で明言した。
ならば、首相自らと小沢幹事長はその責任を取るために辞任の決断をする気にやっとなったのか?? と思いきや、まったくそうではないらしく、首相も幹事長もこのまま続行とのことである。 首相自ら敗因分析が出来ているならば政権内でその責任問題にけじめをつけるのが最優先課題と考えるのが常識であろうに、それを放置して新政権としてのさばり続けて尚、夏の参院選に勝利できると虎視眈々と目論んでいるのであろうか??
長崎知事選と時を同じくして実施された朝日新聞の世論調査によると、内閣支持率は続落し37%にまで落ち込んでいる。 しかも参院選で民主党が過半数を取ることに「反対」が全体で55%、無党派層では62%とのことで、民主党にとっては至って厳しい世論となっている。
これを承知で、尚も“政治と金”問題に決着を付けず灰色幹部が居座ろうとしている民主党の魂胆はある程度推測できる。 それは、上記朝日新聞の世論調査における「政党支持率」の回答結果が物語っているのだが、民主党支持が32%、自民党支持が18%と、民主党支持率は大幅に下落したものの、第一野党である自民党の支持率が相変わらず低迷を続けているためであろう。
原左都子は決して自民党支持派でもないのだが、自民党が支持率を伸ばせないことに関してはある程度同情をしたくもなる。 政権を取れない野党と一旦成り下がってしまった以上、力の見せ場がないのであろう。 野党としては、とりあえずは新政権の失態を突くことしか仕事がないのが議会制民主主義の実態なのではなかろうか? 一方で民主党支持派の意見としては、野党はいつまでも“政治と金”問題を叩いていないで早く予算の審議に入るべきだとの声が強いが、それはいとも単細胞な“身びいき”と言うものだ。 ここは(大して仕事のない)自民党には、早急に鳩山政権の“政治と金”問題に確実にケリを着けてもらおうではないか!
それにしても、内閣支持率が30%台にまで落ち込んだ現状をさすがに新政権も踏まえ始めたのか、昨秋よりずっと耳障り極まりなかった「国民の“皆さんの期待”に応えるべく」云々… の空虚なフレーズが鳩山首相はじめ政権幹部の発言からすっかり消え失せたことが、元々新政権支持派ではない国民にとってはせめてもの救いである。
さてさてすっかり前置きが長くなったが、本記事においてはバンクーバーオリンピックにおける女子カーリング競技の日本チームの予選敗退の要因について考察するのが実は本来の目的だったのだ。
女子カーリングチームが国民の間でもてはやされたのは、前回のトリノ冬季オリンピックがきっかけであったように記憶している。 前冬季五輪において日本人が期待している“メダル”に代表選手の活躍がなかなか届かない中、メディア影像を通じてカーリングという競技の面白さに魅せられた国民の間で、五輪終了後もカーリング競技が流行し続けたのである。 トリノ五輪の結果は結局8位入賞に終わったものの、その後も現役を続行している女子選手の“美人度”も大きなプラス要因となり、カーリングの人気は今回のバンクーバーまで持ち越されることとなった。
そんな日本女子カーリングチームの今回の五輪の試合を、2月20日(土)に私はテレビにて観戦する機会を得た。 対戦相手は強豪イギリスチーム。 解説者によるとこの試合はカーリング競技の歴史に残る程の稀に見る高レベルの試合だというコメントだったが、まさに息詰まる熱戦が繰り広げられ両チーム共に素晴らしいショットの応酬とチームワークの結束の中、僅差で日本女子チームが勝利を挙げたのだ。 この試合を見た限りにおいては、日本女子チームが持つ技術的底力はただものではなく、このままの力を持続すれば予選リーグ通過も困難ではないと(あくまでもカーリング素人の)私は判断していた。
ところがその後ロシアには延長戦の末勝利したものの、続けて3敗を記して予選リーグをあっけなく敗退してしまったのだ…
原左都子の考察によれば、“針の穴”を通すがごとくのミラクルショットを確実に繰り出す技術力のあるリーダーの目黒選手を筆頭に、この日本女子カーリングチームの個々の実力のみに絞ると、ある程度世界に通用するレベルに達しているのではないのかと見る。
