原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

2016夏 左都子の台北旅行 失敗編 -1-

2016年08月23日 | 旅行・グルメ
 (写真は、今回台北にて宿泊したホテルの近くにて撮影した風景。 本文とは一切無関係です。)

 
 まず最初に紹介する台北旅行“失敗編”は、台湾ならずとも何処の旅行先でも起こり得るトラブルである事をお断りしておこう。

 それにしても、私はこのトラブルにより命を失うかと一瞬本気でおののいた。

 
 旅行出発前より日本は台風7号上陸が予報され、出発が叶うのかどうか気をもまされた。 ラッキーにも7号のスピードが加速し、(東北・北海道の皆様には申し訳ないが)これで我々は成田から飛び立てると安堵した。 成田に到着してみると外は風雨が強まっている様子だ。 それでも、我々を乗せた航空機は台北へ向かって飛び立ってくれた。
 その台風の影響で、出発前頃東京は湿度が高い寝苦しい夜が続いていた。 夜中にクーラーの風で喉が痛むわ寝苦しいわで、疲れ果てての出発だったことを思い起こす。

 旅行初日、台北のホテルに到着したのは19時頃と記憶している。
 「体の疲れもあるし今夜は食事だけして来て寝よう」と娘と話合い、ホテル近くの台湾レストランにて夕食を取った。 
 その後ホテルに戻って、まず私からお風呂に入る段取りとなった。


 ここで、「事件」(「事故」と言うべきだろう)が発生した。

 バスルーム内のバスタブの底がフラットではなく、丸く湾曲している事に私は気付いていた。 湯船に浸かる分には心地よかろうが、シャワー時に足元が不安定だろうと予測した途端!

 まさにボディソープを使用し始めるや否や、私は足を滑らせた。
 転倒事故は2年前にも自宅ベランダにて経験済み(左鎖骨・右手首同時骨折の重傷にて半年程苦しんだ)だが、人は転倒せんとする際、倒れ込むまでの一瞬に無意識に何かを掴んで身を守ろうとするものだ。
 私は今回、咄嗟にシャワーカーテンを掴んだようだ。

 にもかかわらず転倒は防げず、私はバスタブの縁で後頭部の首の付け根あたりを強打した。
 医学関係者の私は、咄嗟に「打ち所が悪い…」事を悟らざるを得なかった……。
 打った箇所である首の付け根が尋常ではなく痛むものの、幸いな事に意識はしっかりしていた。 

 しかも不運には、転倒中に私が掴んだシャワーカーテンの取付けバックル(プラスチック製)が私の重みで根こそぎ破壊され浴室中に散らばった状態でカーテンが外れた。
 (これは、ホテルへの損害賠償費用が発生するな)と腹をくくりつつ…

 とりあえず、娘に「事故」の報告をするべきだろう。 
 部屋にいた娘は、浴室から発生した転倒時の大音量に驚きおののいていた。
 そんな娘に私は告げた。 「今、バスタブで転んで後頭部の首の付け根辺りを強打したが、この通り意識はしっかりしている。 本来なら直ぐに病院で見て貰った方が良いのだろうが、何分ここは外国だ。 しかも夜分のこの時間にホテル内で大騒ぎして病院へ運ばれたとて、何処の国も夜間は専門医が手薄であろうことは想像がつく。 ここは意識がしっかりしている事もあるし、今夜は安静にして様子をみる。 もしも、明日悪化しているようならば一人で病院へ行くから、貴方はせっかくの夏休みなのだから休暇を楽しみなさい。 シャワーカーテンが外れてしまっている事も有るし、バスタブ内では立たずに座り込んで足元に十分注意しながらからシャワーしなさい。」

 そしてベッドに入った私の次なる課題は、“シャワーカーテン破損”に関するホテルへの損害賠償の件だ。
 とにかく明日の朝、ホテルのフロントで「事故報告」をしよう。 破損したのはプラスチック製のバックルだし、おそらく修繕費も含め大した金額ではなかろう。 旅行保険に入っているが、それに連絡していたのでは手間取るし通信費負担の方こそが膨大だろう。 ここは自腹で支払って済ませるべきだ。 などと首の痛みを堪えつつ考えていると、眠れやしない。 出発前からの寝不足に追い打ちをかけ、体が疲労していく‥…

