原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

タイ洞窟少年13名無事救出劇、私は母の思いで見守った…

2018年07月12日 | 時事論評
 西日本豪雨の土砂災害被害が拡大し、犠牲者が200人近くに上っている。
 ライフラインも壊滅状態、それに拍車をかけるかのようなこの猛暑の中の土砂撤去作業の過酷さをテレビ映像で見るにつけ、豪雨被害が無かった地方に住む力無き私は、ただただ申し訳無く思うしか方策が取れないでいる。
 まだまだため池決壊被害等々発生の危険性もある中、被災者の皆様はどうかご自身の身の安全を確保されつつ、行動されますように。


 この西日本豪雨と時期を同じくして、タイではサッカー少年達13名が洞窟の奥に取り残されるとの事故が発生した。
 早速以下に、最新情報をネットより2本引用して紹介しよう。

 6月23日にタイで発生した洞窟事故。 行方不明になった地元のサッカー少年とそのコーチら13人はその後、洞窟の奥深くで無事に発見され、10日までに13人全員が救出された。
 しかし、その救出にはさまざまな困難が立ちふさがったのもまた事実で、8日には救助活動をしていたダイバーが一人亡くなっている。
 英国BBCなどの報道によると、この事故は2018年6月23日、タイ北部のチェンライにあるタムルアン洞窟で起きた。
 この日、地元のサッカー少年とそのコーチら13人が洞窟を訪れ、中に進入。 この洞窟は現地でも有名であり、彼らも2年前に訪れたことがあったという。
 しかし、いまの時期は雨季にあたり、現地は大雨に見舞われていた。 彼らが入ったときにはなんともなかったようだが、やがて洞窟内に雨が流れ込み、一部が水没。 彼らは閉じ込められてしまった。
 その後、タイの救助隊や世界各国からボランティアでやってきたダイバーらの決死の捜索活動により、7月2日には13人全員が、洞窟の奥深くで生存していることが確認された。
 しかし、次の問題は彼らをどう救出するかだった。 彼らがいる場所は入り口から約5kmと遠く、また洞窟内は依然として多くの箇所が水没していること、さらに洞窟内には人ひとりがやっと通れるくらいの狭い箇所もあり、プロのダイバーでも片道5時間ほどかかるうえに、多くの危険が伴うという。 先述したように6日には救出活動に当たっていた元タイ海軍のダイバー1人が亡くなる事故も起きている。
 遭難した子どもたちにはダイビングの経験がなく、体力が落ちていることもあって、すぐの救出は困難だとされた。
 一方で救出までの時間が長引くと、彼らの健康状態が悪化したり、さらなる雨によって救助がさらに難しくなる可能性もあった。
 事故現場では、水の排出作業が進んだことなどから、子どもたちにダイビングの技術や装備の使い方を教えるなどした上で、プロのダイバーが付き添いながら泳いで脱出させる計画が始まっていた。 日本時間10日7時の時点で8人が無事救出されており、その計画も順調に進んでいた。

