九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

狂気のアメリカ政治(2)  文科系

2018年07月12日 14時23分53秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 アメリカ狂気をいくつかあげてみよう。

 まずエルサレム首都化が、最初の狂気。次いで、メキシコとの壁が、二番目。三つ目、地球温暖化対策から降りて、四つ目、イランをもう一度「ならず者国家」に祭り上げ直したことも。五つには、貿易の保護主義から「WTO脱退表明?」にプラスして、六つ、「国連人権委員会からも脱退表明?」などは、国際経済史の苦い体験や、国連の歴史やへの冒涜というもの。

 こんなことが続けば、株価など世界的に実質どんどん下がっていくばかり。ただし、今まで同様に株価なんてあってないようなもの。国や金持ちが、必死になって株価をつり上げ続けるのだろうが、こんな不景気はこう現れる。世界の失業者が増え、正規労働者が減っていくばかり。その代わりに、国々がいがみ合って、軍事費だけが増えていこう。

 ちなみに今のアメリカは世界の軍事費を増やせ増やせと、世界中の各国に触れ回っている。これは、国自体が死の商人になったということ。そして何よりも、こういう闘争世界が当たり前の、自然な人間、その社会なのだという思想を振りまいていく狂気! ヒトラーと同じである。

 これらの一つ一つを今後少しずつ詳論していきたいものです。
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ニシノジャパン(33)予想を誤った! 決勝は・・?  文科系

2018年07月12日 11時55分32秒 | スポーツ
 クロアチア・イングランド戦の予想を、僕は完全に誤った。ゲームってやはり、やってみなければ分からない。双方の「潰しと繋ぎ、および走力」の命を掛けたようなぶつかり合いがそれだけ予測不可能だということ。彼の潰しが我の繋ぎを上回れば繋げないのだし、彼の繋ぎが我の潰しを上回れば彼に繋がれてしまう。このぶつかり合いの相性もやってみなければわからないということなのだが、明らかにクロアチアが上回っていた。

 さてこのゲーム、他方の準決勝フランス・ベルギー戦とは対照的であって、守るイングランドよりも攻めるクロアチアの方がシュート数などで分かる通りに、有利に戦いを進めていた。他方のフランスは守る時間が長かったのにベルギーよりも有利なゲーム運びをしていたというのは、シュート数が倍ほどあったことで分かる。ところがこのゲームは、個々の技量も走力も、攻めたクロアチアの方が勝っていたのには正直驚いたものだ。

 これだけ強いクロアチアが、フランスと当たる。この予測もまた難しいが、やはりフランスの勝ちと見る。何しろ、ムバッペという絶対的切り札が居るのが強みになるから。ずっと延長戦を戦ってきたクロアチアの数人が、ムバッペを全力追走する展開が多くなる中で潰されるだろうと見る。そもそも、フランスのベルギー戦にしてからが、ムバッペの存在そのものによってベルギーの攻撃力が鈍らされ、フランスのカウンターを有利にしたと、僕は見ている。

 何度も言ってきたが、ムバッペのような世界的選手は見たことがない。ドリブルで敵をぶっちぎるという意味で彼に似たロッベンも速かったが、このロッベンにしてからがピッチ走法の速さなのであって、あんなストライド走法ドリブルをしていくサッカー選手なんて! なんせ、前の選手も含めて周囲の敵の2~3人を、持ったボールをポーンと前に蹴ってからぶっちぎって行くのが彼に最も多いプレーなのである。加えて、ドイツ・マスコミがゲーム時に計ったムバッペの走力数値を報道していて、ウサイン・ボルトに勝る瞬間スピードというニュースも流れている。加えて、こういう全力疾走のままズドーンと打つシュートも凄まじいと来れば、こんな選手はとにかく今まで居なかったはずなのだ。クロアチアは攻める人数を減らされるだろうし、後半になると彼を追いかけ続けてきた数人が疲れ切って死んでいることだろう。
 それでももしまたクロアチアが勝ったら、これはもう、近年苦労続きだったこの民族のハングリー精神をほめるしかないが、それもまたよし!
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ニシノジャパン(32) 順当なフランス勝利   文科系

2018年07月11日 05時06分29秒 | スポーツ
 凄いゲームだったと思う。まー予想通り、ベルギーの攻めと、フランスの守り・カウンター狙いというゲーム。フランスにエンバペという驚異のスプリンターがいるのだから、こういうゲームになることは分かっていたようなもの。よって、キープ率はベルギーが高かったが、それでいてシュート数がフランスの半分ほどだったから、フランスが守り勝っただけではないという結論になる。フランス・グリーズマンのボール回しも見事だったが、エンバペに良いボールが回るとベルギーゴールに攻め入って何かが起こるという感じ、確率が極めて高かった。
 フランスの後半初めの1得点は、右コーナーキックからのウムティティのヘッド得点だったのだし、フランスのエースFWジルーまでが最終ライン近くまで守備に戻ってくること度々だった上に、彼がフランス最初のメンバー交代者になったというのが、フランスの戦い方を象徴していた。