 翌朝、早速私はホテルのフロントへ行った。 首は痛むものの、その行為が可能な程に私は気丈だった。
 フロントが日本語が出来るスタッフを呼んでくれ、事故報告が始まる。
 ところが、スタッフ氏が日本語が出来るとはいえカタコトだ。 観光業の皆さんは観光用語に関してはとても流暢だが、ことトラブル報告となると勝手が違う様子だ。
 英語も交えつつ、両者間でカタコト事故報告をしたものの、要点が通じたかどうか不安感が残る。
 私側としては、自分が転んだ事は自己責任だから自分で処理するとして、シャワーカーテン破損に関しては誠意をもって損害賠償すると伝えたつもりだ。
 が、ホテル側は私がバスタブ内で転んだ事に要点を置いた様子なのだ。 (これはホテル側としては正当な対応かもしれないが)とにかく我々が観光に出ている間に部屋に入り、バスタブの様子を見て対処するとの返事だった。


 そして、ふらつきや視力の衰えを感じるものの(これは事故のせいか寝不足や猛暑による疲れのせいか、あるいは単に自分自身の老化現象か不明だが、帰国した現在も続いている)首の痛みを我慢しつつ、娘と共に観光に出た。 

 夕方、ホテルへ戻ってフロントに結果を確認すると、やはりカタコトの日本語で「今朝の事故報告の件、対応しました。お怪我の方は大丈夫ですか?」と心配して下さる。 私が「大丈夫です、ありがとうございます。 それで、損害賠償額は如何程ですか?」と尋ねると、「必要ありません」との返答だ。
 部屋に戻りバスタブを見ると、その底に転倒防止のマットが敷かれていた。 シャワーカーテン破損に関しては、私が破損したそのままの状態で放置されていた。  
 娘と今一度話し合った。 「これ、ホテル側としては私がバスタブ内で転倒した事にいちゃもんを付けた、と判断したようだね。 ただ、シャワーカーテンを外れたまま放置してあるということは、我々が帰国後修理して、その費用額を日本まで請求してくるのだろうかね???」ときつねにつままれたまま、我々母娘は台北旅行を続ける事と相成る。


 帰国後、未だホテルからシャワーカーテン修理損害賠償請求は来ない。 
 ホテルの親切心に甘えてこの事件を一件落着させてよいものかどうか… と、未だ痛みが残る首を抱えつつ私はバスタブ転倒事故を今振り返っている。

 皆様、ご旅行の際は、くれぐれもバスタブ内で転ばないようお気を付けて! 

失敗だらけの夏旅でした…

2016年08月22日 | 旅行・グルメ
 (写真は、先週出かけた台北旅行にて撮影した映像の一枚。 写真には TAIPEI MAIN STATION との英語表記があるが “台北中央駅” とでも訳せばよいのだろうか? その地下鉄駅構内にて撮影したもの。)


 前回のエッセイにて予告した通り、私は先週、職場が夏季休暇中の娘と共に夏旅に出かけた。

 何故、予告エッセイ内にて行き先を公開しなかったかと言うと、実は今回程下調べを怠った旅行は過去に無いと言ってよい程、準備を手抜きしたのだ。
 特に海外旅行の場合、下調べを手抜きすると言うことは旅行のポリシーを定めずに旅立つのに等しい、と私は考えている。 その行為とは訪問先である国に失礼と判断したため、あえて旅行先である訪問国を公表しなかった。
 今公表するなら冒頭の写真が物語っている通り、我々母娘は台湾の首都である台北へ旅立った。


 ここで参考だが、私は今までの人生に於いて十数回海外旅行に出かけ12ヵ国を訪問している。(米国に実姉が在住している関係で、米国訪問回数が多くなっているが。)

 日本から近いアジア近隣国である台湾訪問は、今回が初めての経験だ。
 台湾と言えば、過去に日本国内で知り合った出身者が数人いた。 そのほとんどが我が2度めの大学・大学院時代に留学生として日本に来ていた人達だが、残念な事にその頃から二十数年の年月が経過し、今となっては音信不通状態だ。
 
 私の記憶によれば、その台湾出身の人達すべてが親切だった記憶がある。 
 一例を挙げると、大学院生時代に修士論文を仕上げるにあたり、大学のコピー室で私がコピー機故障に困惑していた時、黄さんとの男性台湾留学生が私を助けてくれた。(参考のため、当時は未だパソコンが普及していなかった時代背景だ。)
 あるいは、やはり大学院時代の話題だが、自習室に台湾の新聞を持ち込んでいた安さん(とおっしゃっただろうか?)の新聞を覗いた私がその求人欄に興味を持った。 おそらく、安さんは大学院修了後自国へ帰り就職する予定だったのだろう。 私がその新聞に書かれている漢字を読んでは「何と言う意味?」と尋ねると、日本語で懇切丁寧にその説明をしてくれたものだ。 


 海外旅行をする場合、現地に知り合いがいる程“楽ちん”な事はないだろう。 それは、実姉が在住している米国旅行で十分に経験済みでもある。
 ただ今の時代、親族でもない限り海外の知り合いを頼るのは控えるべきと判断する。 
 そう考えた私は、(手元に「名刺」を保存していたが連絡は控え)あくまでも娘との二人旅を決行する覚悟を決めた。


 それにしても台湾滞在中始終、下調べ等の準備不足を実感させられる台湾珍道中だった。

 よくぞまあ生きて日本に帰れたものだ…‥、との究極トラブルにまで遭遇した今回の旅行だ。

 それらに関しては、次回以降のエッセイにて「台北旅行記」を綴ります。 

夏旅に出ます。

2016年08月17日 | お知らせ
 明日より、某アジア近隣国へ旅に出ます。  



 今回も半年前に実施したイタリア旅行同様に、勤務先が夏季休暇の娘と二人の個人旅です。 
 ただ距離が近い分、随分と気楽な気分で出発準備もやっとこれからです。

 参考のため、我が郷里へ旅に出るよりも旅費が“安価” な事が嬉しいサプライズ!でもあります。 



 留守中、「原左都子エッセイ集」の執筆はお休みします。

 来週帰国後 「旅行記」を綴り公開しますので、お楽しみにお待ち下さいますように。



「とと姉ちゃん」、 “長女は得” と言いたいドラマか??

2016年08月15日 | その他オピニオン
 8月後半に入り、早くも NHK連続テレビ小説 「とと姉ちゃん」 が終盤を迎えている。

 毎回半年間に渡り放映されるこのドラマシリーズだが、「ゲゲゲの女房」あたりから(「まれ」を除き)ずっと高視聴率に恵まれているようだ。
 
 私の場合、昼のNHK天気予報とニュースをチェックする流れで、在宅している際には必ずと言っていい程このドラマシリーズの再放送を視聴する習慣がついて、既に十数年の年月が流れたであろうか。

 その一単位毎のドラマを見る都度、感想なり反論なりのエッセイを当該エッセイ集にて公開して来ているが、現在放映中の「とと姉ちゃん」に関しては、ドラマ終盤にして今回が初めての我がエッセイ集にての論評だ。

 このドラマも、聞くところによれば視聴率が高い “らしい”。
 ただ、そもそも「視聴率の高さ」とはその実態が不明であると共に信憑性に欠けるものであり、決してドラマの出来具合と相関するものではないと客観的に捉えている私は、物語の最初から自分自身の感覚や評価を重視しつつ見聞して来ている。


 そんな原左都子の、「とと姉ちゃん」 に関する感想を述べよう。

 大変失礼は承知の上だが、私はこのドラマが始まる前から「期待薄だなあ……」 なる失望感を抱いていた。 (あくまでも私の好み範疇の感想だが)、とにもかくにも主演女優氏自身に期待薄だった事が正直なところだ。

 皆さんもご存知の通り、このドラマシリーズとは、新人女優の“登竜門”的役割を果たしている事には間違いないであろう。 例外的に、既に世に売れている女優氏達も主役に抜擢されることが無きにしも非ずのようだが、そのほとんどは、テレビ通ではない私など、初めて拝見する若手女優氏が主役を任されている感覚がある。 
 その例を挙げれば、まさに「ゲゲゲの女房」主役を務めた松下奈緒氏など、当該ドラマにて初めて拝見した。 あるいは、前回の「あさが来た」主演の波留氏もこのドラマで見たのが最初である。 参考だが、私見としては、ご両人共素晴らしく主演女優を全うされたと高評価している。

 さて、今回の「とと姉ちゃん」に話を戻すと…。

 私の場合、「とと姉ちゃん」主演の女優氏である高畑充希氏は、「ごちそうさん」にて既に拝見していたためその存在を認識していた。  同じく「まれ」の主演女優だった土屋太鳳氏に関しても、「花子とアン」の花子の妹役で出演していたことを記憶していた。
 確かに、ご両人共に脇役の立場では素晴らしい演技派として一時ドラマを盛り立てた事は認めよう。

 だが私が気になったのは、ご両人共に、あくまでも“脇役”として光る存在ではないだろうか? との点である。 申し訳ないが、当該ご両人を主役に奉ろうとしているNHKの魂胆は「失敗に終わるだろう」と確信していたのだ!

