たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2012年『エリザベート』-日本の観客を見据える演出家の眼差しによって愛され続ける作品となり得た『エリザベート』-藤本真由(舞台評論家)

2025年01月26日 18時28分04秒 | ミュージカル・舞台・映画

2012年『エリザベート』‐ルキーニ役との出会いが、俳優としての世界を広げてくれた-高嶋政宏さん

(2012年『オモシィ・マグ』創刊号より)

「ウィーンで世界初演されてから20年、日本でも1996年の宝塚歌劇団での初演以来、数多くの観客に熱狂的に支持されてきたミュージカル『エリザベート』。2000年に上演の始まった東宝版は、今回のロングラン公演中に上演1000回を達成する。

 筆者は今回、公演プログラムのために、日本初演から一貫して演出を手がけてきた小池修一郎氏にインタビューをする機会に恵まれたが、その際にも改めて痛感したのが、海外ミュージカル作品を日本の幅広い観客に愛されるべくアレンジを施す、氏の手腕の巧みさである。男役が主役を演じる宝塚での初演においては、”トート=死なる抽象的、概念的存在をセンターに据えざるを得ない。そんな思いきった冒険的出発点から、日本人にとってはなじみの薄いオーストリアの近現代史への理解を誘うため、ハンガリーの革命家たちを登場させ、トートの存在とも絡めて物語の運びにさらなる広がりをもたせてもいる。男女キャストにより、主人公がタイトロールの「エリザベート」に戻った東宝版においては、作品のダンサブルな要素をショーアップさせたいという氏の意図が、コンテンポラリー・ダンスの振付をセクシー&ワイルドに踊りまくる男性トートダンサーたちの存在を得て、激しいまでのスペクタクルとして実現されることとなった。再演を重ねるたび、新曲の追加や映像の使用など新奇なアイディアが加えられるのは無論、新たなキャストを迎えることで作品に新たな風が吹き込まれてもいる。今回、山口祐一郎、石丸幹二、マテ・カマラスと、三者三様の個性をもった”死=トート”役者が揃ったのも楽しみな限り。

 日本と海外とでは根本となる文化が違い、ミュージカル作品を受容する観客の嗜好も当然異なる。演出家の眼差しの先には常に作品を受容する日本の観客が居る。その眼差しによって、ミュージカル『エリザベート』は日本において愛され続ける作品となり得たのである。」

 

 


2012年『エリザベート』‐ルキーニ役との出会いが、俳優としての世界を広げてくれた-高嶋政宏さん

2025年01月25日 08時55分51秒 | ミュージカル・舞台・映画

2012年『エリザベート』‐ルドルフは、自分の国をハプスブルクを、守りたいという高い志を持っていた人-平方元基さん

(2012年『オモシィ・マグ』創刊号より)

 

「-東宝版『エリザベート』初演から今年で12年、シングルキャストのルキーニ役として、すべての舞台に立って来られました。今回の公演中に出演回数1000回を超えられるそうですね。

 まさかこんなに続けられるとは思っていませんでした。それまで『王様と私』などには出演していたものの、近年作られたミュージカルは初めてでしたし。暗殺役という悪役的なキャラクターも初めて。しかも、ルキーニって、舞台袖での移動が多いんです。稽古でも同じ動きを繰り返して本番を迎えたわけですから、もう、喉はつらいし、脚は緊張と疲労でガクガクだし、大変でした。

 

-ルキーニといえば、観客とコミュニケーションを取る狂言回し的な役割が特徴的です。

 ものすごく近い位置でお客さんと絡むので、最初は客席に降りて行くのが怖かったですね。初演のころ、観に来た知り合いから「観客を敵に回している。みんなルキーニの狂言回しを観に来ているんだから、仲間のはずだ」と指摘されて、はっとしました。この物語はルキーニの裁判で、お客さんはいわば陪審員。被告であるルキーニ自らも、弁護士さながらに「こうなんですよ」と、緩急をつけて見せていく必要があるんです。能で言うところの”序波及”というか・・・。

 

-アクの強いチャーミングなキャラクターですが、どのように役作りや演技の工夫を?

 最初は、ルキーニはイタリア人だからイタリアのものしか飲まない・食べないようにしようと考えて、水はサンペレ、グリノ、昼はピザなどとやっていたら太ってしまい、途中でやめました。初演では歌い終わりを一人で長々とエコーさせてみたりもしたのですが、初めは笑ってもらえるものの、二度やるとすごい勢いでお客さんが引いて行くのがわかったりして。小手先ではなく、きちんと台本の意味を考えてやろうと考え直しましたね。ことさら変わったことをしなくても、本に描かれている通りに演じれば自ずとルキーニになると今は思っています。

 

-『エリザベート』の世界におけるルキーニの存在を、どのように捉えていますか?