 他方、ベルギーの攻めは、こんなやり方。前半はフェライニがボールを回し、終盤にさしかかった頃の仕掛けは徹底してアザール。それも、ボールを取られないアザール絡み以外は、エンバペの居るベルギーから見て左は避けて、右から攻めることが多かった。それにしてもアザールはすばらしい選手だ。彼のドリブルには、常に2~3人のフランス選手が対応せねばならぬという感じで、次期バロンドールの最有力候補などと眺めていたもの。このアザールに匹敵するフランスのボール回しは、グリーズマン。彼は例によって、すばらしいシュート力もあることを示してくれた。


 拮抗したこのゲームでフランスが勝ったのだから、フランスの優勝がやっと見えてきたのではないか? 今のイングランドは、なかなか侮れないが。


 

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イングランドクロアチアプレビュー 1970

2018年07月11日 05時06分29秒 | Weblog
▲フランスが塩試合をモノにして決勝進出。

今大会一番余力を残したイングランドとへろへろのクロアチアで相手が決まる。

スターリングもそろそろ点が欲しいところだな。
この試合もフランスベルギー戦と同じくセットプレーが鍵。
試合を重ねる毎にモドリッチのポジションが下がっているクロアチアなんで、形としてはイングランドが押し込む展開になるだろう。そして、セットプレーもイングランドの方が増える。お互い高さは互角なんでサインプレー勝負。

綺麗に崩すとすればスターリングの抜け出し。

クロアチアはマンジュキッチの決定力が落ちているので、ラキティッチ、モドリッチの遠目からのミドルに頼る形が厳しい。
もう1枚欲しいんだよな。

イングランドもアリのコンディションが悪いんでサイドからの崩しが単調。

というわけで、準決勝もうひとつは更に塩試合www
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ニシノジャパン(31)W杯、プレミア勢が圧倒!  文科系

2018年07月09日 12時12分32秒 | スポーツ
 標記のような見出しがついた興味深い記事が、中日新聞にあったので、例によって全国に発信したい。
 記事内容の要点は、「ロシアW杯ベスト8に残っている選手をその日常所属クラブ別に分類してみると・・・」。まず、残った選手が多い所属クラブ・ベスト10の上位5つをあげると、こうなっているという。

①マンチェスター・シティ(イングランド)11人
②トットナム(イングランド)9人
③パリ・サンジェルマン(仏)8人
 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)8人
⑤チェルシー(イングランド)7人
バルセロナ(スペイン)7人


 イングランドは、ベスト10にリバプールも入っているので合計5チーム、他はスペインが合計3チーム、珍しいところでは、今回躍進したロシアの選手が同国の2チームから出ていると言うのも、面白い。

 さて、この結論をまとめるなら標記のように、こういうことになる。
『ロシアW杯8強選手の内40人がプレミア所属と、プレミア勢が圧倒した!』
 そして、こういう結果は近年W杯の普遍的な現象というところから、様々なことを考えてみた。今回は消えていった南米勢の有力選手も、その日常所属先は同じようなものだからである。

 世界の若手名選手がプレミアやスペイン、パリ・サンジェルマンに集まる理由ははっきりしていて、まず財力があって、それらのチームが現に強いからということが加わってくる。「ヨーロッパチャンピオンズリーグで世界一になる可能性」、「上位に入れる可能性」、「常時出場できる可能性」が、選手らのチーム選択条件になっているということだ。「世界の金が集まってチームを強くして、強いチームに人が集まる」と、まずそういうことなのだろう。ただしこのことでさえ、より短期的な見方に過ぎぬと、急いで付け加えたいことがある。もっと長期的・根本的に見るとこうなるはずなのだ。
『その国に、サッカーを発展させてきた歴史が、どれだけ分厚く存在するか』
 分厚くというのはこういう意味である。下部リーグやこれを支える育成機関。先祖から受け継がれてきたような地域観客層。そういう人々に向けたサッカーマスコミの分厚さ。それらに応えるようにして各地に営々と築き上げられてきた膨大なサッカーインフラ、などなどのことだ。そしてそもそもこういうスポーツ観も重大な関わりを持ってきたはずである。国民(の日常生活)がサッカーに価値を認めてきたか否か。

 こういう全てをあげたサッカーの世界基盤の大きさ、分厚さというものを改めて強調してみたい。その時代の新たな世界の大金持ちたちは、こういう世界的基盤に、これが世界有数の国の基盤、チームに、投資するわけである。サッカーワールドカップが世界に示し続けてきたのは、何よりもそういうことだろう。こうして、サッカーWカップが、他のスポーツ全体を集めたオリンピックと同等の規模さえ持つに至っているのだと。
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ベルギー代表 1970