 地元サッカーチーム、ワイルド・ボアーズ所属の11歳から17歳の少年12人と25歳のコーチ1人の13人が、タムルアン洞窟に閉じ込められてから18日目に全員救出された。
  ワイルド・ボアーズの13人は6月23日の練習後、17歳になる選手の誕生日を祝おうとお菓子などを持参して洞窟に入ったという。 その日、豪雨が一帯を襲い洞窟は水浸しになった。 家族は安否を気遣い、当局が捜索に当たると洞窟の入り口付近で少年らの自転車が発見された。
 洞窟は奥に進むと水没し、暗い水中で通路を探るのは非常に難しく、1週間以上も捜索が続いた。関係者が希望を失いかけていたところ、9日目に2人の英国人ダイバーがついに少年らを発見した。
 人数を尋ね、13人と確認すると「ベリー・グッド」と何度も歓喜を表して「君たちはとても強い子だ」と励ました。 複雑な構造の洞窟の中での奇跡的な発見に、心配していた家族らは歓声を上げた。 ニュースは世界を駆け巡り、救出への祈りが国境を越えて広がっていった。
 少年らが9日間も無事だったのは、サッカーで鍛えられたチームワークや精神力、そして誕生祝いのために持ち込んだ食べ物をコーチが計画的に配給したことがある。 発見当時、コーチは自分が食べるのを控えて子供たちに与えたため最も衰弱していたという。
 その後、物資などを届けに来たダイバーにコーチは少年らの家族に宛てて書いた謝罪の手紙を託した。ただ、現地ではコーチらの責任を追及する声はあまりないという。 
 残念なことに、洞窟での救出活動中に元タイ海軍特殊部隊員の38歳のボランティア男性が酸欠死した。自らの犠牲をいとわず一つになって少年らを救おうとする現地の姿に、世界各国から声援と協力が寄せられた。
 タイのダイバー40人のほか、各国から50人のダイバーが集まり救出に当たった。 少年らに酸素マスクを着け水中でダイバーが帯同する救出作業が8日から始まったが、途中には酸素ボンベを背負って通過するのが不可能な狭い箇所があり、ダイバーが少年の空気ボンベを抱えて潜り抜ける困難な作業だった。
 救出のニュースで世界が歓喜に包まれた。 ただ、熱帯モンスーン気候の雨期に洞窟が浸水する危険は予測できたはずだ。 ナロンサク県知事は今回の事態を教訓として再発防止を呼び掛けている。
 (以上、ネット情報より2本連続して引用したもの。)


 私見に入ろう。

 この救出作業に於いてダイバーの犠牲者が1名出ていたことを、私は上記ネット報道にて初めて知った。 タイ地元のダイバーらしいが、そもそもダイブ技能は優れていたのだろうか?
 海外より救出作業に加わったダイバー達は、国際的にも著名な“洞窟探索遍歴”が豊富なダイバー達だったらしいが、それに比し、もしも地元ダイバー氏が自らのボランティア精神を優先しての行動だったとするならば、無念さが残る…   とにかく、ご冥福を祈ろう。

 このタイ洞窟事故、発生当初はメディア上に “救出絶望的” の文字が躍っていた記憶がある。
 その最悪の結論が大きく覆ったのは、まさに諸外国のベテランダイバー達が救出行動を起こした事による。
 上記情報内にも記されているが、一番最初に外国人ベテランダイバーが少年達を発見した映像は世界に流れたことであろう。 
 この私も、あの映像を感激しつつ視聴した。
 とにかく少年達が予想より元気そうだった事に、どれ程安堵したことか。
 しかもビデオ撮影しているダイバーの要望に応じて、比較的元気な少年一人一人がカメラの前で一言メッセージを述べたり、ピースサインを送ったりしてくれる。
 こんな奇跡が起こり得るものと、世の不可思議感・ミラクル感を抱される程だった。 まさに、最初に少年達を発見した外国人ベテランダイバー達の勇気ある行動の快挙であろう。

 特に、何とも可愛らしい少年達の笑顔や言葉、ピースサインが我が母心を揺さぶった。
 あの日から私はまるで彼らの母親になった気分で、ニュース報道を見守りつつ13名全員の洞窟からの救出を待ち望んだ。

 まず第一弾として体力ある4名の少年達が救出されたとの報道に接した時には、それに感激しつつも、(“母”の立場としては)洞窟に残された少年達の安否こそを懸念した。(何分、もしも我が娘がその場にいたならば、間違いなく“後に残される”身だっただろうし……
 何でも洞窟内の酸素濃度が低下しているとの情報に加え、洞窟内のコウモリの糞ウィルス感染も考えられるとの報道だ。 しかも、今後も少年達の健康度が高い順に救出するとの方針のようだ。

 早く次なる救出報道を確認したいと思っていたら、それは2日後に叶えられた。 
 我が記憶によれば、第二弾も4名の少年達が救出され、洞窟に残されたのは後5名との報道だ。
 またもや救出された少年達よりも、洞窟に残されたコーチを含めた5名に心を及ばせていたところ。

 一昨日だったか、「13名全員無事救出」なるニュース報道を見た時には、我が目から涙が溢れ出た。
 こんな嬉しいニュースは久々の事だった。 まさに奇跡的だろうし、“母なる願い”とは通じるものと実感した。

 確かにこの事故、今後の課題も多い事だろう。
 宗教国タイとはいえども、ネット情報が記載している通り、今後は子供の身の安全を保障するべく大人達こそが行動するべきだ。 おそらく当該洞窟は閉鎖される運命にあろう。

 ただ、今回のタイ洞窟事件で“いの一番”に少年達救出に向け活躍した国際的ベテランダイバー達の業績こそが褒め称えられるべきだろう。
 もしかしたら、今年の「ノーベル平和賞」候補か??
 と、母なる立場で世界の末端・片隅から少年達の救出を願い続けた私は推奨したいのだが、どうだろうか???

昨夜遅くの某男性 “感謝と惜別挨拶” 我が家訪問のサプライズ!

2018年07月10日 | 人間関係
 現在の住居地へ引越して来て間もなく、我が家は某生活協同組合による食料宅配のお世話になる事とした。
 それから既に10年余の年月に渡り、担当者が入れ替わりつつ週1回のペースで真面目に誠実に配達を実施してくれている。


 昨夜我が家を訪れたのは、先週まで配達を担当してくれていた某男性(M氏としよう)だ。

 どうやら生協側の事情により、配送センターの大規模統廃合を実施するようだ。 それに並行して大幅な配達区域の見直しが執り行われるとの事である。
 我が家の近くの配達センターは廃止の運命を辿るそうなのだが、それに伴い現在の配達員が他の担当者と入れ替えとなるとの話は1ヵ月程前より担当者のM氏より伺っていた。

 まったくもって組合側の都合による統廃合の犠牲となるのは、我々顧客よりもまさに配達員氏ご本人達であろう。
 参考だが、M氏は前担当者氏の自己都合退社により急遽我が地区の配達担当となって未だ8カ月しか経過していない。 やっとせっかく仕事に慣れた地域なのに、またもや新たな地域の地理を覚えねばならなければ、新たな顧客関係を築かねばならないストレスの程を想像して余りある。


 一番最初にM氏にお会いした時の我が印象とは、実はあまり良くなかった。
 「雑」と表現すればよいのだろうか、それまでの担当者達と比較すると物腰が荒く、当初は違和感を抱かされる相手だった。

 ところが人間の印象とは、会う都度変化するものだと今更実感させられる。
 このM氏、雑は雑なのだが(例えば我が家の玄関ポーチの門扉を閉め忘れて帰ったりする)、その反面、肝心要の仕事内容が実に真面目でスピーディな事にすぐに気付かない私ではない。 食材を手渡す際に、必ずやビニール袋に記載されている我が氏名を口頭で反復しながら手渡してくれる。 (同マンション内で2件担当しているためだが。)  あるいは記憶力に優れていて、私が前週口頭で伝えた内容を必ずや次週確実に実行してくれる。  
 そんなこんなで、M氏は食料手渡しの合間に少しずつ雑談等を楽しむ関係に発展して行った。
 (またもや参考だが、今年3月のホワイトデーに私に焼酎をプレゼントしてくれた個人商人のS氏は全く別人です。) 


 そんなM氏から、生協側の印刷物と共に配送センターの統廃合の正式な知らせを聞いたのが、上記のごとく1ヶ月前のことだ。
 その後、M氏は我が家を訪れる毎に「せっかくこの地域の皆さんと懇親になれたのに残念だ」との思いを私相手に語っていた。 当然ながら私側も、「こちらこそ残念ですよ!」と返していたのだが。

