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「小泉の愚行は彼が死して後も鞭打つぞ」

2006年02月03日 11時50分22秒 | Weblog
「小泉の愚行は彼が死して後も鞭打つぞ」  文科系

2日の毎日新聞1面によれば、1日の予算委員会で小泉がこう開き直ったらしい。
「中韓両国が靖国に参拝するのがいけないと言う。それに同調する日本人が大勢いる。これが私には理解できない」と。さて、「それに同調する日本人」の一人としてどうしても語りたい。
右翼とか、小林よしのりとか先日テレビで見たのだが評論家の上坂冬子とかが一個人の意見としてこう語るなら言論の自由だ。ただそれでも外国の人々に靖国を語るとすれば、戦後処理諸条約、極東国際軍事裁判を受けた国の一員だという自覚的配慮は必要ではないか。ましてや一国の首相が国会でこんな答弁をするとは、あまりにも不見識だ。戦後処理諸条約やその精神などは破棄しない限り現にある国際的な確認事項なのだし、A級戦犯はA級戦犯なのだから。これらの取り消しなどは相手も納得しなければできはしないことだ。否定できるものなら試してみるが良い。たちまち世界から孤立し、相手にされなくなるだけだ。つまり、小林や上坂の言うことは国際的には認められはしない一方的な言い分のままに永久にとどまらざるをえないということなのである。
靖国に関わってよく聞くように「死者はむち打たず」が日本の宗教、文化の一部に存在するとは認めても、小泉が心でそう思っているぶんには勝手だが、A級戦犯にお参りするという「行為」はそれとは別の話である。国際的確認事項に首相自ら冷や水を浴びせた「行為」を、一宗教を他国に押しつけるに等しい理由で正当化できるわけがない。
ちなみに宗教問題の難しさという点では、興味深い記事が1日も報道されている。デンマークの新聞に爆弾型ターバン頭のマホメッドの漫画が載ってイスラム世界を大騒ぎさせているが、この大騒ぎに対して独仏の二つの新聞が全く正反対の対応をしたのである。フランス・ソワール紙はこの漫画を転載した編集長を更迭し、ドイツ・ウェルト紙は「西洋では風刺が許されており、冒涜する権利もある」とわざわざ解説まで付けて、この漫画を1面に転載したという。諸外国には「A級戦犯の『英霊』など冒涜してもしたりない」と考える人も多いと、小泉にはどうして思い至らないのだろうか?
世界的に確認された「戦犯」を日本的「文化」、「宗教」の「心」を理由に「擁護」しているとしか諸外国には見えないはずだ。こんな愚行で日本の国際的信用に歴史的汚点を残した人物。まことに自己中心的な独善の人、首相としては思慮の足りない危ない人だと思う。小泉のこういう愚行は、彼が死して後も僕は鞭打つぞ。
コメント (4)
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