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祝!衆院補選で有権者が自民党の裏金政治を拒否!

2024年04月29日 03時44分00秒 | 統一教会と安倍国葬の是非を問う
 
昨日投開票が行われた衆院補欠選挙。3選挙区全てが自民党裏金議員の辞職によるもので、自民党による裏金政治の是非を問うものだった。
 
 
結果はいずれも立憲民主党の候補が勝った。島根1区は亀井亜紀子氏が当選。対抗馬の自民党・錦織功政(のりまさ)氏は官僚上がりの新人で、現職の亀井氏の方が圧倒的に知名度があった。それにしても、自民党は何故こんなド新人を候補にしたのか?長年の保守地盤にあぐらをかいて、野党を見下して来たからに他ならない。しかし「奢る平家は久しからず」。その「保守の壁」も裏金政治に対する怒りの前では無力だった。
 
実際、この島根1区での自民党の狼狽ぶりは尋常ではなかった。終盤戦で錦織候補と応援弁士の岸田総裁が絶叫顔で支持者に奮起を訴えたのだ。劣勢挽回のつもりで訴えたのだろうが、逆にドン引きする有権者も多かったのではないだろうか。聖教新聞にはこんな絶叫顔の候補者の写真がよく載るが、それは読者が身内の学会員だからこそ初めて効力を発揮する。しかし自民党の支持者は学会員ではないしネトウヨみたいな人間ばかりでもない。与党だからこそ「寄らば大樹の陰」で支持して来た人間も多かったはずだ。そんな人たちに、こんな絶叫顔で迫っても、自ら劣勢をさらけ出す事にしかならず、更に票が逃げていってしまったのではないか。
 
 
東京15区は自民党が候補者すら擁立出来ず、野党や無所属、諸派の新人9人による混戦となった。諸派の根本良輔陣営による選挙妨害、他候補に対する暴力行為が横行する中で、立憲民主党の酒井菜摘氏が当選した。
 
酒井氏は元助産師の江東区議。2位に付けた無所属の須藤元気氏も元立憲の国会議員で、消費税廃止を公約に掲げるリベラル左派。この2人が上位を占め、維新の金澤結衣、日本保守党で右派の飯山陽(あかり)、国民民主党・都民ファースト推薦で自民党も相乗りを図ろうとした乙武洋匡(ひろただ)の諸氏はいずれも下位に沈んだ。
 
特に乙武洋匡氏なぞは作家で知名度もあり、都民ファーストの小池都知事がバックに付いていたので、もっと票を集めると見られていただけに、1万9千票余りしか取れずに5位に沈んだのは意外だった。しかし、これも小池知事の経歴詐称疑惑が直撃し、乙武氏自身の不倫疑惑も加わり、さしもの知名度も今回は通用しなかったようだ。
 
 
長崎3区も自民党が候補を擁立出来ず、立憲民主党と維新の野党候補2氏の争いとなった。ここでも立憲で元議員の山田勝彦氏が維新新人の井上翔一朗氏に勝利。知名度では立憲候補の方が圧倒的に優っていたが、私は自民党票が維新に一定流れると思っていただけに、予想外に差が付いたのは意外だった。
 
3選挙区に共通して言えるのは、自民党にお灸を据えるだけでなく、「隠れ自民」の「ニセ野党」にもお灸を据える結果に終わった事だ。憲法改正やその他の公約でも、自民党と似たり寄ったりで、時には自民党を右から煽るような事しか言わない政党や候補者が、選挙の時だけ野党ヅラして、自民党と同様の金権選挙を展開しながら、改革者気取りで当選を果たす。そんな政治がずっと続いて来たが、ようやく潮目が変わりつつあるようだ。
 
選挙の投票率が年々低下しているのも、「ニセ野党」が自民党と馴れ合って、自民党と同じような事しか言わなくなってしまったからだ。だから、いつまで経っても政治が変わらない。賃金は上がらず、物価や税金、社会保険料ばかりが値上がりする中で、本当は政治に対して言いたい事は山ほどあるのに、政治が全然変わらないものだから、もうみんな愛想を尽かして投票に行かなくなっでしまったのだ。
 
それでもまだ立憲民主党の泉代表は、相変わらず維新に秋波を送り、野党共闘に背を向けている。それでは自民党政治の対抗軸になり得ないのは明らかだ。立憲民主党が本当に政権交代を果たす気があるなら、もっと結党の初心に立ち返って、自民でも、「第二自民」の維新でもない対抗軸を明らかにすべきだ。そうでなければ、今回の補選勝利も、結局は「棚からぼた餅」の一時的勝利に終わるだろう。
 
以下、新聞記事より。

衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙が28日投開票された。東京15区で小池百合子東京都知事が擁立を主導した無所属新人の乙武洋匡氏を推薦したが、立憲民主党候補に敗れた国民民主党の浜野喜史選対委員長は「政権に対する批判票の十分な受け皿になれなかったことは真摯(しんし)に反省しなければならない」とのコメントを発表した。

 浜野氏は3補選で自民が議席を得られなかったことについて「現在の岸田内閣の政権運営、とりわけ、裏金問題に対する改革が全く不十分であると国民から厳しい評価が下された結果だ」と指摘。「旧文書通信費や政策活動費の使途の公開など、野党案も取り入れた、実効性のあるより厳しい法改正に速やかに取り組むべきだ」と主張した。

 一方、選挙期間中に「執拗(しつよう)な選挙妨害を受けた」として「活動が制限され、乙武候補の改革姿勢や政策について十分に浸透が図れなかった」とも説明。選挙妨害について「有権者の知る権利や聞く権利を侵害する看過できない」行為と非難し、公職選挙法の改正に取り組む考えを強調した。

維新の「立憲たたき」失敗?東京15区で敗れた金沢結衣氏「力不足」馬場伸幸代表「関西以外は厳しい」(東京新聞)

28日投開票の衆院3補欠選挙で、日本維新の会は、公認候補を擁立した東京15区と長崎3区で落選が決まった。「立憲民主党をたたきつぶす」と、野党第1党の立民批判を展開していた馬場伸幸代表は「関西以外の小選挙区で勝つのは厳しい」と話した。

東京15区補選で落選した日本維新の会新人の金沢結衣さん(33)は28日夜、事務所近くで、支援者たちに「力不足だった」と語った。金沢さんは政治とカネを巡る問題を踏まえて「クリーンな政治」を唱え、企業・団体献金の禁止を訴えたが、約2万8千票で3番手となった。

立憲民主党批判も広がらず「地力がない」

応援に入った馬場氏は、野党第1党の立憲民主党を批判したが、浸透しなかった。

馬場氏は28日夜、大阪市の党本部で記者会見し「党としての地力がないというのが根本的な問題」としたうえで「一刻も早く地元での基盤をつくり、強固にしていく」と語った。

不信任案には協力示唆「今回は恒例行事ではないのかな」

馬場氏は「国内外で大きな難しい問題が山積しているなかで、立憲民主党が野党第1党でやっていても、国は良くならない」と今後も批判を続けていく姿勢を強調した。

ただ、これまで立憲民主党などが内閣不信任案を出しても「恒例行事」などとして協力してこなかったが、今国会で提出された場合は「岸田首相の政治改革に対する姿勢を見ると、今回は恒例行事ではないのかなと思う」と、協力を検討する考えも示した。


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