私が住む大都会東京に於いても、街中で偶然知り合いと出くわす事がある。
昨日、久々にその偶然が起きた。
ただ昨日のシチュエーションの場合、偶然とは言えどもそれが発生するであろう確率は比較的高かったかもしれないが。
いつもの日課で昨日音楽スタジオへフルート練習に行ったのだが、そのスタジオの前での出来事だ。
週に一度食材を自宅に届けてくれている某企業の女子職員氏と出くわした。
「〇さんじゃないですか?! どうしたんですか、ここで何か音楽をやっているのですか?」と声を掛けて下さる。
彼女はこの春頃から我が家担当となった女性だが、明るいキャラ、かつ20代前半との若さにもかかわらず会話力に長けていて配達時にも話が弾む人物だ。 とは言えども配達のノルマをこなさねばならない状況下に於いて、普段は長話をする訳にはいかない。
と言う訳で、彼女に我が趣味の話をするのは昨日が初めてだった。
「フルートを吹いているんですよ。」と応えると、「いつからやっているんですか?」などと問うて下さるので、「中学生時代にブラスバンドでフルートをやっていて……」 等々と、ついつい我が音楽経歴を語ることと相成った。
そして一通りの我が音楽談義が終わった後、彼女の口から出たのが。
表題の、「今日はお洒落してますね!」 だったのだ。
これ、私としては“冷や汗もの”だ。
と言うのも私の場合、自宅での格好と外出時のファッションスタイルにギャップがあり過ぎる事実を自分でも重々認めている故だ……
自宅に居る時の我が姿は、食材配達や宅配便担当者等の御用聞き“以外”には絶対絶命お見せ出来ない程にみすぼらしい姿である。
ところが一旦自宅から一歩でも出る時には、それがたとえ“ゴミ出し”であろうが、全身コーディネートスタイルをバッチリ決めずして外出しない主義を、現在の住居地に引っ越して以降貫いているのだ。
いえいえ、我が子が小さかった頃はそれが叶わなかった。
そもそも通信手段が「固定電話」しか無かった頃であったし、都会に於いても人とのかかわりが未だ正常に機能していた時代背景だ。
例えば近隣に住む幼稚園や学校の知り合い母親達が、普通に我が家のインターホンを“ピンポーン”して突然やって来たりする。
ある時は、幼稚園長氏までに突然ご訪問頂いた事もある。 何でも、娘卒園後に娘に手渡せなかった何らかの物品を自ら手渡したいとの用件だった。
そうなると、しょうがない。
ファッションにうるさいこの私も、自宅姿で対応せねばならない。
ただ一つ救われたのは、以前の住居も(現在住居同様)オートロックマンションだったため、相手が一階正面玄関から上階に位置する我が家までエレベーターに乗る時間があった事だ。
何分、40歳時に患った頭部皮膚癌手術除去後の傷跡を抱えている我が身故に、普段はその部位を“ガーゼ貼り”で対応している。 それをカバーするべくオーダーウィッグは今までに12本程作成しているが、自宅訪問者が上階の我が家へ到着するまでに、その一本を被る時間が確保出来たのだ!
ただ今となっては定期的に我が家を訪れる御用聞き対応時に、そのウィッグを被るのは私側こそが鬱陶しい。 それ故、頭部ガーゼ姿を披露せねばならないはめとなる。
この我が“ガーゼ頭”に関して、過去に2度程突然の訪問者よりその所以を聞かれた経験がある。
そのご両人共に、「頭のお怪我でもなさったのですか?」との優しい声掛けだった。
お一人など、2011年3月に勃発した東日本大震災の直後に我が家を訪問された人物だったが。 我がガーゼ頭を見るなり「震災時の揺れでお怪我をされましたか?」と問うて下さったのだ。
あんなに嬉しかった事は無い。
「そうではなくて、過去の手術痕を隠すために頭部をガーゼでカバーしています。」と応えると、「失礼な質問をして申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げられ帰って行かれた。
今現在、その優しさに触れる事は皆無だ。
どうして人は他者に接した際、不可思議に感じた事象に関してその原因を問うてみる、との“優しさ”を失ってしまったのだろう……
頭にガーゼを貼り付けていたら、まず「変だな」と思うのが普通じゃないか? そう感じたならば、それを本人に問うのも常識範疇じゃあるまいか??
私など、未だかつて“その派”だ。
自分勝手に「変な奴」と判断されてしまうよりも、「どうしたのですか?」と問われる事実にこそ愛情を感じる世代だ。
ああーー、それにしても昨日偶然街で会った女性からの 「今日はお洒落をいてますね!」発言も、私にとっては厳しいご意見だった事実には間違いない!
真の “お洒落人” とは自宅にいようが、いつ何時も身繕いをしている事だろう。
それには、一生あやかれない我が身かも!?!