2018年07月08日 22時20分32秒 | Weblog
日本戦を境に更に強力になった。

このチームはW杯前まで空中分解寸前だったんだよな。その原因はデブライネのポジション。監督はデブライネをシティのポジションより一列後ろにしていた。まあそれによって、彼が常に前を向いた形でボールを扱えると考えたんだけど、結果的には裏目。デブライネの武器、高速クロスや高速スルーパスを出すには距離が開きすぎた。
でも、ルカクやアザールと個のスキルがトップクラスの2人が居るので何とかなっていたが、流石にW杯本番では、特に決勝トーナメントでは厳しいということに気付いたんだろう。

ブラジル戦でとうとうデブライネを前に上げた。

今年のプレミア最優秀選手。ペップシティの大黒柱。現在世界最高のデブライネを前で使わないアホは居ない。

左アザール、中デブライネ、右ルカクの3トップは最適解。現在最強だろう。

準決勝のフランス戦も打ち合いになればひけをとらない。
但し、ベルギーの穴は両SBとコンパニなんで、その分フランスの方がやや有利。

バカ試合ならベルギー。
デブライネはプレミアのどのチームも止められなかったからな。
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ニシノジャパン(30)決勝は、フランスとイングランド  文科系

2018年07月08日 15時34分45秒 | スポーツ
 標記のように決勝対決チームは フランスとイングランドと観る。まずイングランドだが、現在の世界最強リーグだと観るからだ。そういう世界選りすぐりの選手や監督・戦術やが集結しているリーグであって、その分選手個人の、あるいは戦術的なと、二様の揉まれ方が豊富だということ。および、ここに来てケーン、スターリング、ウオーカーなど、自国一流選手も多く育ってきたと観るからだ。対するクロアチアは、選手が疲れ切っているのではないか。

 ベルギー・フランス戦を占うのは難しい。が、いくら黄金世代と言っても、自国リーグが弱いベルギーに比べて最近伸びてきたフランスには勢いがある。加えて、前回に書いた通りで、エンバペという凄まじい切り札が存在することも付け加えたい。グリーズマンやパバールの凄まじいシュート得点も観たが、「これがチームのシュート力だ」という印象を受けた。彼らの活躍で、準々決勝などはエンバペをかなり休ませることもできたのではないか。故障も心配だったエンバペのプレースタイルで、このゲームを後半43分までプレーできていたのだから、ベルギー相手にはこの特異な19歳を全開してぶつけていくことだろう。
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狂気のアメリカ政治  文科系

2018年07月07日 08時21分15秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 アメリカ政治にトランプ・ポピュリズムが出現して、世紀末狂気が演じられ始めたと観ています。第1、2次世界大戦前と同じような要素が揃い過ぎているから、とても怖い。
①有効需要がない恐慌的世界。
②世界的に、失業者、不安定労働者の大群。および、富の偏在による、凄まじい格差社会。
③個人も国も、死にものぐるいの競争。
④そこから、「法律違反すれすれ当たり前人間」たちが増えてきて、「むしろこちらが普通の人間だ」というような世界的な退廃現象。それがまた、政治を汚していくと言う悪循環。それでも日本は、世界一犯罪が少なく、まだ安心できる国なのだが。

 こういう時に世界政治・経済に現れるのがブロック経済。たとえば今日の中日新聞経済欄で、寺島実郎がこんなことを述べています。
 見出しは「(米中貿易戦争は)長期的には中国利する」と。ただし、この記事内容がまた、日本にとっては恐怖です。
「米中が手打ちをして、日欧が取り残される事態もありうるから、要注意だ。つまり、アメリカについていくだけでは地獄もあり得る」と

 恐慌の下の「自由主義」経済世界では必ずブロック経済が現れるというのは、これまた世界史の常識。GDP1位と2位とが手を組み、輸出入を独占しあったら、他の特に先進国は一体どう立ち行くことができるのか? 過去には、こんな世界の中からこそ、日独全体主義国家が世界に押しつけた「八紘一宇」も「アーリア人による人類浄化」も生まれてきたのでした。人間は時に悪魔にもなれるし、事実なるということ。21世紀初めの新しい狂気世界政治はどんな形を取るのでしょう?
 寺島実郎はトランプではなくて、習近平がこの鍵を握ると述べています。
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勝てば優勝イングランドスウェーデンプレビューw 1970

2018年07月07日 07時26分23秒 | Weblog
あれだけ攻めたら同点にしろよブラジルwww

というわけで◎ブラジルが沈没しました。デブライネおめでとう。
フェルナンジーニョではカゼミーロの代わりにはならなかったな。悉くカバーが失敗だった。 パウリーニョとのコンビだと両方イケイケで終わったな。

で、準決がフランスベルギー。両チームとも決勝トーナメントに入って厳しい相手との激闘の連続。

その一方、反対側の山はwww
めっきり楽じゃねーか。
イングランドもスウェーデンも相手に恵まれ、今日勝てば決勝と優勝も見えてくる。次はドーピングとクロアチアの勝者だがおそらく激闘が予想されどっちが上がって来てもヘロヘロだろう。

イングランドスウェーデンに関しては、ドン引きスウェーデンの出来次第。コンディションに問題無ければ延長戦PK戦迄いく可能性十分。
イングランドはスターリングのキレが鈍らなければ点に結び付く。

何れにしてもこの2ヶ国以外はガス欠状態になりそうなんで終わってみたらスウェーデン優勝もあるまさかのW杯になるかもしれないwww


これ、日本はポーランド戦勝っておけば奇跡のベスト4あったなwww
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再度「太平洋戦争の大嘘」という大嘘(1)~(3)  文科系

2018年07月06日 09時06分05秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 訳あって過去の3連載を再掲いたします。

【 再度「太平洋戦争の大嘘」という大嘘  文科系 2018年04月01日

 拙稿の「太平洋戦争史」が気になる集団がいるしく、藤井厳喜さんとやらの「日本人が知らない、太平洋戦争の大嘘」と名付けられた本の広告がこのブログに再三掲載されてくる。その概要が宣伝文句として書いてあって、以下その事を一つ一つ批判してみたい。嘘も言いようという典型内容だと思う。これでは世界が習っている日本近代史が全て嘘になってしまう。ただし、こんな「太平洋戦争史」は、今大問題になっている佐川なんとかさんと同じで、安倍の日本復古調時代に咲いた、今の日本の一部にも通じないあだ花である。
 以下、初めに藤井さんの言い分をひとつずつ書いて、僕の反論を述べる。

『日本が真珠湾を奇襲攻撃したあの日、アメリカ大統領とイギリス首相は驚きや怒りなどではなく、電話で歓喜に狂ったのは何故か?』
 イギリス首相が喜んだのは当たり前。モンロー主義を取って来て当時の西欧俗世界から距離を置いていたやのアメリカが、ついに連合軍側について、全体主義国家と戦ってくれることになったのだから。時あたかも、大陸ロシア以外のヨーロッパはドイツに征服されて、次はイギリス上陸・征服戦が始まるかという時だったのだし。
 他方アメリカは、イギリスがフランスのようにドイツに征服されるかも知れぬと、怖れ始めていた。ヒトラーの全体主義世界実現をどうしても許せないと、モンロー主義をかなぐり捨てて参戦する機会を待ち望むようになっていたのである。日本の中国・インドシナ南下策、真珠湾が、その絶好の国民向け口実与えたということだろう。

『「絶対に戦争はしない」と誓って大統領に当選したルーズベルト…それなのに、なぜ戦争は始まったのか?国民を騙して戦争に引きずり込んだ、彼の裏の顔とは?』
 ヨーロッパ植民地主義国の昔ながらの列強戦争、アメリカ大陸干渉をアメリカが嫌っていたからこそ、モンロー主義を取っていたのである。が、ドイツ、日本という民主主義を否定する全体主義独裁国家が勝てば、次は民主主義国家としてのアメリカの存立も危うくなる。「モンロー主義を捨てて参戦」をどうしても国民に認めて貰わねばならなかったという情勢だった。
 そもそも、この戦争を始めたのは、ドイツと日本である。ドイツのポーランド電撃進入と、日本の中国・インドシナ南下作戦と真珠湾とが並んで起これば、アメリカが参戦しないわけがないのだ。日本の方が逆に、アメリカのモンロー主義を信じすぎたのかも知れない。ヒトラーと同じで、軍部独裁国家は政治理念、思想にはてんで弱かったということだろう。日本の中国・インドシナ南下作戦などに対してアメリカが「石油禁輸措置」を取ったのは、当時の日本政府にとって本当に驚きであった。自分の全体主義独裁に何の反省の兆しもなかったのだから、アメリカ流民主主義死守の姿勢を信じられなかったのである。日本軍部はそもそも、アメリカの対英独立戦争から始まる民主主義思想をアメリカがどれだけ信奉していたかを信じていなかったのだろう。】


【 再度「太平洋戦争の大嘘」という大嘘(2)  文科系 2018年04月02日 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 拙稿の「太平洋戦争史」が気になる人々が多いようだ。藤井厳喜さんとやらの「日本人が知らない、太平洋戦争の大嘘」という本の広告がこのブログに再三掲載されてくる。調べてみたら、安倍首相のブレーンの1人のようで、国会議員選挙に2度も出て2度とも落ちているお人。政治学者とあるが、政治学よりもどうも保守政治家になりたいお方らしい。それも、安倍周辺の政治家。加えてこの御本、無料で配布しているとあった。どこかから金が出ているのだろう。
 
