九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

「対イラン憎しみの布石」開始 その2 文科系 

2006年02月08日 20時10分06秒 | Weblog
「対イラン憎しみの布石」開始  その2「イラン情勢は本当に危うい」

前投稿で僕はイラン関連のキナ臭いニュースを取り上げた。毎日新聞の記事、アメリカ上院特別情報委員会の2日の公聴会で米国家情報長官がこんな危険な情報を流したことを。
「イランがイラクのイスラム教シーア派政治団体を指導して、同派の民兵組織に武器を提供し訓練を行い、駐留米軍などの攻撃を可能にしている」
イランとアメリカとの憎しみの悪循環を団扇で煽るような報告である。わざわざ今なんのために?5日の新聞で理由がなんとなく分かった。4日の国際原子力機関緊急理事会が、イランの核開発問題を国連安全保障理事会に付託することを決議したという。先の情報長官報告は、「イラン制裁国連決議・武力制裁」へのお墨付きを早く取りたいという布石だったと見える。同じ「悪の枢軸」でも北朝鮮のほうが悪の度合いがはるかに高かろうに、なぜイラクであり今度はイランなのか。金成日の核保有可能性の方がずっと高いと米CIAは見ているし、偽ドル、麻薬などの問題もある。なぜアメリカは国連決議なしにウソをついてまでイラク戦争を急ぎ、いままたイランを騒ぐのか。石油が絡んでいることは確かだが、本当の詳しい理由らしきものを最近ある本で知った。総て納得という理由だ。
イラク戦争は03年3月20日開始だ。あの同時多発テロはその1年半ほど前の9月11日で、さらにその1年前2000年10月にフセインが実はアメリカ最大のアキレス腱に傷を負わせたという。金本位体制を崩しドルを世界通貨にして以来世界で誰にもできずフセインだけが決行したこと、それは「イラクの原油輸出への支払いをドルでなく、ユーロに換える」である。重大なことに国連がこのフセインの変更を承認した。「原油取引はドルで」というアメリカ国務長官キシンジャーが確立して以来続いたOPEC・産油国機構の世界暗黙の掟の無視、その承認。大変なことである。貿易収支も国家財政も大赤字が続いてきても、ただ「世界通貨」という信用だけでアメリカはドルを垂れ流してきた。石油の支払いがユーロに移行していったら日本のような石油消費国はどんどんユーロを買わなければならない。もの凄いユーロ高、ドル安になる。いや、今のドル垂れ流しを直視するなら、アメリカが説得力ある赤字解消の決意を示さない限り、ドルは当面紙切れになるかもしれない。かくてアメリカはなりふり構わずフセインを潰したという。(続く)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする