九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

ペルー戦に見るオシム・ジャパンの到達点  文科系

2007年03月31日 20時06分40秒 | Weblog
 「組織的に走れるサッカー」。オシムのこのスローガンの出所は以下だろう。全選手が上手くて、強くて、大きくて、速ければ何も文句はないが、日本人はどうしても強さ、大きさに欠ける。個人のはしっこさだけに賭けるなら、これを過信しすぎて体力で粉砕されたジーコ・ジャパンのオーストラリア戦に突き当たる。協調的な判断・予測を速めつつ、組織的に走り尽くす。日本民族の得意そうなスタイルをオシムは採っている。
 「敵の球を奪うべく全員協調して走り回る」。ホワードが防御の最前線にもなるということだ。その分オシムは、得点がない場合でもけっしてホワードだけのせいにはしない。奪ったその球を素早く組織的に敵陣に運ぶ。「ボールを持った人、受け手に見える人の他に、第三、四とどんどん前へ走る」、「ディフェンダーが時に攻め上がるリスクを冒すのもよし。そのかわりその跡には誰かがカバーに入る」、「ボール保持者は、球離れを早く」などなどが徹底された。「少しの手抜きも見逃さない」と選手たちは驚いているようだ。
 さて、このチームで異色の常連・骨格アスリートを眺めてみよう。誰よりも先ず浦和レッズの鈴木啓太。守備陣も攻撃をというように「ポリバレント(一人複数役)」が要求されるなかで、守備専門の異色中盤である。彼の守備はどんな局面になっても絶対に裏切るまいと、絶大な信頼が示されている。オシムの言う「チームに水を運ぶ選手」の典型である。次いで、川崎フロンターレの中村憲剛。無名チームの急上昇に乗ってぱっと現れ、そのまま定着してしまった初の選手と言える。自チームでは鈴木啓太と同じ守備的中盤というポジションにいながら、テンポと球離れ良く、流れるように攻撃にも参加していく人物だ。オシム曰く、「サッカーをよく知っている頭の良い選手」だそうである。
 さて、こういうチームが、中村俊輔、高原直泰が入ってみて、どう変わったのか。二対ゼロで勝利しても、オシムの評は辛かったのである。去年十月にゼロ対一で破れたガーナ戦の高評価とは好対照をなす。そう、確かに練習マッチで結果オーライを語るだけでは将来性も何もないではないか。何が悪かったのだろう。
 前半はボールが流れていず、ぎくしゃくしていたとオシムは語った。この関連なのだろうが、中村俊輔への風変わりな講評があった。「彼は百%のスーパーパスばかりを狙っている。そんな事が成功する選手はこの世にはいないはずだ」と。つまり、良いパッサー、走り込み上手がそろっているのだから普通は簡単に繋ぎ、敵を崩すまでラストパスなどは待てという意味ではないか。対してその中村はこう述べている。「とにかく今日はゲームの流れをとめないことを意識した。サッカーをよく知っている選手が多く、とくに中盤の連係はスムーズだった。もっといろいろできたと思うが、オレ個人はまず結果を出さなきゃいけなかったし」。高原もこのチームを高く評価した。「非常に面白いサッカーをやっていて、将来が期待できるチーム」。この高原は後半からはチームの流れに乗っていたようだが、俊輔が中村憲剛に代わってからはボールがさらにスムーズに流れだして良かったと、オシムは暗に述べたのである。
 なお、日頃口うるさい評論家たちも去年十一月のサウジアラビヤ戦辺りからはおしなべてオシム絶賛である。六勝二敗という対外仕合結果も関連していようから、今後負けた時に「結果オーライ批評論」か否かを見てみたいものだ。また、オシムの就任以来、彼の逆質問攻めもあって、マスコミのサッカー眼もどんどん向上しているようである。
  
 以前にも当ブログに書いたことだが、オシムという希有の人物を紹介しておく。

 オシムは初め、数学で大学院、学者を薦められていたサラエボ大学学生兼プロフットボーラー。旧ユーゴ国内一流を経てフランスで活躍後に、監督、人間としての「活躍」が凄い。ストイコビッチなど世界的名選手の宝庫と今でも語り草になっている国代表監督に上り詰めた実績。その実績の頂点を継続中に、旧ユーゴ国家が祖国(当時はユーゴの一地方)サラエボを包囲したことに抗議して、辞任、亡命。なのに祖国の憎み合う各地方やその選手の誰からも愛し、尊敬された人物。以降、隣国のギリシャやオーストリア、そして日本でも優勝経験を重ねた希有の監督。これが大の日本びいきときているのである。東京オリンピック参加時の想い出が好感触だったと語っている。そんな人物をこのせせこましくなった現代日本という土地で身近に見つめ、探求できる機会などめったにあるまい。日本の専門馬鹿たちに、彼の「人間として芯が通った」爪の垢でも煎じ飲んで欲しい。
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昭和区の動きと今後の予定        九条 ひかる