 実は、最初に出演のお話をいただいたとき、渡されたウィーン版のビデオを冒頭の数分で見るのを止めて、「これは歌や踊りをずっとやってきた人の役だから」とお断りしたんです。ところが演出の小池修一郎さんに呼ばれて話をするうち、僕が当時好きでいろいろ調べていた天使や悪魔の話題で盛り上がり、いつの間にかやることに。たとえば三大天使のうちのルシフェルはミカエルを輝かせるため、闇の世界に落ちて堕天使になったとも言われています。つまり、闇があるから光が際立つ。これはトートとルキーニの関係にも重なるのではないでしょうか。トートは黄泉の帝王ですが、黄泉と闇は違う。闇はルキーニのほうなのではないかと感じます。

 

-悪魔と天使の表裏一体性が、作品世界に通じるとお感じになったわけですね。

 そうなんです。もちろんそれだけでは膨らまないので、出演が決まった後、史実も勉強するなど、多方面からアプローチしました。ルキーニは、母親が女工か何かで、父親はわからないのですが、実は貴族の落とし胤なんじゃないかとか、貧しい家庭に育ったためにアナーキストになったとか、秘密結社の一員だったとか、いろいろな説がある。その複雑な境遇や悲哀なども考慮に入れて演じています。さらに、雲の上の存在であるエリザベート皇后に一目会うため、死を覚悟して暗殺を企てたのだという、ジャン・コクトーの『双頭の鷲』のイメージも、役作りに取り入れました。今年に入ってからは、ハプスブルク家を終らせるという使命を、神から与えられた存在なのではないかとも考え始めています。

 

-『エリザベート』の世界には、神は表立っては登場しませんが・・・。

 あの世界の上にいて、すべてを取り仕切っているのだと思います。だからこそ、警備の網をかいくぐって、彼だけが暗殺を実行できた。興味深いことに、ルキーニの脳は、ジュネーヴ大学の研究所に長い間保存されていたんです(*現在は埋葬)。世の中に犯罪者はたくさんいるのに、なぜ彼の脳が・・・と考えると、ただの暗殺者ではないような気がしてきませんか?

 

-確かに、ちょっと奇妙な感じもします。

 そういうふうに、考えれば考えるほど不思議な役柄で、演じる側にとって関門だらけ。一つクリアすると別の課題が生じますから、慣れるということがありません。誰が演じてもそうなのではないでしょうか。歌・踊り・芝居の三要素が求められるので、踊りが得意な方が演じても歌と芝居が重くのしかかるでしょうし、歌が得意な方にとっては踊りと芝居が・・・という具合に、とめどないんですよね。

 

-前回公演の稽古では、面白いことが起きると率先して笑っていらっしゃるなど、ムードメーカー的存在になっておられるのも印象的でした。

 あの役はテンションが高くないと演じられないんです。家を出た時からハイテンションで、現場でもそれを保っていますね。小池さんからは「エリザベート暗殺に際しては、後ろに三島由紀夫さんの霊が浮かび上がるくらいの気持ちで演技をするように」と言われ、「俺は革命家だ、暗殺犯なんだ」と自分に言い聞かせるうち、段々精神も病んできて、本番中は「何でもできる!やってやる!!」という気分ですし、逆に終演後は、楽屋口から外に出たら石をぶつけられるんじゃないかと怯えた時期があったくらいなんですよ。

 

-改めて、この役との出会いは、高嶋さんにとってどんなものでしたか?

 ルキーニを演じる前は、まず青春もの、次に学校の先生や若い刑事役などをいただくことが多かったのですが、狂気の暗殺犯を演じたことで、キャスティングの内容が変わっていきました。俳優としての世界を広げてくれた役ですね。今回の公演では、歌唱などの技術面や体力面を進化させた上で情報を深め、より自由に遊べたらと思っています。」

 

2012年『オモシィ・マグ』創刊号の表紙は井上芳雄さんでした。帝国劇場で『エリザベート』『ルドルフ・ザ・ラスト・キス』と上演され、ルドルフトークも行われて盛り上がりました。


2012年『エリザベート』‐ルドルフは、自分の国をハプスブルクを、守りたいという高い志を持っていた人-平方元基さん

2025年01月22日 20時29分41秒 | ミュージカル・舞台・映画

2012年『エリザベート』‐強さを出そうと頑張っているどこか弱い、ルドルフと自分は何か近いものを持っていると思う‐大野拓朗さん

(2012年『オモシィ・マグ』創刊号より)