 先週の配達時にM氏から手渡されたのは、M氏が自らご自身のパソコンにて作成したと思しき「文書」である。  その内容の一部を、以下に紹介しよう。

 201コースの組合員さんへ
 いつもご利用ありがとうございます。 配達担当のMです。 この度、配達担当センターの管轄エリア移行に伴い配達担当も変更する事となりました。
 突然のことで申し訳ありません。 私自身も大変残念ですが、残りの期間よろしくお願い致します。
 昨年11月より担当させてもらい、組合員の皆さんには大変良くしていただいたことに感謝しています。 雨の日、雪の日、最近では暑い日にも皆さんの声に励まされ、配達することができました。
 今後は、〇区の〇地域等々を担当しますので、もし私を見かけた際は、お気軽にお声をおかけ下さい。
 約8カ月間と短い期間でしたが、お世話になりました。 これからも〇〇生協をよろしく願い致します。
 (以上、我が地域の生協担当者氏より頂いた ご本人自主作成の「配達担当者変更のお知らせ」文書より一部を引用したもの。)


 さてさて、そのM氏が、昨夜20時半頃に我が家を訪れたのだ。
 室内インターフォンセキュリティ画面を覗くと、まさにそれがM氏である事には間違いない。
 ただ、既に風呂に入り“寝間着姿”の私が動揺しない訳もない。
 そんな私相手に、M氏がインターフォンを通して告げる。 「今回の管轄エリア変更により来週から別の地域配達となりますが、どうしても現地域にて特にお世話になった一部の組合員さん達に御礼を言いたくて、回っています。」と。

 そのM氏の“誠意”に心打たれた私は、自室玄関へ通した。 そのお礼をM氏は私に誠心誠意告げてくれた。
 その際私が、「申し訳ないことに既にお風呂に入ったのでこんな寝間着姿で失礼しました。 普段はもっと綺麗にしているのよ~~」などと口走ったのだが。
 それに応えて、M氏が…
  「今も十分に綺麗ですよ!」   

と言ってくれた事実を公開したいがために!?!、今回のエッセイを綴った、 とのいとも単純な魂胆なのだが… 

 (実際問題、今現在この言葉を何処の誰が私に面と向かって言ってくれようか??? 現世はこの種の言葉すら“セクハラ”と判断されかねない時代背景だし。)

 その後もM氏が次なる担当地域の詳細を私に伝えて下さるのだ。 それに応えて、「その地域へは週2度程通っている故にまたお会いできるかもしれませんね!」 と話すと、M氏も「是非、見つけますよ!」などと応えてくれつつ、我が家を去って行かれた。


 最後に私論だが。

 今時これ程に自身が今現在携わっている業務に誠実な若者が存在している事実に、感動させられた昨夜の出来事だ。
 M氏は、必ずや当該生協にてある程度長年勤務を続行出来ることであろう。
 

集合住宅区分所有者にいつか必ずや訪れる苦悩

2018年07月08日 | 時事論評
 我が独身30歳時に独力で集合住宅(マンションの事だが)一室を購入し、自力で短期間にローンを完済した話題。
 及び晩婚に至った後当該物件を20年間程賃貸運用し、4年程前にリノベーション物件として売却した件は、本エッセイ集バックナンバーにて既に公開している。


 マンション物件とは、定期的に「大規模修繕」を施すのが通常だが、それに伴い発生する巨額費用に関しては、各戸が「修繕積立金」として毎月少なからぬ金額を拠出して積み立てている。
 大規模修繕時には区分所有者による管理組合でその施行に関する詳細に関して話合いが持たれるものの、それ自体を否定する住人はまずいないのが通常だろう。


 ところが、たとえば「エレベーター」の入れ替え等々、区分所有者の負担が超高額とならざるを得ない集合住宅設備の負担金に関しては、管理組合内でスムーズに結論を導くのが困難なものだ。
 この私も、当該独身単独で購入した集合住宅マンションにて、まさに「エレベーター」の入れ替え事案に直面している。
 それは10年程前の事だっただろうか? 区分所有者管理組合内で意見が割れた。 この事案の場合、新規エレベーター入れ替え諸費用総額が ¥10,000,000- を超過したと記憶しているが。
 まず、エレベーターを今、本当に新規入れ替えせねばならないのか? に関する異議も出た。(私自身もその派だったが…)  これに対しては弱者である区分所有者の一部がどうあがいても、当然ながら管理会社の論理が優先されよう。
 結果として区分所有者は「新規入れ替え」に同意せねばならないのがこの世の常だが、さて、その費用負担を如何に成すかに関しても区分所有者間での意見が割れた。
 私は「一時金」で処理して欲しい旨訴えたのだが、残念ながら多数決にて「月々分割負担」で決着してしまった…。  こうなると、その金利負担額が侮れない……