 さて、この本の概要が宣伝文句に書いてあって、その事を一つ一つ批判してきたその2回目である。『 』内は、その本の宣伝文句。

『日本は終戦まで、アメリカに何度も何度も和平提案を送っていた。それを完全に無視し続けた上での原爆投下…瀕死の日本に、どうしてそこまでする必要があったのか?「原爆が正義だ」という狂気のデタラメを生み出した世界の力関係とは?』
 日本がアメリカに和平打診をしたかどうかなどは、ここでは大した問題ではない。現に、敗勢著しくなってもポツダム宣言を受けなかったという世界史的事実があるのだから。この全面降伏勧告を受けなかったことが、原爆投下という惨劇に繋がったという事の方こそ、日本国民も世界も周知の事実である。

『日本人が戦争に踏み切るきっかけとなった「ハル・ノート」。なぜ、そんな重要な内容を私たち日本人は教えられないのか?アメリカ大物議員すらも「国民への裏切り」だと絶句した、その内容とは?』
 ハルノートが『日本人が戦争に踏み切るきっかけとなった』というのが、大嘘である。大嘘というよりも、「ハルノートに怒り心頭! 開戦やむなし」とは、当時の日本側が戦意高揚のための宣伝に使っただけのこと。
 この文書は、開戦原因として『そんな重要な内容』なのではない。ハルノートは、12月8日の開戦直前の11月末に日本に送られてきたもの。日本は既に、開戦準備を密かに、すっかり終えてしまった段階で届いたものである。戦争原因については、それ以前にこういう経過があった。満州事変・国連脱退から、中国南下を続けた日本に、国連、アメリカが再三の警告と、「制裁措置」を与えてきた。「国際不法行為」と「強制・制裁措置」とのエスカレートと言えば、今の北朝鮮と国連との関係のようなもの。「石油禁輸も含めて」日本がほぼ全面的に悪かったから起こったことなのだ。いきなりポーランドに進撃して非難されたドイツとの、兄弟国だけのことはある。
以上の太平洋戦争の原因論争と、これについての右流ねじ曲げ論批判とは、このブログには無数にあるが、最も最近のものでは以下のエントリーを参照されたい。本年1月29日「太平洋戦争、右流ねじ曲げ理論に」】


【 再度「太平洋戦争の大嘘」という大嘘(3) 文科系 2018年04月06日

 さっき、こういうコメントを付けた。これをやや詳論したい。

『 戦前日本を庇う人が、その国連脱退を何も見ず、ハルノートのような太平洋戦争直前の「不当性」を問題にしているのが、笑える。要は、こういう話なのだから。
「国連をさえ脱退した国際的無法者が、それらの記憶も薄れた今になって何を言うか! その無法者ぶりには頬被りして・・・」

 大東亜共栄圏が出来たら、アジア人は日本天皇の臣民にされたろう。天皇制を批判したら、死刑である。これは、もしもドイツが勝っていたら世界がこうなっていたのと同じ事だ。ユダヤ人、身障者、黒人などの皆殺し。
 こんな世界を誰が望んだろうか。だからこそ、日独が負けたことが、世界にとってどれだけ良かったことか! 今の世界のみんながそう考えるはずである
。』

 このコメント前半部分は、右論者の常道の一つ。1931~3年の満州事変、国連脱退を何も語らないのである。現代世界では、北朝鮮でさえ脱退していないのに。国連を脱退すれば、国連法に縛られなくなる代わりに、独立国として認められる国連の庇護が無くなるわけである。戦前日本はこれ以降の事実として、どんどん無法者になっていった。(今回つける文科系の注  こうして、現在アメリカが国連無視へとどんどん傾いていることは、極めて要チェック事項なのである。ここに書いた日独の歴史の全てをあげてそう言いたい。ちなみにアメリカのこの国連無視行為が、1930年代の日独と同じように、世界有数の軍事力に物を言わせているという、この点が重要なのだ。イラン、シリア、北朝鮮、そして中国・・・全てに対してそうなのである。)

 コメント後半の「もし日独が大戦に勝ったら」という問いも、大戦をどう見るかにとって極めて重要なものだろう。
 日本には国民はいなくて臣民(天皇の家来である民)だけが存在したのだから、大東亜共栄圏とはこういうものになったはずだ。日本の天皇が支配するアジアに。日本天皇制度を批判したら、先ず死刑という「共栄圏」である。まー今戦前日本が批判されている朝鮮や、中国の一部やのような有り様を考えてみればよい。安重根のようなその国の愛国人士が殺されたとか、南京大虐殺のように反日勢力は皆殺しにあったとか。
 また、ヒトラーの世界支配など今の誰が望むのだろうか。鬼畜と言われた米英は、日独にも自由を与えた。原理としては黒人も有色人種も安心して住める社会であったし、戦後社会は事実としてもどんどんそう進んでいった。日独が勝っていたら、とうていこんな世界は来なかったと思えば、ぞっとするのである。
 こういう事実を前にしたら、右論者がよく語るこんな理屈も全く噴飯ものもいーところとなろう。
「日本、太平洋戦争は、植民地解放に貢献した」】
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随筆紹介 「パーロクのおばちゃん」   文科系

