たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『この地球で私が生きる場所』_プロローグ_あこがれ

2015年10月18日 17時13分04秒 | 本あれこれ
一度気力が失せると回復していくまでに数日かかります。断捨離をしていたらこんな本と再会して、10年以上前あこがれの思いをもって購入したことを思い出しました。つい誘われてしまい、自分の何かしなくちゃいけない、羽ばたきたいと思いながら、でも目の前の生活があるので何も動くことができないまま10年以上の月日は流れました。

 こんなプロローグについつい惹かれてしまいます。このままではいけない!と思っている女性を魔法にかけます。そして魔法にかけられても、結局たいしたことはできないのです。たいしたことできなくたっていい、どうにかこうにか生きていればいい、生きているだけで十分すぎるぐらいすごいことなんだと思えるまでに時間がかかりました。おもいっきり羽ばたきたいという気持ちに今もさせられますが、海外の行くの、安全面でかなりおっかないです。

「海外での暮らしを夢みた経験はありませんか。
「なんとなくかっこよさそう」という漠然とした憧れもあるでしょう。異なる文化や環境で真っさらな自分を試したいというチャレンジ精神もあるでしょう。国際的な舞台で活躍したいという野心もあるでしょう。

 動機はなんであれ、見知らぬ国で生きることは、それなりの困難を伴います。

 この本では、世界各地のさまざまな分野で活躍している女性13人を紹介しています。とかく男性主導になりがちな現代社会において、女性のほうが新天地に飛び出そうとするエネルギーをたくさん抱えていると考えたからです。

 彼女たちはジェンダーというハードルに加えて、異文化というもうひとつのハードルを、それぞれの流儀で乗り越えながら、自分らしい生き方を今日も模索しつづけています。

 この本は、実際に海外をめざす人の参考になるのはもちろんですが、そうでない人にも、人生の岐路に立ったとき、自分を見失いそうなとき、ぜひ読んでいただきたいと思います。

 2002年春、朝日新聞日曜版に連載した当時、「背中を押してくれました」「一歩前に進めそうです」というお便りを読者の方から多数いただきました。その年齢層は10代、20代から70台までに及びました。
 
 地球という大きなステージで、思いきり両手を広げている13人の姿から、あなたも勇気と励ましを受け取ってください。」

(朝日新聞日曜版編集部『この地球で私が生きる場所』2002年、平凡社発行より)