 ただ当該物件は、未だホームセキュリティ等々の全館設備が無い時代に建設された物件だったことが功を奏したとも言える。


 晩婚後、我々一家は様々な事情(娘が公立小学校にて受けた“いじめ”から逃げる目的、等々)により三度(みたび)の集合住宅買い替えを経験している。
 
 その1件目、2件目は、買替までの年数が短かったために設備の老朽化は経験していない。 ただし後で思えば、かなりの金額の無駄な「大規模修繕積立金」を反故にして来ている実態だが…


 現在住んでいる集合住宅が今年で築15年となるのだが、これが我々家族にとっては一番長い“棲家”である。

 2年程前に、大規模修繕を執り行った。
 築13年にして時期尚早!!、かつ、物件建設会社ではない他社企業にも見積りを取るべき!!、と我々夫婦は管理組合で異議を唱え続けたのだが、賛成多数により可決されてしまった……

 そして、今回は「インターフォンセキュリティシステム全面入れ替え」の管理会社からの提案だ。
 何でも、何処かの住居でそれが壊れているとの説明だ。 これが昭和時代に建設された物件ならば、各戸で対応すれば済んだ話だろう。
 ところが現在の集合住宅とは、一階玄関にオートロックを配備しての全館トータルでの警備システムと相成っている。
 この事案に関しても、私は「異議」を訴えたかった。 どうにかして全館設備入れ替えではなく、故障している住居対応で済ませられないものかと…
 ただ、亭主の考えは違った。 「今回の場合、全館総合セキュリティーシステムを採用している故に、各戸修理は無理だろう。 これは管理会社の意向に従うしか無い」

 その費用負担とは、全戸合計額で ¥5,000,000- 也。
 一戸に換算すると、何十万円にも上る金額だ。

 ほんとかよ……
 と思いつつも、今回は亭主の意見に同意した。
 と言うのも、娘が社会人として成長している暁に於いて、まさか今後は「いじめ」が理由で転居せずに済むのであろうし…… 
 我々一家は亭主が将来高齢者施設に入居した後も、母娘でこの集合住宅に住み続けるのであろうとも判断する故だ。


 ただ、一戸建てにお住まいの皆様にもご苦労はおありだろう。

 極端な事例だが、現在未だ「大雨特別警報」が発令され続けている地域の皆様の行く末は如何なものなのだろうか??

 などとテレビ映像を見せられて想像させられるのが、全ての国民の自宅建物物件に於ける危機の実情でもあろうか。

 

絵むすび  (朝日新聞2018.07.07編)

2018年07月07日 | 自己実現
 (写真は、朝日新聞2018.07.07付 パズル “絵むすび” に原左都子が解答したもの。)


 朝日新聞“絵むすび”ファンの皆様、お待たせ致しました!


 とりあえず、解答のみを公開させていただきます。


 午後のルーチンワークが終了し次第、以下に解説を記載させていただく予定でおりますので、今しばらくお待ち下さいますように。 


  
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 「絵むすび」解説に入る前に。

 遅くなりましたが、大雨特別警報発令地方の皆様、豪雨お見舞い申し上げます。

 くれぐれも身の安全を第一義として、行動されますように。

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 こんなところで「絵むすび」に関して“自画自賛”だが。
 「絵むすび」解答歴10年以上(??)ともなると、既に「絵むすびマイスター」域に達したかとの感覚すらあるのだ。