にもかかわらず今回「予選敗因」してしまった原因は何かと言うと、その一番の要因はこのチームの“チームワーク”の不十分さにあると私は断言したい。
諸外国のチームの年齢構成が多様であるのに比し、日本チームは同年代の若い世代のみの集団という実態だ。 カーリングの歴史が浅い日本においてこの現象はやむを得ないのかもしれないが、チーム内に真のリーダーが欲しい思いがテレビで観戦していて否めない思いであった。 例えば試合中の作戦時に次のショットに関する選手間の戦略がまとまらず、持ち時間を大幅にロスする場面が多い。 尚悪い事には、せっかくのタイムアウトの時点で、おそらく選手同様に若い世代と思しき男性監督さえもが適切なアドバイスが出来ず、まったく選手をまとめられない。 こんなお粗末な状態ではチームプレイの競技で勝てる訳もないと私はイライラしていたら、案の定、予選の残り試合で連続3敗を期してあっけなく敗退してしまったといういきさつだ…。
チームワークにはリーダーシップ力が欠かせない。 真のリーダーとは決して“独裁者”でもなければ、単なる“お飾り”的存在でもあり得ない。
カーリング日本女子チームが今後の冬季五輪で上位に食い込むのは、今現在活躍中の選手がベテランの域に達して以降、メンバーの中の誰かが真のチームリーダーとして育つ頃なのであろう。 それは早くて、後2、3回後の冬季五輪においてであるのかもしれないと原左都子は読む。
今回の冬季五輪において、国民の期待と実力の狭間であえいだ結果予選敗退を余儀なくされた日本女子カーリングチームには、今後真のリーダーの育成に基盤を置いた“チームワーク”の強化を望みたい思いである。
一方で既に国民の期待をすっかり失っている鳩山政権には、一刻も早く“政治と金”の問題の決着を自らつけて欲しいものだ!
今年に入って最初の知事選において新政権が推薦した候補が大敗した結果を受けて、鳩山首相はメディアのインタビューを通してこの期に及んで初めて、「“政治と金”問題が長崎知事選における敗因である」と国民の前で明言した。
ならば、首相自らと小沢幹事長はその責任を取るために辞任の決断をする気にやっとなったのか?? と思いきや、まったくそうではないらしく、首相も幹事長もこのまま続行とのことである。 首相自ら敗因分析が出来ているならば政権内でその責任問題にけじめをつけるのが最優先課題と考えるのが常識であろうに、それを放置して新政権としてのさばり続けて尚、夏の参院選に勝利できると虎視眈々と目論んでいるのであろうか??
長崎知事選と時を同じくして実施された朝日新聞の世論調査によると、内閣支持率は続落し37%にまで落ち込んでいる。 しかも参院選で民主党が過半数を取ることに「反対」が全体で55%、無党派層では62%とのことで、民主党にとっては至って厳しい世論となっている。
これを承知で、尚も“政治と金”問題に決着を付けず灰色幹部が居座ろうとしている民主党の魂胆はある程度推測できる。 それは、上記朝日新聞の世論調査における「政党支持率」の回答結果が物語っているのだが、民主党支持が32%、自民党支持が18%と、民主党支持率は大幅に下落したものの、第一野党である自民党の支持率が相変わらず低迷を続けているためであろう。
原左都子は決して自民党支持派でもないのだが、自民党が支持率を伸ばせないことに関してはある程度同情をしたくもなる。 政権を取れない野党と一旦成り下がってしまった以上、力の見せ場がないのであろう。 野党としては、とりあえずは新政権の失態を突くことしか仕事がないのが議会制民主主義の実態なのではなかろうか? 一方で民主党支持派の意見としては、野党はいつまでも“政治と金”問題を叩いていないで早く予算の審議に入るべきだとの声が強いが、それはいとも単細胞な“身びいき”と言うものだ。 ここは(大して仕事のない)自民党には、早急に鳩山政権の“政治と金”問題に確実にケリを着けてもらおうではないか!