2018年07月05日 01時25分44秒 | 文芸作品
 パーロクのおばちゃん  H・Sさんの作品です

 年齢を聞かれるとパーロクと答えるおばちゃんがいる。「パーロクって何?」と、一瞬聞いた人が驚くのをおばちゃんは楽しんでいる。パーロクはおばちゃんの造語で八十六歳ということだ。おばちゃんはパーロクより歳をとらないつもりなので来年になってもパーロクで通すつもりだ。野本国子という親が付けた名前が好きでないこともその理由だ。

 おばちゃんは健脚自慢で歩く速さを見ると六十歳だと言っても誰も疑わないだろう。おばちゃんは歌うことが大好き、週一回、歌の広場でシャンソンを歌うのが一番の楽しみだ。福祉施設の二階にある歌の広場の練習時間は九時三十分から一一時まで、声を張り上げて歌う。それが終わると、一階の食堂のカウンター席でランチを食べる。おばちゃんは料理が出来てくる前に中ジョッキのビールを注文。時間をかけて飲む。
 さっきまで仲良く歌っていた歌い手仲間の元お嬢さんの熟女たち三人が、少し離れたテーブルの席に着く、その視線がおばちゃんに集中する。熟女Aさんが、「女のくせに、昼間から剛毅にお酒をひっかける。ほんとに呆れた人がいるものだわ」と、非難する。熟女Aさんは、有名女子大を出て大企業の社長秘書をやっていたことが自慢だ。熟女Bさんは元小学教師。Cさんは絵画教室の先生。おばちゃんより十歳年下の富裕層を自認している人達だ。高等小学校卒で病院の給食補助長の仕事に就き何年もかかって調理師免許を手にしたおばちゃんとはわけが違う。インテリ三人組だ。こういう人たちの常識からおばちゃんははみ出しているようだ。会費を払えば教室では平等のはずなのに、おばちゃんをさげすむAさんを、BさんとCさんが応援している。

「女のくせに……」は、週一でおばちゃんの耳に届く嫌味だが、おばちゃんはカウンター席に座り〈歌った後一番うまいのはビールだ。自前で飲むのだ。好きなものを飲んで何か悪い〉、居直っている。歌の広場は芸大の声学教師を退職した春野夢子さんがボランティア活動で最近立ち上げた教室だ。会費が安いのでおばちゃんの年金でも十分続けられる趣味だ。おばちゃんは歌唱力があり、声がきれいだと夢子さんがほめてくれるから嬉しさひとしおだが、何よりもシャンソンの歌詞の言葉がいいと惚れ込んでいる。だから何を言われてもやめる気はない。練習の後カウンター席でビールを注文するおばちゃんを見つけた三人組の「女のくせに……」が始まった。夢子先生がおばちゃんにスーッと近づいて来た。「今日もいい顔している野本さんは、教室の最高齢の歌い手さん、あなたを讃え、私も戴きましょう。中ジョッキ追加」と夢子さんがよく響く声でマスターに言いつけた。
「パーロクのパワーを祝して」と夢子さんがおばちゃんとジョッキを合わせた。
「ああ美味しい。歌った後のビールは最高だわ。皆様も遠慮なさらずどうぞ」と夢子さん。
 熟女たちの目が点になったが「先生が酒飲みをよいしょするの?」と、夢子さんを非難する言葉は返ってこなかった。夢子さんの気まぐれもまた面白い。どんなことがあっても 歌うことは手放さないぞと、おばちゃんが心に誓った嬉しい出来事だった。

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ニシノジャパン(29)W杯、貴重なこぼれ話  文科系

2018年07月05日 01時00分36秒 | スポーツ
 三つのコメントを「W杯貴重なこぼれ話」として、再掲する。一つ目は、「短距離」世界新記録! 二つ目は、イタリア人名監督カペッロによるベルギー戦終盤の本田CK批判。そして三つ目は「ブラジル流マリーシアの醜さについて」。

『ボルトより速い! (文科系)2018-07-04 16:10:02
 ナンバーウェブにこんな記事があった。

『その決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦では、4人を置き去りにしたPK奪取に至る長駆の激走で、平均時速38キロを記録。ウサイン・ボルトが陸上男子100メートル走の9秒58という世界記録を樹立した際の37.58キロを上回ったとするドイツ紙の報道もある』
 と、こんな選手、そりゃ止められないだろうな! 
・後ろからは追いつけず、平行しても並べない。
・前方から行くしかないが、ボールを持っている時に当たろうとすれば、前のスペースにポーンと出して、ぶっちぎられる。
・そのボールに行けば、予想を超えて速く追いついて、また繋がれる。
 なんでも、W杯の歴史で10代2得点って、ペレ以来なのだそうだ。が、アルゼンチン戦は上に書いたように「ハットトリック」(一得点目は彼がPKを取ったから)だよ! それも後何得点もしそうだね!』