 本日の「絵むすび」解答など、1分で解答投了した。
 新聞を開き「絵むすび」課題を一覧しただけで、すべての線が我が目には見える思いだった。


 それでは、今回の「絵むすび」解説を以下に記載しよう。

 まず注目するべきは、左上の「ほうずき」だろう。 これは下に線を降ろすしか方策が無いため、とりあえず、まっすぐ下に降ろそう。

 次に目を付けるのは「植木鉢」ではなかろうか?  左上をぐるりと回して結んでしまっても、他のアイテムの邪魔とならないはずだ。

 そうすると、近くにある「ウインナー」も「植木鉢」の周囲をぐるっと結んでしまえそうだ。

 その次に私が注目したのは、「帽子」だ。 これを「ほうずき」の上を回して四角四面のマスの上部を通してしまうと、後残るのは「テニスボール」と「窓」のみだ。

 ここからが下まで降ろした「ほうずき」と両者との駆け引きとなろう。 まず、「窓」を最短距離で結んでみた。
 そして、残ったマス空間を「テニスボール」と「ほうずき」を “道の譲り合い精神” を発揮しつつ通すと、完成だ。



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 私が住んでいる東京では、本日は “梅雨のもどり” のような天候だが、雨が降るでもなく比較的凌ぎやすい気温でもある。

 そんな日和の中パズルになど興じて、「大雨特別警報発令地域」の皆様には誠に申し訳ない思いである事を、最後に今一度付け加えさせて頂こう。
 

文科省局長受託収賄事件、加点入学の子こそが犠牲者だ

2018年07月05日 | 時事論評
 パラメディカル分野にて国立大学医学部出身者であり、医学業務経験がある私だが。

 現在に至るまで、学業及び医学業務に於いてただの一度も東京医科大学とは接点が無い。
 あるいは医学方面の知り合いを回顧してみても、ただの一人として東京医科大学関係者とも係わりが無い。


 そんな私が一つ思い出すのは、西新宿超高層ビルに我が勤務先だった医学関連民間企業の本社があり、20代終盤頃にそこに1年間通っていた時の出来事だ。
 その日は朝から体調を大幅に崩している(吐き気・下痢・腹痛等々)のを我慢して出勤し、トイレに頻繁に通いつつ仕事に取り組んでいたのだが、夕刻になってどうしても限界を感じた私が上司にその旨訴えると。 
 すぐさま、救急車を呼ぼうとの話となった。  いや、それをされたら職場内で事が大袈裟になる事を恐れた私は、「1人でタクシーに乗って近くの緊急受付センターのある病院へ行きたい」と相談を持ち掛けた。 上司はすぐさま東京西新宿に位置する東京医大病院夜間緊急センターを調べてくれ、タクシーでその場へ急いだ。
 ただその時点で既に、自ら「吐き気・下痢を1日繰り返した事による脱水症状による不具合」と自己診断を下し、水分補給を実行した。 
 実際問題既にフラフラ状態の身体で東京医大夜間救急センターを訪れてみると、そこには若手男性医師が一人で待機しておられた。 自主的水分補給によりフラフラ状態が少し回復した私が、比較的流暢に病状を訴えるのを聞いてくれた後、「急性胃腸症状でしょうが、恐らく大丈夫でしょう」とニコやかに応えられたのが印象的だ。
 投薬一つ成すでもなくその問診のみで“おはらい箱”となった私だが、やはり脱水症状に苛まれていた私はとてもじゃないが電車での帰宅は不能と判断し、タクシーにて帰宅した。
 そのタクシーの中で、(あの東京医大の若手医師、大丈夫かなあ??)なる不安感に苛まれつつも…
 確かに翌日には出勤が叶ったためその判断で正解だったのだろうと、今となっては振り返ったりもするのだが…。

 
 我が東京医科大学との、過去に於ける唯一の接点を語るのが長引いたようだが。
 東京医科大学とは、現在に於いては入試難関の私立医科大学であるらしい。
 朝日新聞本日2018.07.05付記事によると。
 同大学は1916年設立の医学系大学で、医学科と看護学科がある。 全国に31ある医学科を持つ私立大学の中で、東京医科大学の難易度は上位に次ぐレベル。 国立工学部に合格する以上の学力が必要で狭き門。 今回の文科省局長逮捕を受けて、同大4年の学生は「あり得ない。3浪、4浪している人もいて頑張っている人がほとんどなのに、腹立たしい。」と話しているようだ。
 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)

 一旦、手短に私見だが。
 へえ、私立医学部が難関とは言えども、その偏差値とは「国立工学部」よりちょっと上程度なのねえ…。
という事はやはり私立医学部とは、真面目に受験しても数千万円との学費を納めねば入学し得ない学部との結論に達するという事だよね?? 