昨日、久々にその偶然が起きた。
ただ昨日のシチュエーションの場合、偶然とは言えどもそれが発生するであろう確率は比較的高かったかもしれないが。
いつもの日課で昨日音楽スタジオへフルート練習に行ったのだが、そのスタジオの前での出来事だ。
週に一度食材を自宅に届けてくれている某企業の女子職員氏と出くわした。
「〇さんじゃないですか?! どうしたんですか、ここで何か音楽をやっているのですか?」と声を掛けて下さる。
彼女はこの春頃から我が家担当となった女性だが、明るいキャラ、かつ20代前半との若さにもかかわらず会話力に長けていて配達時にも話が弾む人物だ。 とは言えども配達のノルマをこなさねばならない状況下に於いて、普段は長話をする訳にはいかない。
と言う訳で、彼女に我が趣味の話をするのは昨日が初めてだった。
「フルートを吹いているんですよ。」と応えると、「いつからやっているんですか?」などと問うて下さるので、「中学生時代にブラスバンドでフルートをやっていて……」 等々と、ついつい我が音楽経歴を語ることと相成った。
そして一通りの我が音楽談義が終わった後、彼女の口から出たのが。
表題の、「今日はお洒落してますね!」 だったのだ。
これ、私としては“冷や汗もの”だ。
と言うのも私の場合、自宅での格好と外出時のファッションスタイルにギャップがあり過ぎる事実を自分でも重々認めている故だ……
自宅に居る時の我が姿は、食材配達や宅配便担当者等の御用聞き“以外”には絶対絶命お見せ出来ない程にみすぼらしい姿である。
ところが一旦自宅から一歩でも出る時には、それがたとえ“ゴミ出し”であろうが、全身コーディネートスタイルをバッチリ決めずして外出しない主義を、現在の住居地に引っ越して以降貫いているのだ。
いえいえ、我が子が小さかった頃はそれが叶わなかった。
そもそも通信手段が「固定電話」しか無かった頃であったし、都会に於いても人とのかかわりが未だ正常に機能していた時代背景だ。
例えば近隣に住む幼稚園や学校の知り合い母親達が、普通に我が家のインターホンを“ピンポーン”して突然やって来たりする。
ある時は、幼稚園長氏までに突然ご訪問頂いた事もある。 何でも、娘卒園後に娘に手渡せなかった何らかの物品を自ら手渡したいとの用件だった。
そうなると、しょうがない。
ファッションにうるさいこの私も、自宅姿で対応せねばならない。
ただ一つ救われたのは、以前の住居も(現在住居同様)オートロックマンションだったため、相手が一階正面玄関から上階に位置する我が家までエレベーターに乗る時間があった事だ。
何分、40歳時に患った頭部皮膚癌手術除去後の傷跡を抱えている我が身故に、普段はその部位を“ガーゼ貼り”で対応している。 それをカバーするべくオーダーウィッグは今までに12本程作成しているが、自宅訪問者が上階の我が家へ到着するまでに、その一本を被る時間が確保出来たのだ!
ただ今となっては定期的に我が家を訪れる御用聞き対応時に、そのウィッグを被るのは私側こそが鬱陶しい。 それ故、頭部ガーゼ姿を披露せねばならないはめとなる。
この我が“ガーゼ頭”に関して、過去に2度程突然の訪問者よりその所以を聞かれた経験がある。
そのご両人共に、「頭のお怪我でもなさったのですか?」との優しい声掛けだった。
お一人など、2011年3月に勃発した東日本大震災の直後に我が家を訪問された人物だったが。 我がガーゼ頭を見るなり「震災時の揺れでお怪我をされましたか?」と問うて下さったのだ。
あんなに嬉しかった事は無い。
「そうではなくて、過去の手術痕を隠すために頭部をガーゼでカバーしています。」と応えると、「失礼な質問をして申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げられ帰って行かれた。
今現在、その優しさに触れる事は皆無だ。
どうして人は他者に接した際、不可思議に感じた事象に関してその原因を問うてみる、との“優しさ”を失ってしまったのだろう……
頭にガーゼを貼り付けていたら、まず「変だな」と思うのが普通じゃないか? そう感じたならば、それを本人に問うのも常識範疇じゃあるまいか??
私など、未だかつて“その派”だ。
自分勝手に「変な奴」と判断されてしまうよりも、「どうしたのですか?」と問われる事実にこそ愛情を感じる世代だ。
ああーー、それにしても昨日偶然街で会った女性からの 「今日はお洒落をいてますね!」発言も、私にとっては厳しいご意見だった事実には間違いない!
真の “お洒落人” とは自宅にいようが、いつ何時も身繕いをしている事だろう。
それには、一生あやかれない我が身かも!?!