 そうしたところ我が予想通り、「まれ」が近年のドラマシリーズにしては大失敗(あくまでも視聴率が低いとの観点だが)に終わっている。 (だた、土屋太鳳氏ご本人は女優として今のところはご活躍中とのことだが…。)
 
 更なる失礼をお詫びしつつも 「とと姉ちゃん」も、あくまでも“脇役”の器でしかない高畑充希氏との新人女優を主役に抜擢した事により、低視聴率を彷徨うものと推測していた。

 そんな観点より4月からこのドラマを見始めて一番気がかりだったのが、主役が子役から大人に移った時点で、主演女優の“美人度”が一段と下がった事だ。
 (このドラマシリーズでは、遠い過去にも同じ失敗をしでかしている事を思い起こした。 超人気だった「鳩子の海」に於いて、斎藤こずえ氏が素晴らしいまでに可愛らしい子役を演じた後に、藤田ナンタラ氏との“濃厚な”イメージの女優にバトンタッチした後、国民からのブーイングが絶えなかったものだ。)

 それをカバーするかのごとく、ドラマ内で大人役の高畑充希氏を「美人だね!」と言うドラマ場面が繰り返された事を視聴者の皆さんは気付いたであろうか??
 例えば、大地真央氏演ずる祖母の義理息子役のイケメン男優にそれを言わせた。 あるいは、常子就職場面でも、「貴方は可愛いから採用してあげたんだよ~~」なる言葉も吐かれた。  
 これらはドラマ制作側が、高畑充希氏が外見要因で(子役よりも)劣る事をフォローしようとしたものだろうが、返って墓穴を掘ったと私は捉えている。 
 高畑充希氏とは、私の印象では 「まれ」で失敗した土屋太鳳氏よりも年齢が上で芸歴が長い事が功を奏しているのだろうが、演技力の点では上位にあると判断する。 NHKスタッフ側も、そんな彼女を下手にカバーするより今後の女優としての成長に期待してはどうなのか?

 
 前置きが長過ぎたようだが、このドラマを4月当初より継続して視聴して来ている原左都子のマイナス印象でまとめよう。

 物語の時代背景も考慮するべきとは思いつつ、何故長女である常子が家族から“とと姉ちゃん”と呼ばれつつ一番良き思いばかりをしているのかに対し、私は許し難い感覚に陥っている。(私自身が次女として生まれている事実も背景にある事を認めるが。) 
 この三姉妹の資質等を考慮した場合、特段長女である常子が突出しているとは私の目線では評価しかねるのだ。 

 そもそも、長女の常子が3姉妹の中で最初から 何故 “とと姉ちゃん” として奉られたのかに関して合点がいかない。  私の目から見れば、次女とて三女とて能力的にさほど劣らずその身分に君臨出来たはずだ。
 もちろん、それは当然当時の日本が置かれていた「家」「身分」制度に基づく結果であろう。
 
 そうである事を承知しているのならば、NHKも当時の時代背景に考慮しつつも、今後もう少し現代にマッチするがごとく脚本を工夫して欲しい気もする。

 
 「とと姉ちゃん」の場合、助演達(大地真央氏や唐沢寿明氏等々)超大物俳優氏に恵まれた事が、ドラマ視聴率を高く維持し続けたと分析出来よう。

 で、どうなのだろう。 肝心の主役女優である高畑充希氏に関する評判の程は如何なのか??
 これぞ、NHK連続テレビ小説が長年敢えて新人女優を使ってドラマ作りをしている身にして、今後担う課題なのではなかろうか? 
 大変申し訳ないが、「とと姉ちゃん」に関する原左都子の一貫する印象としては、ドラマ終盤にして尚残念ながら “こまっしゃくれた若手ブス女優” が主役を任されているなあ、との感覚を脱出出来ないでいる…‥。 (誰が如何に彼女を褒めようが、未だ24歳の新人女優に “芸風” もへったくれもないと私は呆れるばかりなのだが…)

 (そろそろ撮影クランクアップを迎えるのだろうが)ドラマ放映終焉まで後1ヶ月半の余裕があるが、その間にその印象は変貌を遂げるのだろうか?!?