【 『カペッロの本田批判 (文科系)2018-07-04 15:51:25

『 本田のCKを酷評したのはイタリアのTV「メディア・セット」に出演したファビオ・カペッロ氏。かつてミランやユベントス、さらにイングランドやロシア代表を指揮した名指揮官は、「日本がしたことは無意味だった。わたしが指揮官なら本田の首根っこをつかんだだろう。それまでの94分、日本はすべてのCKでショートコーナーを選び、ボールを中に入れなかった。なのに終了まで残りわずかとなった場面で、本田が初めて中に入れた。無意識のうちにやってしまったのだと思うが、あの場面では近くに蹴り、ボールをキープすることを最優先すべき。延長戦に持ち込まなければならない」とコメントした。』
(日刊ゲンダイ・ネットから)】

【 ネイマール批判報道 (文科系)2018-07-04 17:40:10
 この後見つけたネイマール批判二つは、東スポウェブから取ったものだが、僕の上の二つの報告と一致したものだ。ただし、「大痛がり事件」は僕のエントリー報告の方が詳しい。

『 ロシアW杯で準々決勝進出を果たしたブラジルのエースFWネイマール(26=パリ・サンジェルマン)に対する世界からの批判は、収まる気配を見せていない。
(中略)
 1次リーグのコスタリカ戦(6月22日)ではペナルティーエリア内で倒されて一度はPK獲得の判定を受けながら、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の助言で「ノーファウル」と覆った。それ以外のシーンでもファウルを受けて必要以上に痛がるそぶりを見せることが多く、2日の決勝トーナメント1回戦メキシコ戦ではMFミゲル・ラジュン(30=セビリア)に足首付近を踏まれ、その場で悶絶していた。

 これについてメキシコのフアンカルロス・オソリオ監督(57)は「あれはサッカー界の恥だ。たった一人の選手のために、我々は多くの時間を無駄にされた」と猛批判。元イングランド代表FWアラン・シアラー氏(47)も「彼の才能は疑いのないものだが、転げながら苦悶している姿は全くの茶番だ」と厳しく指摘した』

 大げさに痛がってシミュレーションと判定されてVARで覆されたら、レッドぐらいにすればよいのだ。だってPK得点を詐欺しようとしたのだから、レッド相当だろう。そうなったらまた、日本のポーランド戦「フェアプレー判定」逆用みたいなことが何か起こるのだろうか? 「それを悪という奴は頭が悪い」という説も橋下徹氏が開陳していたものだが・・・?】
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ベスト8 ウルグアイフランスプレビュー 1970

2018年07月04日 20時41分50秒 | Weblog
ここまでの試合で攻守のバランスが最も高いレベルのウルグアイ。カバーニ、スアレスの2トップを擁し、ユベントスのベンタンクールの出来もいい。そして何より充実してるのは鉄壁の守備陣。ゴディン、ヒメネスのアトレティココンビは大会屈指。
このウルグアイにオレの▲フランスが挑むw

フランスの心配材料は守備陣。とても出来がいいとは言えなかったアルゼンチンに3失点。
エムバペとポクバの右サイドが守備で良くないんだよな。カンテ様様w
しかし、アルゼンチン相手には誤魔化せてもカバーニ、スアレス、ベンタンクールには別。
そして、ウルグアイにはアルゼンチン戦のような打ち合いは出来ない。軽い失点は命取りになる。

予想スコアは1-1のPK戦。2-2の可能性もあるかな。

ベスト8の戦いは、この試合とブラジルベルギーが見物だな。
向こうの山から勝ち上がるのはイングランドになりそうだな。クロアチアまさかのガス欠起こしてるからwやはり選手層が薄かった。
イングランドは鬼門のPK戦勝ったんでノリノリだろwww

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ニシノジャパン(28) 疑問三つ  文科系

2018年07月04日 14時59分59秒 | スポーツ
 ベルギー戦ビデオを何回も見直した。1つは、2人の同時交代以降の場面を。今一つは、ロスタイム4分間を、特に念入りに。

