九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

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ニシノジャパン(27) 賭屋は分かっている    文科系

2018年07月02日 14時42分42秒 | スポーツ
 日夜命をかけているような賭屋はやはり分かっている。今夜の2ゲームのことだが、日本人が考えるよりも遙かに勝敗の行方を計算するのが難しいということを。イギリスのブックメーカー『ウイリアムヒルズ』の二ゲームの両チーム掛け率を観ると、こんな数字になっているのだそうだ。
『ブラジルはメキシコに対して優位が予想され、勝利のオッズは1.5倍。メキシコの勝利は7.5倍、PK戦突入を意味する引き分けは4倍となっている。一方、ベルギー対日本戦はそれ以上に両チームに対する勝敗予想に開きがある。ベルギーの勝利は1.36倍、日本の勝利は9.5倍、引き分けは4.5倍というオッズだ』

 どうだろう、日本スポーツ・マスコミの論調からすると、この二つのゲームがこんなに接近しているなんて信じられない人が多いのではないか。ドイツを負かしたメキシコがブラジルに勝つ確率が7・5倍であるのに対して、日本がベルギーに勝つ確率が同じような数字の9・5倍とある。FIFAの世界順位という数字も日本人が思っているようには、当てにできるものではないのだし。たとえば、直近の上位チームがすでにこのように敗退している。
 1位のドイツと8位のポーランドが、一次リーグ敗退。4位ポルトガルと5位アルゼンチン、10位スペインなどがトーナメント初戦敗退。ポルトガルは14位のウルグアイに、アルゼンチンは7位のフランスに、スペインに至っては70位のロシアに敗れた。サッカーは組織で戦うものだから、組織のでき、その相性次第で何でも起こるゲームと言えるのだろう。

 ちなみに、日本とベルギーは非常に相性がよいのである。この相手がいつも、個人プレー中心で、しかも前に出てくるから、日本のプレスがかかりやすいのである。さらに加えて、この4年の間にアジア勢はずいぶん強くなった。ロシア大会アジア勢では、イランはモロッコに勝ち、ポルトガルと引き分けているし、韓国はドイツを引きずり下ろしたのだし、サウジはエジプトに勝っている。


 あんな汚いゲームを命じた監督は負けたらよいとは思うものの、選手には勝たしてやりたい。が、そういう選手の勝ちも監督の手腕ということだから、極めて複雑な心境である。西野はなぜ、全力で向かわせなかったのだろう? あの後のポーランド相手に、1対0にするだけで良かったのである。できたはずだし、それが次への大変な良循環的相互作用を生むという、自信にもなったはずである。あんな偽善をもたらすFIFAのフェアプレー点数制度は、大会後に即刻見直されることになるのはたしかだろうが。
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ニシノジャパン(26) フランス優勝と観た   文科系

2018年07月02日 01時55分18秒 | スポーツ
 昨夜フランス・アルゼンチン戦を観た。勝因は、とにかくこれ。規格外の19歳エンバペの恐ろしさ! フランスが前半を引いて守ったのも、チーム得点戦術そのものがエンバペのロングカウンターだったから。つまり、「戦術=メッシ」と「戦術=エンバペ」の戦いだったわけで、PK奪取含めてエンバペのハットトリック勝利という結末である。

 エンバペのどこが凄くて、19歳の少年に230億円もの値段がついたのか、そのことが誰にも分かったゲームだったと思う。なんせ、ウサイン・ボルトのようなスプリントの効いたストライド走法でドリブルやって敵をぶっちぎるサッカー選手なんて、僕はみたことがない。あんな「スプリント・ドリブル」は一人では絶対に止められない。だって、敵が前や前横から止めに来ても、それを引き付けておいてからポーンと前に蹴ってぶっちぎってしまうのである。もちろん、後ろからは追いつけないから、結局二人で挟み込むしかないのだが、そんな場面が何回あったことか。アルゼンチン最初のPKにしてからが、そんな風にして取られたものだった。加えて、シュートも上手いのである。走って来たスピードのままに、ズドーンという感じで低いライナーを打つ。

 この19歳選手の今後に関わって一番怖いのが怪我だろう。そもそもこのゲームでもうマスケラーノ、オタメンディなどは怪我狙いのような体当たりをしていた。そうしないと止められないのだから、仕方ない。

 対アルゼンチンのこの「ハットトリック」でフランスが一躍優勝候補に上がってきたと思う。カゼミーロ、パウリーニョやチアゴシウバが一直線のように走って行く彼をどう止めるか、こんな楽しみが持てる選手って、かって観たことがない。メッシよりもロナウドに近いのだろうが、ロナウドよりもさらに何段か速いギアを持ったロング・カウンター一辺倒の、走り出したら止められない選手なのである。


 スペインは優勝の資格がないゲームをやった。どん引き2列のロシアに対して、ただパスを回すだけ。柴崎のような「ゴール直結への目」をもった選手が居ないということだ。また、敵陣を崩すという戦略なしにパスを回しているのであって、ちょうど、メッシが居ない時の一時のバルサのようなもの。8割近いキープ率でシュート数も際どいシュートも多くないって、そういうことしか無い。
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