安倍首相が “超右翼” 稲田氏を防衛大臣に指名した魂胆

2016年08月13日 | 時事論評
 お盆真っ最中、多くの国民が郷里や旅先でゆったり寛いでいる時期にそぐわないエッセイを公開し恐縮である事を、冒頭よりお詫びしておこう。


 早速、本日(8月13日)朝方見たネット情報より、防衛大臣稲田朋美氏に関する報道を紹介しよう。

と考えたものの、上記ネット情報がどうやら安倍政権による「言論統制」に引っかかっている模様だ。 
 何度コピー&ペーストを実行しても、それが叶わない。 (いやはや、安倍政権による「言論統制」力は物凄いまでに恐ろしいものがある事実を再度実感させられる。)

 やむを得ないため、原左都子の筆記転記によりその一部を以下に紹介しよう。 (転記ミスがあろう事をお詫びしておく。)
 8月3日に発足した第三次安倍内閣。  今回の内閣改造と同時期に行われた内閣改造人事には、今後の安倍内閣を考える上で、見逃せないポイントがある。
 その一番のポイントとは、安倍総理の寵愛を受ける “タカ派” 稲田朋美氏の防衛大臣起用だ。
 保守派の論客である稲田氏は、まだ当選4回。 本来なら、入閣までの日数が足りていないはずだ。 だが、稲田氏は安倍氏の寵愛を受けながら、ずっと陽の当たるポストを担って来ている。 
 今回の内閣人事では、防衛大臣という要職を担う事となった。 防衛大臣とは、安全保障に関する議論はもちろん、今後憲法改正をめぐる議論の際にも、非常に重要なポストとなる。
 この思い切った人事は、稲田氏を今後自民党総裁候補、等々、安倍氏自らの後継者として育てようとの安倍氏の強い意志を感じさせるものだ。
 (以上、今朝方見たネット情報より原左都子の筆記転記により要約引用したもの。 参考だが、このネット情報には、次期自民党総裁候補として石破氏を推すニュアンスの内容も盛り込まれていた。 原左都子の私論としても、今回閣僚入りを拒否した石破氏が自民党総裁になった方が稲田氏よりもこの先の日本の動向がずっとマシかとも思たりもするが…) 


 引き続き、数日前にコピー&ペーストしてあった、稲田氏に関する情報を以下に紹介しよう。

 2016年08月04日  韓国が嫌う「稲田防衛相」という"劇薬"の効能
 8月3日、認証式に臨む稲田朋美防衛相。 今回の内閣改造の目玉人事といえるだろう。
 第3次安倍第2次改造内閣が8月3日、発足した。 麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、岸田文雄外相という軸となるメンバーは変わらず、塩崎恭久厚労相や高市早苗総務相、加藤勝信一億総活躍担当相・働き方改革担当相といった安倍首相に近い面々や、“公明党枠”の石井啓一国土交通相も留任。 都知事選で負けたばかりの石原伸晃経済再生担当相さえも異動がなかった。
 だが今回の改造人事は、今後の政局に影響する可能性のある様々な点が見てとれる。

 同じく、別のネット情報より稲田氏に関する情報を引用しよう。
 【北京時事】中国国防省新聞局は5日、日中戦争の南京攻略戦で行われたと報じられた日本兵による中国兵の「百人斬り」競争を稲田朋美防衛相が否定したことについて、「強烈に憤慨させられる」と批判する論評を発表した。
 稲田防衛相は4日のインタビューで「百人斬り」に関し、「なかったと思っている」と語った。 論評はこの発言に対する見解を問う記者の質問に答える形で、「日本軍は理性のかけらもない『殺人競争』を行った」と主張。 「歴史を否定すれば、中日関係に未来はない」と強調した。


 ここで一旦、原左都子の私論に入ろう。

 実は私は、稲田朋美氏が安倍政権により“陽の当たるポスト”に取り上げられ国会答弁にて国民の前に姿を現すまで、氏の存在をまったく知らなかった。
 国会にて拝見する稲田氏に対する我が印象とは、申し訳ないが、安倍氏が“政権の要人として”?? 取り上げている程にはインパクトはなかった。
 野党からの質問等々に対し暴言を吐きつつ反論するものの、声質が高いせいもあるのか、(失礼ながら、このおばさん、何が言いたいの?)としか感じられなかったものだ。
 しかも、先程ウィキペディアにて調査したところ、稲田氏の映像が現在の “めがね映像” とは大幅に食い違い、まったくもって“ただのおばさん”なのだ。 確かに現在の方が若返っているとは言えるものの、もしかしたらこの人、整形手術でもしたのだろうか???  との疑惑すら抱かされる。(話題が低レベル化し恐縮である事はお詫びする。)