それにしても、内閣支持率が30%台にまで落ち込んだ現状をさすがに新政権も踏まえ始めたのか、昨秋よりずっと耳障り極まりなかった「国民の“皆さんの期待”に応えるべく」云々… の空虚なフレーズが鳩山首相はじめ政権幹部の発言からすっかり消え失せたことが、元々新政権支持派ではない国民にとってはせめてもの救いである。
さてさてすっかり前置きが長くなったが、本記事においてはバンクーバーオリンピックにおける女子カーリング競技の日本チームの予選敗退の要因について考察するのが実は本来の目的だったのだ。
女子カーリングチームが国民の間でもてはやされたのは、前回のトリノ冬季オリンピックがきっかけであったように記憶している。 前冬季五輪において日本人が期待している“メダル”に代表選手の活躍がなかなか届かない中、メディア影像を通じてカーリングという競技の面白さに魅せられた国民の間で、五輪終了後もカーリング競技が流行し続けたのである。 トリノ五輪の結果は結局8位入賞に終わったものの、その後も現役を続行している女子選手の“美人度”も大きなプラス要因となり、カーリングの人気は今回のバンクーバーまで持ち越されることとなった。
そんな日本女子カーリングチームの今回の五輪の試合を、2月20日(土)に私はテレビにて観戦する機会を得た。 対戦相手は強豪イギリスチーム。 解説者によるとこの試合はカーリング競技の歴史に残る程の稀に見る高レベルの試合だというコメントだったが、まさに息詰まる熱戦が繰り広げられ両チーム共に素晴らしいショットの応酬とチームワークの結束の中、僅差で日本女子チームが勝利を挙げたのだ。 この試合を見た限りにおいては、日本女子チームが持つ技術的底力はただものではなく、このままの力を持続すれば予選リーグ通過も困難ではないと(あくまでもカーリング素人の)私は判断していた。
ところがその後ロシアには延長戦の末勝利したものの、続けて3敗を記して予選リーグをあっけなく敗退してしまったのだ…
原左都子の考察によれば、“針の穴”を通すがごとくのミラクルショットを確実に繰り出す技術力のあるリーダーの目黒選手を筆頭に、この日本女子カーリングチームの個々の実力のみに絞ると、ある程度世界に通用するレベルに達しているのではないのかと見る。
にもかかわらず今回「予選敗因」してしまった原因は何かと言うと、その一番の要因はこのチームの“チームワーク”の不十分さにあると私は断言したい。
諸外国のチームの年齢構成が多様であるのに比し、日本チームは同年代の若い世代のみの集団という実態だ。 カーリングの歴史が浅い日本においてこの現象はやむを得ないのかもしれないが、チーム内に真のリーダーが欲しい思いがテレビで観戦していて否めない思いであった。 例えば試合中の作戦時に次のショットに関する選手間の戦略がまとまらず、持ち時間を大幅にロスする場面が多い。 尚悪い事には、せっかくのタイムアウトの時点で、おそらく選手同様に若い世代と思しき男性監督さえもが適切なアドバイスが出来ず、まったく選手をまとめられない。 こんなお粗末な状態ではチームプレイの競技で勝てる訳もないと私はイライラしていたら、案の定、予選の残り試合で連続3敗を期してあっけなく敗退してしまったといういきさつだ…。
チームワークにはリーダーシップ力が欠かせない。 真のリーダーとは決して“独裁者”でもなければ、単なる“お飾り”的存在でもあり得ない。
カーリング日本女子チームが今後の冬季五輪で上位に食い込むのは、今現在活躍中の選手がベテランの域に達して以降、メンバーの中の誰かが真のチームリーダーとして育つ頃なのであろう。 それは早くて、後2、3回後の冬季五輪においてであるのかもしれないと原左都子は読む。
今回の冬季五輪において、国民の期待と実力の狭間であえいだ結果予選敗退を余儀なくされた日本女子カーリングチームには、今後真のリーダーの育成に基盤を置いた“チームワーク”の強化を望みたい思いである。
一方で既に国民の期待をすっかり失っている鳩山政権には、一刻も早く“政治と金”の問題の決着を自らつけて欲しいものだ!