原左都子が昼の時間帯に再放送されるNHKドラマ「連続テレビ小説」を視聴し始めて、今年で20年程の年月が流れている。
それ以前にも学校や仕事が休みの日にたまに見る事はあったが、このドラマシリーズをテレビの前に座って連続して見始めたのは、我が子が産まれた後家庭で過ごす時間が増えて以降の事だ。
「原左都子エッセイ集」開設後は、ドラマの内容をテーマに論評エッセイを公開する機会が幾度があった。 おそらくドラマ1シリーズに付き多い時で4,5本、少ない時でも1本の論評をエッセイ集内で展開してきている。
皆様もご存知のように、このドラマシリーズは若き新人女優(そうでない場合もあるが)をオーディションにて主役に抜擢し、半年に渡り女性の生き様をテーマに物語を展開するのが特徴である。
そもそも新人若手女優が主役という限界があるためか、名脇役あってこそドラマに生命が宿るシーンが多いのはやむを得ないのであろう。 (主役の演技力1本で高視聴率を稼いだとも言える「カーネーション」等の例外もあるにはあるが)、現在放映中の「花子とアン」などは名脇役が光っている典型例と表現出来よう。
視聴率を脇役の演技と存在感で稼いでいるに等しいこのドラマシリーズに、いわゆる“秀作”が少ないのも自然の成り行きと捉える私だ。
さて、8月18日付朝日新聞朝刊に、このNHK「連続テレビ小説」が取り上げられていた。
1961年に初めて放映された「娘と私」を皮切りに、現在放映中の「花子とアン」までのすべての作品の題目と主役女優名が図表にラインナップされていて、私も興味深くその記事を見た。
さすがに国民皆の娯楽がテレビ中心だった1980年代頃までは、このドラマシリーズが視聴率50%越えを悠々とゲット出来ていた時代が懐かしい思いでもある。
中でも1983年放送の「おしん」は最高62.9%の視聴率を記録し、現在も諸外国にても視聴され続けているとの快挙ドラマである。 (私自身を振り返ると、この頃は我が人世最大多忙期に差し掛かっていて、残念ながら「おしん」は後に再放送で視聴したのみである。)
この辺で、話題を表題のテーマに戻そう。
我が“天邪鬼”意地悪観点を余すところなく発揮せんとの趣旨エッセイであり、NHKには実に申し訳ない旨を最初にお詫びしておく。
その上で、今回は私がNHK連続テレビ小説をじっくりと見始めた1995年以降の“駄作”を、原左都子の個人的観点より“ワースト10”としてピックアップしよう。
★ワースト1★ 2004年 「天花」
この頃我が子は既に小学校中学年に達していたと振り返る。 我が娘の「サリバン先生」として君臨していた母の私としては、ある程度娘の教育に余裕が持てるようになった頃であり、おそらく社会現象に対して我が持ち前の批判精神が復活しつつあった時代と推測する。
そんな私の目に映ったのは、「天下」の主役女優の何とも“主役足り得ない”貧弱な姿でしかなかった。 モデル出身との女優氏は確かに外見はよいものの、まず声が聞き取れない。 そして主役としての存在感が一切ないのだ。 それでも少し努力してこのドラマを見続けようとしたのだが、どうしても主役女優氏のレベルが私の眼鏡にかなわず、早期に視聴をとりやめたものだ。
★ワースト2★ 2013年 「あまちゃん」
「あまちゃん」ファンの皆様には申し訳ないが、私にとっては実に、実に、くだらない低俗ドラマでしかなかったとしか表現しようがない。 その根拠を少し述べるならば、私は“AKBコンセプト”に異議を唱え続けている立場の人間だからだ。
若き未熟な芸能界志望女子達を、大人の商業主義論理で「安く」使い切り捨てて済まされる訳がないことを、今一度商業主義に流されている大人どもが再考して欲しいものだ!
★ワースト3★ 2009年 「つばさ」
埼玉県川越市を舞台に展開されたドラマであるが、これも主役女優氏の存在感が物足りなかった。
しかも、母親が子供を捨てて外に出ているとのシナリオも至って不自然であるのに加え、それが最後には許されるとの描き方が説得力に欠けた。 結果として、母親の「子育て放棄」など断じて許してはならないにもかかわらず、それを認めてしまったドラマストーリーと私は理解している。
★ワースト4★ 2003年 「てるてる家族」
今をときめく(?)石原さとみ氏が主役に抜擢されたドラマである。 ところが未だ若き石原さとみ氏とは(申し訳ないが)足がとてつもなくぶっ太く
、こんな女優を何故宝塚学校合格者としてNHKが描くのか大いなる疑義を抱かされたものである。 当時我が娘がクラシックバレエに励んでいた時期であり、バレエとは体型こそ命!である事をNHKは知らないのか!? とのマイナー印象が今尚強いドラマだ…。
★ワースト5★ 2005年 「風のハルカ」
このドラマに主演した若手女優氏を、私はその後一切見る事はない。
物語は、おそらく九州の湯布院なる温泉地にて展開された記憶はある。
私がこのドラマをワースト5に位置付けた理由を記そう。 当時、私は我が子の「サリバン先生」としての家庭内業務から少し離れられる状態になり、税理士試験勉強を再開しようと志していた時期である。 私の場合大学院にて経営法学修士を取得している身であり、後2科目のみ試験合格すれば税理士資格を取得出来る立場だった。
そんな時に放映されたのが「風のハルカ」だった。 ハルカの母親役の真矢みき氏が、ドラマ内でいとも簡単に「公認会計士」試験に合格したのだ。 これに大いに愕然とさせられた思いは今尚忘れもしない…
資格取得とは、そんなに安易なものではないとの感覚と共に……
ワースト6以下は、その題目のみを年代が若い順に紹介しよう。
2002年 「まんてん」
2000年 「オードリー」
1998年 「やんちゃくれ」
1997年 「甘辛しゃん」
1996年 「ひまわり」
以上の、ワースト6位以下の「NHK連続テレビ小説」すべてに於いて共通項がある。
それは、やはり主演女優氏に“存在感”が乏しかった事実である。
ただ私の認識によれば、「まんてん」主演の宮地真緒氏や、「やんちゃくれ」主演の小西美帆氏は現在もご活躍のご様子だ。
更には私が言うまでもなく、「ひまわり」ではさほどの存在感がなかった松嶋菜々子氏など、その後日の目をみた女優と表現して過言でないであろう。
私は所詮、芸能界には一切興味がない人間である事は歴然だ。
だが、もしもNHK連続テレビ小説主役に抜擢されるとの幸運に恵まれた女優氏が今後この世を生きて行くならば、類稀なその幸運を潰すことなく、是非共今後のご自身の人生の糧として利用して欲しいものだ!
それ以前にも学校や仕事が休みの日にたまに見る事はあったが、このドラマシリーズをテレビの前に座って連続して見始めたのは、我が子が産まれた後家庭で過ごす時間が増えて以降の事だ。