 ロスタイム4分間という最終盤、敗北にいたる2つのセットプレー場面は念入りに繰り返して。この最後を時系列でまとめると、こうなる。
①2対2のまま4分のロスタイムに入った47分近く、大迫の良い落とし場面でコンパニが大迫を押さえつけて、日本がFKを取る。敵ゴール正面、遠いが良い位置だった。これを本田がゴール左狙いの惜しいシュート。この時すでに48分。敵GKクルトワが左に弾いて、日本のコーナーキック。
②本田がCKを蹴った時は、すでに48分30秒。これをクルトワがキャッチすると、ベルギー4人が猛烈ダッシュを開始。クルトワは、その真ん中のデブライネの鼻先へ速いゴロのボールを渡す。日本選手4人がその後追いへ。なおこの時、左にルカクと長友の他、日本選手はあと2人が前にいた。ルカクに付いた長友の内側の中央には山口が待ち構え、右には敵の前を走り戻ってきた長谷部だ。
③最終的には日本陣から向かって、左にデブライネがパス。それが中に入ったルカクに折り返しパスされて、ルカクがさらに右へヒールパスしたものをシャドリがゴールに流し込んだ。ベルギーの前を走ってルカクに張り付き直した長谷部の位置取りと判断、なんとかシャドリに追いついてあわやシュートを防ぐかというスライディングまで行った昌子のスピード、気力は立派だった。ただし、シャドリの右外にさらに1人、アザールがノーマークで残っていたというのは、ベルギーの走力恐るべし。シャドリの得点はロスタイムギリギリの48分45秒だった。 

 さて、結果論を承知で、2つのことを言いたい。
①本田、山口の交代が解せぬ。
②延長戦に持ち込むという手はなかったか。

 この2つである。
①について
 柴崎のゴール直結パスは敵の出足を鈍らせるものだし、彼の戦術眼がチーム防御にも大いに効いていた。以降の敵の攻守をより自由にさせたということではなかったか。もう1人の本田も原口と比べたら攻守やその切替時の走力が比較にならぬほどだ。

②について
 彼我の走力がどれだけ残っていたかの判断にもよるが、延長に持ち込むことも出来たのである。48分コーナーキックに多少の時間を使い、最後のキーパー・キャッチを避けていれば。キャプテン長谷部とキッカー本田との間で、そんな相談さえあったはずだと思うのだがどうだろう? 特に、CK前の47分FKの時に長谷部と本田が並んで立ち、何か話し合っていたあの場面が気になった。監督判断延長ならば、延長戦目指して次の1人交代というメッセージも常道なのだから、監督もそう判断しなかったということになる。


 最後になったが、ブラジル、特にネイマールのダイブが、例によって大きな問題になっている。負けたメキシコの監督が同じことを批判したが、これは良くあること。だが、イギリスのサッカー紳士リネカーがきつい批判を述べていた。僕が観たネイマールにも、2度そんな「プレー」があったので、記しておきたい。
 一度はペナルティーキックを取り損なった場面。彼の「そのプレー」がペナルティーキック目的のシミュレーションだと、VARによって判定されたのだった。
 二度目はこれ。接触プレーの後にサイドラインの外に出て投げ出した両脚の間にボールを挟んでいた。そこへやってきた相手選手がそのボールを拾い上げた直後のことだった。いきなり、〈右脚を踏まれた、痛い痛い!〉との身振り手振りで大騒ぎを始めたのである。レフリーらも無視していたから、そんな「事実」はなく、軽く足が触れた程度なのだろう。自分のボールを奪われて時間稼ぎのようなことをされたら、「ほれ! 俺のボールだぞ!」というジェスチャーぐらいは、誰でもやるだろう。それに対する意趣返しの「大痛」と、そんな場面だと僕は判断した。

 VAR導入によって最も「損」して、不利になっているのがブラジルなのではないか。いつも当たり前のようにやっていることができなくなるのである。ただしこれは、スポーツ文化の異なりが絡むものだから、選手個人の責任とは言いにくいところもある。特に、南米、ブラジルなどとサッカー発祥国・イングランドなどとのこの異なりが今までも大きいものだった。このダイブ、シミュレーションを巡る問題は、初めてのVAR運用によって、さらに大きい論議を呼んでいくだろう。
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負けたった 1970

2018年07月03日 05時28分26秒 | Weblog
予定通りのバカ試合に持ち込んで負けたのは仕方ない。

山口投入以外は何も問題無い。
西野監督の強気な姿勢も良かった(だからあそこで山口はねーだろw)。抜かれただけなんだから。

まあポーランド戦の戦い方でケチつけられたが、何?ボコボコに負けろ?ホント糞虫だわな。

今大会の日本代表は過去2年の停滞を一気に払拭する4試合を見せてくれた。心から感謝する。監督、選手、スタッフご苦労さんでした。胸張って帰ってこい。日本サッカー界を救ったんだから。

このベスト16は価値がある。
本気のベルギーと対戦出来るのは決勝トーナメントにならないと無理なんだから。試合運びからミリ単位の差まで予選リーグじゃ経験出来ないこと。
君達が身体を張ってこういう財産を持ち帰った。これを次に活かす。

強くなるにはそうやって一歩ずつ進むしかない。
最高の形で終わらせることは出来なかったが4年前のモヤモヤは解消出来た。
ありがとう。

急遽就任の西野監督、お疲れさまでした。最高の代打だったよ。


なんで、山口かなぁ、要らねえwww
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