 
 そこで私は、現在安倍政権の要人とも言える防衛大臣に任命された稲田朋美氏に関し、ウィキペディア情報を探ってみた。
 以下に、その情報を要約して紹介しよう。

 稲田 朋美(いなだ ともみ、1959年(昭和34年)2月20日 – )は、日本の政治家、弁護士。 自由民主党所属の衆議院議員(4期)、防衛大臣(第15代)、自民党福井県連顧問。
 内閣府特命担当大臣(規制改革担当)、国家公務員制度担当大臣、自由民主党政務調査会長 (第56代)、自民党福井県連会長を歴任。
 早稲田大学法学部在学中、当時男女雇用機会均等法も無く就職先がほとんど無かったので、司法試験を受けた。 弁護士になると5年間法律事務所の雇われ弁護士として法律の仕事を習得したが、子供ができたのを機にやめた。 その頃夫が『産経新聞』と『正論』を読んでいたので稲田も読むようになり、やがて「いまの教育はおかしいんじゃないでしょうか」などといった投稿をたびたびするようになった。
 「南京事件の件についていっしょに裁判をやらないか」と声をかけられ、本人はその当時の心境を「東京日日新聞、現在の毎日新聞が戦意高揚で書いた〔南京事件の際の「百人斬り競争」の〕嘘の記事が唯一の証拠になって、戦後の南京の軍事裁判のBC級戦犯として〔競争をしたと書かれた野田毅少尉と向井敏明少尉の〕2人が処刑された。 まったく嘘のことが、日本の名誉を傷つけるようなことが教科書でも教えられているし、本当のこととして流布されているという現状を私は日本人として放置できないと思ったんです」]と述べている。 最終弁論の日、向井少尉の次女の向井千恵子に出会い、女性ひとりで戦っている姿を見て感銘を受ける。これがきっかけで野田少尉と向井少尉の遺族が『毎日新聞』『朝日新聞』本多勝一らを相手取り、名誉毀損の裁判を起こすことになった。 稲田は「私は政治には全然興味がなかったんですけど、嘘のことで日本の名誉が毀損されているという状況を何とかしたいと思ったんですね」と述べている 。郵政解散のちょうど2週間ほど前に、自民党本部で「百人斬り競争」はでっち上げであるという内容の講演をする機会があり、これが聴講していた安倍晋三幹事長代理の目に留まり、政治家にスカウトされることになった。
 (以上、稲田朋美氏に関するウィキペディア情報の一部を要約引用したもの。)

 
 最後に、原左都子の私論でまとめよう。  

 なるほど、上記の稲田朋美氏に関するウィキペディア情報を読む限り、人間とは成長途上で身近な人間の影響を受け易い事を実感させられる。
 
 稲田氏が早稲田大学卒業後、就職に難儀し弁護士になった後の(夫氏を含め)人間関係が気にかかる。
 もう少し、稲田氏は人間関係オープンにして柔軟性がある青春時代を過ごせなかったものなのか? なる老婆心を抱きたくもなる。 

 ただ、その稲田氏の経験少なき “偏った人生経験” が安倍氏の目に留まり、「使い易い人材」として政治家にスカウトされたとの事だろう。

 う~~ん。 すべての政治家達が稲田氏のごとく偏った寂しい歴史を辿っているとは思いたくもない。
 だが私に言わせてもらうならば、人生経験希薄な(あるいは偏った)人物がやわら政治家としてスカウトされ、いとも簡単に防衛大臣にまで上り詰める事実こそが今現在の日本国家を創り上げてしまっているのかと、稲田氏の経歴を拝見して気の毒に思わざるを得ない…。

 少し救いなのは、稲田氏が8月15日の靖国参拝を取り止めるとのニュース報道だ。
 (ただ、これも稲田氏本人にはさほどの政治ポリシーは無く、単に安倍氏の意向に従順な事実を物語っているとも言えようが…)

 それにしても、安倍政権による強力な「言論統制」どうにかならないものか!?!
 その実態とは、自身が “弱き輩” である事実を証明しているようなものだよねえ……