「原左都子エッセイ集」開設後は、ドラマの内容をテーマに論評エッセイを公開する機会が幾度があった。 おそらくドラマ1シリーズに付き多い時で4,5本、少ない時でも1本の論評をエッセイ集内で展開してきている。
皆様もご存知のように、このドラマシリーズは若き新人女優(そうでない場合もあるが)をオーディションにて主役に抜擢し、半年に渡り女性の生き様をテーマに物語を展開するのが特徴である。
そもそも新人若手女優が主役という限界があるためか、名脇役あってこそドラマに生命が宿るシーンが多いのはやむを得ないのであろう。 (主役の演技力1本で高視聴率を稼いだとも言える「カーネーション」等の例外もあるにはあるが)、現在放映中の「花子とアン」などは名脇役が光っている典型例と表現出来よう。
視聴率を脇役の演技と存在感で稼いでいるに等しいこのドラマシリーズに、いわゆる“秀作”が少ないのも自然の成り行きと捉える私だ。
さて、8月18日付朝日新聞朝刊に、このNHK「連続テレビ小説」が取り上げられていた。
1961年に初めて放映された「娘と私」を皮切りに、現在放映中の「花子とアン」までのすべての作品の題目と主役女優名が図表にラインナップされていて、私も興味深くその記事を見た。
さすがに国民皆の娯楽がテレビ中心だった1980年代頃までは、このドラマシリーズが視聴率50%越えを悠々とゲット出来ていた時代が懐かしい思いでもある。
中でも1983年放送の「おしん」は最高62.9%の視聴率を記録し、現在も諸外国にても視聴され続けているとの快挙ドラマである。 (私自身を振り返ると、この頃は我が人世最大多忙期に差し掛かっていて、残念ながら「おしん」は後に再放送で視聴したのみである。)
この辺で、話題を表題のテーマに戻そう。
我が“天邪鬼”意地悪観点を余すところなく発揮せんとの趣旨エッセイであり、NHKには実に申し訳ない旨を最初にお詫びしておく。

その上で、今回は私がNHK連続テレビ小説をじっくりと見始めた1995年以降の“駄作”を、原左都子の個人的観点より“ワースト10”としてピックアップしよう。
★ワースト1★ 2004年 「天花」
この頃我が子は既に小学校中学年に達していたと振り返る。 我が娘の「サリバン先生」として君臨していた母の私としては、ある程度娘の教育に余裕が持てるようになった頃であり、おそらく社会現象に対して我が持ち前の批判精神が復活しつつあった時代と推測する。
そんな私の目に映ったのは、「天下」の主役女優の何とも“主役足り得ない”貧弱な姿でしかなかった。 モデル出身との女優氏は確かに外見はよいものの、まず声が聞き取れない。 そして主役としての存在感が一切ないのだ。 それでも少し努力してこのドラマを見続けようとしたのだが、どうしても主役女優氏のレベルが私の眼鏡にかなわず、早期に視聴をとりやめたものだ。

★ワースト2★ 2013年 「あまちゃん」
「あまちゃん」ファンの皆様には申し訳ないが、私にとっては実に、実に、くだらない低俗ドラマでしかなかったとしか表現しようがない。 その根拠を少し述べるならば、私は“AKBコンセプト”に異議を唱え続けている立場の人間だからだ。
若き未熟な芸能界志望女子達を、大人の商業主義論理で「安く」使い切り捨てて済まされる訳がないことを、今一度商業主義に流されている大人どもが再考して欲しいものだ!

★ワースト3★ 2009年 「つばさ」
埼玉県川越市を舞台に展開されたドラマであるが、これも主役女優氏の存在感が物足りなかった。
しかも、母親が子供を捨てて外に出ているとのシナリオも至って不自然であるのに加え、それが最後には許されるとの描き方が説得力に欠けた。 結果として、母親の「子育て放棄」など断じて許してはならないにもかかわらず、それを認めてしまったドラマストーリーと私は理解している。

★ワースト4★ 2003年 「てるてる家族」
今をときめく(?)石原さとみ氏が主役に抜擢されたドラマである。 ところが未だ若き石原さとみ氏とは(申し訳ないが)足がとてつもなくぶっ太く

★ワースト5★ 2005年 「風のハルカ」
このドラマに主演した若手女優氏を、私はその後一切見る事はない。
物語は、おそらく九州の湯布院なる温泉地にて展開された記憶はある。
私がこのドラマをワースト5に位置付けた理由を記そう。 当時、私は我が子の「サリバン先生」としての家庭内業務から少し離れられる状態になり、税理士試験勉強を再開しようと志していた時期である。 私の場合大学院にて経営法学修士を取得している身であり、後2科目のみ試験合格すれば税理士資格を取得出来る立場だった。
そんな時に放映されたのが「風のハルカ」だった。 ハルカの母親役の真矢みき氏が、ドラマ内でいとも簡単に「公認会計士」試験に合格したのだ。 これに大いに愕然とさせられた思いは今尚忘れもしない…
資格取得とは、そんなに安易なものではないとの感覚と共に……

ワースト6以下は、その題目のみを年代が若い順に紹介しよう。
2002年 「まんてん」
2000年 「オードリー」
1998年 「やんちゃくれ」
1997年 「甘辛しゃん」
1996年 「ひまわり」
以上の、ワースト6位以下の「NHK連続テレビ小説」すべてに於いて共通項がある。
それは、やはり主演女優氏に“存在感”が乏しかった事実である。
ただ私の認識によれば、「まんてん」主演の宮地真緒氏や、「やんちゃくれ」主演の小西美帆氏は現在もご活躍のご様子だ。
更には私が言うまでもなく、「ひまわり」ではさほどの存在感がなかった松嶋菜々子氏など、その後日の目をみた女優と表現して過言でないであろう。
私は所詮、芸能界には一切興味がない人間である事は歴然だ。

だが、もしもNHK連続テレビ小説主役に抜擢されるとの幸運に恵まれた女優氏が今後この世を生きて行くならば、類稀なその幸運を潰すことなく、是非共今後のご自身の人生の糧として利用して欲しいものだ!