 本日、ネット上で見つけた情報を以下に紹介しよう。

 組織的な天下りや学校法人「加計学園」を巡る問題など不祥事が続いてきた文部科学省に新たな疑惑が浮上した。 同省事務方トップの事務次官の有力候補と目された局長が大学側への便宜の見返りに、わいろとなり得る「わが子の不正合格」を得たという受託収賄事件。 教育行政への信頼を揺るがす事態に、同省関係者は言葉を失った。  「文科行政を担う者として失格だ」「教育をつかさどる文科省が最も信用を失うのが、この手の裏口入学だ。残念だし、腹が立つ」。東京地検の捜索も受けた省内からは憤りの声が相次いだ。

 東京医大、局長への便宜依頼は理事長 学長も入試不正に関与 2018/07/05 13:05
 文部科学省の大学支援事業をめぐり、東京医科大学(東京都新宿区)に便宜を図る見返りに、受験した息子を合格させてもらったとして受託収賄容疑で前科学技術・学術政策局長、佐野太(ふとし)容疑者(58)が逮捕された事件で、佐野容疑者に便宜を依頼したのは同大の臼井正彦理事長(77)だったことが5日、関係者への取材で分かった。 鈴木衛学長(69)も関与したといい、2人はいずれも東京地検特捜部の調べに容疑を認めているという。 
 関係者によると、臼井理事長は昨年5月、東京医科大を私立大学支援事業の対象とするよう当時、官房長だった佐野容疑者に依頼したという。 謝礼として、今年2月に入試を受験した佐野容疑者の息子の点数を加算し、不正に合格させた疑いがあるという。 点数加算などの不正行為には、鈴木学長ら複数の幹部が関与していたという。 特捜部は今後、同大での入試の経緯や文科省の支援事業の選定過程について実態解明を進める。
 今年2月の同大医学科の一般入試では3535人が受験し214人が合格。倍率は16・5倍だった。
 問題の支援事業は「私立大学研究ブランディング事業」。 大学の看板となる研究の推進に必要な費用を国が助成し施設の新築や機器の購入などに充てられるもので、東京医科大はがんや生活習慣病の早期発見を推進するとの計画書を提出した。 同事業には全体で188校が申請。 同じ申請区分の65校の中から昨年11月に27校が選ばれた。 事業期間は5年間で最大約1億5千万円が助成され、東京医科大は1年分の助成金として3500万円の交付を受けている。
 文部科学省は、佐野容疑者(58)を大臣官房付に異動。 戸谷一夫事務次官(61)を同局長事務取扱として兼務させた。


 最後に、原左都子の私論でまとめよう。

 またもや、安倍政権下での文科省に関連する不祥事が表ざたになったとの呆れ果てる事実であろう。

 今度は、安倍晋三氏のお友達の加計学園獣医学部ではなく私立医学部。
 国家の支援事業として、「私立大学研究ブランディング事業」との名目のようだが。 それに東京医科大は癌や生活習慣病の早期発見を推進するとの計画書を提出したとのこと。 事業期間は5年間で最大約1億5千万円が助成され、東京医科大は1年分の助成金として3500万円の交付を受けているとの事実。

 既に、文科省局長であった佐野氏は逮捕されたとの事だが。
 どこまで安倍政権は、自らの政権下での“賄賂不祥事”を各省庁が繰り返すと気が済むのだろうか??
 
 ただ今回の事件に於いて何とも哀れなのは、東京医科大学に既に不正入学していると思しき文科省局長佐野氏の息子氏ではなかろうか?
 7月に入り大学夏季休暇が近づきつつあるこの時期に、父親が犯した過ちにより息子氏は退学(入学取消)の道程を歩む運命にあろう……