原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

郷里の実母は自身の意思で郷里の高齢者施設へ入居したにもかかわらず…

2023年12月28日 | 人間関係
 昨日の “郵便物を理由不明で返却された要旨のエッセイ” の続編の形となるが。


 我が実母は、自身の意思と希望でその郷里の高齢者自立支援施設を選択し、入居している。
 時は、実母が80代半ば頃だっただろうか?
 参考だが、我が実父は69歳の若さで「急性心臓発作」にて突然死している。
 その当時の実母の年齢は未だ67歳。 現在の原左都子より若い年齢だった。
 
 その葬儀の時に久々に郷里を訪れて驚いたのは。 実母が既に歩行困難となっていたことだ!  
 喪主であるにもかかわらず、「私は足が悪いけん動けんので、座っとる!」と威張り腐っていたのが印象的だった。😨 
 (参考だが、我が実母は生涯を通して食べ過ぎかつ運動不足でぶくぶく太っていた。 91歳の現在やっと体重が60キロ前半までに下がったようだが。)😫 

 やむを得ず 葬儀の詳細は娘の私が担当した。(とは言えども、今時の葬儀とはたとえ過疎地の田舎であれ、葬儀業者がすべて事を運んでくれるので特段の不都合は無かったのだが。)

 実母は(私が幼少の頃から)ずっとその父を嫌っていた。 
 その父が若くして他界したのだから、その後は実母の思うままに思う存分生きればよいものを。
 どうも、基本的に人間関係が苦手の様子だ。
 私をはじめ近しい親族にはえばり腐る癖に、肝心要の親しくするべく例えば近隣の方々や自身の過去の職場仲間等々との付き合いを嫌って一切合切避けていたようだ。

 そんな年月がしばらく続き、実母本人が「高齢者自立支援施設へ入居する!」と言い始め自らがその施設を選択・決定し、早速自宅物件を売却して全ての売却収入を自身の財産とした。 (実母とは、物件売買の相続にかかわる知識等々が全く無い人間なのだが。 売却担当の司法書士を通して私と米国の姉に「物件売却に関する相続権を放棄する」旨の念書が届きそれにサインをさせられたものだ。 これに関して、実母より自分がそのように手続したことに関する同意の断りが未だに一切無い。 過疎地の物件故に大した相続額でも無い故にどうでもいい話だが、とにかくまんまとその処理をした実母でもある。) 

 話題を実母の高齢者自立支援施設入居に戻そう。
 その引っ越しの手伝いをするのは、実母にとっては次女の私と相場が決まっているらしく。😵  その要請に応じて、私は実母の高齢者施設への引越を無事終えた。
 遠方に暮らす娘としては、実母の高齢者施設入居の決断・実行は褒めるべきであり、施設入居を心底歓迎したものだ。

 ところが、どうも実母とは何処へ行っても友達が出来ない人種のようだ。
 ならば、せめてスタッフの皆さんとの交流を大事にすればよさそうなのに、それが苦手な人間のようでもある。

 何か困りごとがあると、郷里の近くに住むさっちゃん(実母の実妹に当たる人物だが)を呼びつけて命令的にやらせる癖がある。 (これに関しては、11月郷里訪問の際にさっちゃんも交えて話し合い、困りごとがある際はさっちゃんではなく施設のスタッフに相談するように!と2人で実母を説諭した。 さて、実母がそれを守れるかどうかは不明だが… )


 11月郷里訪問の際に、タクシー内で実母が次女の私宛に吐き捨てるように言った言葉がマイナスの意味合いで忘れられない。

 「施設になど、入るもんじゃない!!」

 それに対する娘の私の返答は決まっている。
 「ならば、もっと若い頃から自身の人間関係を充実させるべく自助努力をしておくべきだった! それに関する何らの努力もせずに、せっかく入居した施設を有効利用出来ないで、いつまでもさっちゃんと東京の次女の私を呼びつけるあなたには呆れるしかない!!」

 口元まで出かかったが、何とかこらえた…


 実母とは別の意味合いで集団行動を嫌っている私であり、将来的に高齢者施設への入居の意思が皆無の私だが。
 
 いずれに転んでも、あんな年寄りには成り下がりたくないと。
 実母と面会するたびに実感させられる私である…