2007年03月31日 10時59分48秒 | Weblog
こんにちは、お久しぶりのお知らせです。
(最近の動き)
① いま、改憲の手続法である「国民投票法」が衆議院で審議されています。
 自民党、公明党は、地方選挙後の4月12日に委員会採決、13日には衆議院本会議で採決する構えでいます。
「昭和区九条の会」は、①慎重に審議すること。②金で憲法が買える問題。③公務員・教員が意見表明できない制限条項。④最低の投票率が定められていないこと。
などの「不公平な内容」を是正することを憲法調査会の全委員にメールで要請しました。
② 昭和区内の地方選挙の候補者に「公開質問書」を届けました。
 残念ながら回答があったのは、共産党の「さとう典生」候補だけでした。
その他の候補者が所属する政党は、「改憲派」ですが、大事な憲法のことですか ら「回答」をしても・・・・と思います。
共産党の「さとう典生」さんの回答は以下の通りでした。
①現行の憲法九条をどう評価されていますか。

(回答)世界平和をつくるための人類の英知での結晶だと思います。また、第二次世界大戦を引き起こした当事者である日本国民の「二度と戦争をしない」という反省の証です。

②自民党の「新憲法草案の九条」についてどう評価されますか。

(回答)「海外での戦争」への道をひらくものであり、絶対に認められません。しかも徴兵制まで可能になるもので危険です。

③ 憲法九条を変え、戦争ができる国になることをどうお考えですか。

(回答)国際協力と言い、アメリカの戦争に協力し、日本の若者を海外の戦場に送ることになるのは明らかであり許せません。

④公の秩序、公益の名で国民主権、基本的人権が制限される事をどうお考えですか。
(回答)現憲法の「公共の福祉」と違い、国家を優先するものであり、戦前のような国家主義の発想であり、とても許せません。憲法が政府・権力者をしばるものという近代立憲主義の考えを否定するもので認められません。

⑤いま審議されている「国民投票法案」についてどうお考えですか。

(回答)①現憲法に対する「クーデター」的な法案であり、絶対許してはなりません。②お金の力でマスコミを使い、国民を洗脳することが可能になる条項は大問題です。③改憲派が圧倒的に有利に世論操作ができるような仕組みは民主主義の否定です。④国民投票の過半数が、改憲派の有利になるようにされている点も認められません。


【今後の予定】
① 八事・興正寺前宣伝・・・4月13日(火)午前10時から11時。
② 西友前宣伝・・・4月28日(土)午後3時から4時。
③「春の海上の森散策」  4月22日(日)午前9時、区役所北側集合
           (会費)500円、(交通)乗用車乗り合わせ
④「昭和区平和美術展」  5月19日から23日(予定)・・詳細は別途ご連絡
            たくさんの作品をお待ちしております。
⑤「二周年のつどい」 8月5日(日)午後1時30分から4時(予定)
           (会場)名古屋市公会堂4階ホール(会費)未定  
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「昭和区九条の会」の動き     九条 ひかる

2007年03月31日 10時07分57秒 | Weblog
「昭和区九条の会」の動きをお知らせします。
① 国民投票法案反対の署名、事務局への郵送、世話人宅への届けなどで10名、
 30筆の署名が集まっています。
② 国民投票法案を自民、公明は選挙後にも強行採決しようとしています。衆院の 特別委員会の委員全員に「慎重審議をすること、不公平な内容を是正すこと」を 求めるメールを打ちました。
③ 名古屋市会議員候補、県会候補に公開質問書を出しましたが、回答があったの は共産党の「さとう典生」さんだけでした。
  自民、公明、民主の候補者は、音なしでした。今回の選挙では自民党本部は  「自主憲法制定を公約」(新憲法草案)していますから、何らかの見解を寄せて 戴けると思っていましたが、残念でした。
  *質問と回答は次の投稿で載せましたので、興味のある方はご覧下さい。
④ 憲法改悪の一里塚である「国民投票法案」を通してはならないと考えていま  す。「正々堂々と改憲を否定すればよい」とおっしゃる方もおられますが、いま 国会で審議されている「国民投票法案」は、改憲派が考えに考えた仕組み(必ず 承認される)が随所にちりばめられています。
  いまの憲法と自民党の「新憲法草案」と比較され、現行憲法がよい(一部不満 はあるにせよ)と思われる方は「国民投票法案」の廃案に力を貸してください。
  ★4月10日(火)午後6時30分から   栄公園(三越北側)
   改憲手続き法反対! 緊急県民集会が開催されます。よろしかったら参加下   さい。
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