「-ルドルフ役に決まった日のブログを拝見して、喜びにあふれる様子が、ひしひしと伝わってきました。

 本当にうれしかったです!『ロミオとジュリエット』のティボルトをやっている間に「ルドルフ、似合うんじゃない?」と言っていただく機会が増えて、そのうちにだんだん「僕がやるのかもしれない」「僕がやらないとダメだ」と思うようになって。今までの人生はなんとなく目の前にあるものをやってきたけれど、ルドルフは「これを逃したら、もうない」っていう気持ちまで昂っていったんです。目標に向かって、真剣に取り組んで、周りの人に支えていただいて・・・。今まで必死にやってたと思ったのはそうじゃなかったんだと思うくらい、必死でした。だから、ルドルフのオーディションが終わった後は自分が持っているものをすべて出せて、悔いがなかったんですね。マネージャーさんから「ルドルフに決まったよ」と言われたときは、大声で叫びましたもん。人前であんなに我を忘れて叫んだのは生まれて初めて。

 

-そして、ついにルドルフとして舞台で演じることになりました。舞台で意識したことは?

『ロミジュリ』で小池先生に厳しく鍛えていただいて、強くしていただいた部分が大きかったんです。今回はヘナチョコ元基じゃダメだと思うし、「こいつ、ちょっと変わったんじゃない?」と小池先生に思われるようにしたいと意識してました。『ロミジュリ』もルドルフも、自分にとっては自信につながった。何より「ダメかも」と思って逃げそうになったときも周りが僕を支えてくれたから。いつでも僕のことを見てくれている人がいることが自信になったんです。だから今は、どんな逆境が来ても怖くないと思ってます。

 

-ルドルフ役について、稽古が始まる前の時点で何か小池先生からお話がありましたか?

 髪型とか見た目の話はしましたが、役の本質の話はしなかったんですよ。だから、稽古の最初に僕が作ってきたものを小池先生が見て「『ロミジュリ』のとき言ったことをちゃんとわかってるのか?」と試されていたのかもしれないですね。

 

-ルドルフをどう演じたいですか?

 ルドルフって弱いとか儚い、切ないと見られがちじゃないですか。でも、歴史の本などを読むと、そうじゃない男らしい一面を持っていたんじゃないかと思ったんです。そう意識して『エリザベート』の台本を読むと、「弱さ」「儚さ」だけを前面に出すのはちょっと違うアプローチをした方がいいんじゃないかと思いました。ルドルフは皇太子として国を、ハプスブルクを守りたいという高い志を持っていた人。最初から失うかもしれないと思っていたわけではないと思うんです。彼の強さがいろいろなものに浸食されて、あの結末へとつながってしまう。その道筋が見えたらいいなと思いますね。

 

-ルドルフ役は出番も集中した、短い時間ですしね。

 そうなんです。自分の気持ちが追いつかないまま曲だけが進んでいったらとても残念なことになってしまう。ハプスブルクを守っていくという気持ちと曲が重なって、一生を(出番の)20分で生きていけたらと思いますね。

 

-トリプルキャストは意識しますか?

『ロミジュリ』ではダブルキャストだったんですか、最初は意識してたんですけど、だんだん役に没頭して意識する暇がなくなってしまったんですね。今回もトリプルキャストを気にして「他の人とはここを変えよう」と思って作るより、ルドルフと向き合って自分と向き合っていた方が結果して三者三様のルドルフができるんじゃないかなと思います。

 

-ルドルフ役は若手俳優の登竜門といわれていますが。

 歴代の先輩方が歩んできた道を自分も通って、そこで体感したことを自分に叩きこんで、きっと自分の人生の中でも忘れられない期間になると思うんですよね。自分が自分にもっと厳しくして、成長していくための登竜門であり関所なのかなと思ってますね。

 

-『エリザベート』という作品で魅力に思うところは?

 客席の目の前にステージあるのに、手が届きうで届かない世界がある。手が出せない、触れられない、崇高な世界が出現するところが魅力かなと思いますね。」

 

-平方さんもその世界を形作る一員になったわけですね。

 そう、あの世界に入ったときにどう感じるのかなって思ってました。稽古場は結構ざっくりしたセットで練習していたので、劇場であの美術セットの中に入って衣装を身につけたらどんな感情が湧き出るのかって。そのときに湧き出た感情を大切にしたいですね。宣伝写真を撮るときにルドルフの衣装は着たけれど、そのときは、まだ衣装を着る責任に着られてる感じがして、本番までには衣装と一体となってルドルフになれるようにと思ってましたし。そして、この世界観に飲み込まれないで、最後まで楽しんで演じられるようにしたいですね。

 

-最後にメッセージを。

 今回は各役ダブルキャスト、トリプルキャストでなかなか同じキャステングの日がないんですよね。どの日を見るかによっていろんな感じ方をしてもらえると思うので、ぜひ何度も足をお運びいただければ平方ルドルフはうれしいなと思います。

 


ベルサイユのばら│祝 劇場アニメ公開記念!TV版全40話配信│TMSアニメ60周年

2025年01月22日 10時28分33秒 | ミュージカル・舞台・映画

 YouTUBEに流れてきたのでみはじめたら止まらなくなりました。子どもの頃にみたアニメ作品に、この世にいる間もう一度会えるなんてありがたいかぎりです。繊細で美しい作画、キャラクターの表情に陰影があり、実際にヴェルサイユ宮殿を訪れてからみるとヴェルサイユ宮殿の描写も素晴らしいです。どれほどの手間をかけて創り上げられていることでしょうか。なんて贅沢なものをみていたのだろうと思います。オスカル、かっこいいですね、子どもの頃憧れたオスカル、アントワネットが女性と知らされてもどこかときめいてしまっているのはすごく可愛い。アンドレの志垣太郎さんはこの頃憧れの人、亡くなられてしまいました。時は流れました。

この素晴らしいアニメ技術を生かすどころか技術者たちを冷遇してきた国政、今はインボイス制度で苦しめておきながら日本のアニメを発展させましょうとか言っているのほんとにアホだと思います。素晴らしい日本のアニメーターたち、消費税さげて待遇改善しろよと怒りもおぼえながらみています。

(198) [全話配信/1-5話]ベルサイユのばら│祝 劇場アニメ公開記念!TV版全40話配信│TMSアニメ60周年 - YouTube

映画は予告編をみると細かい陰影はなく明るい感じでしょうか。ものすごくキラキラしているところが時代ですね。どちらがいいとかはなしで。

 

写真は2025年1月11日(土)日比谷シャンテ、


2012年『エリザベート』‐強さを出そうと頑張っているどこか弱い、ルドルフと自分は何か近いものを持っていると思う‐大野拓朗さん

2025年01月20日 20時30分55秒 | ミュージカル・舞台・映画

2012年『エリザベート』-テーマは「クール&ビューティー」、妖艶な部分を追求 していきたい-石丸幹二さん

(2012年『オモシィ・マグ』創刊号より)

「‐ルドルフ役について、どういうイメージをお持ちですか?

 国を思う皇太子として意志が強い部分がありながらも、どこかで母親のエリザベートを頼りたいという子供っぽい部分で弱い部分を持っているのかなと思います。強い部分を出そうとがんばっているんだけど、どこかが弱い、僕自身は基本的に子供っぽく思われがちなので、僕のルドフルは、今までの誰よりも、そしてトリプルキャストのほかの二人よりも子供っぽさや弱さを出していきたいと思います。

 

-そこがご自身とルドルフが通じるところ?

 そうですね、あとは礼儀正しかったり、純粋さだったり・・・自分で言うのもなんですけど、自分とルドルフは結構近いものを持っているんじゃないかと思います。この間の舞台『レシピエント』では借金の取り立て屋の役で髪型もリーゼントにしてすごんだりして、今までにまったくやったことがない役だったんです。これは役作りが大変でしたが、ルドルフに関しては「こういう生い立ちだったんだろうな」「大変だったろうな」と考えることが自分の中ではしんなりいくんですよね。

 

-ルドルフは舞台後半20分ですべてを見せる役。集中力が必要ですよね。

 集中力に関しては全然心配してないです。今まで感情を吐き出す芝居をあまりしてこなかったので、それができることが自分では楽しみ。ルドルフはピュアに感情を出していくじゃないですか。でも、僕はプライベートではあまり怒らないし、泣かないし、笑ってばっかりなんで。力強さがありつつも、純粋で弱さもあるルドルフにしたいなと思ってます。

 

-今回、平方さん、古川さんがルドルフのトリプルキャストとして出演します。

 お二人とも僕にはない男らしさ、色気があるのでそれはお任せして、僕はフレッシュ担当で。より純粋に仕上げられたらいいなと思ってます。弟担当、守りたくなる担当というか。お二人のルドルフはきっと男らしくて、お客様も「ルドルフに守れたい」と思われると思うんです。ぼくに関しては「ああー、守ってあげたい!りっかり!」という吊り橋効果的なドキドキ感で、お客様も一緒に心を動かしていただけると思います。

 

-稽古が始まるまでの間に準備したことは?

 ボイトレ、ダンスレッスンはずっとやっていて、それにプラスしてルドルフが主演の映画『うたかたの恋』を見たり、漫画版や小説版の『エリザベート』を読んだり。

 

-始まる前にそうやっていろいろ調べたりする方ですか?

 そうですね。いろいろ話を聞きに行ったり、調べたりします。

 

-ルドルフの歌は、歌ってみていかがですか?

 難しいです。ルドルフの歌が、というより歌自体が難しいです。僕はミュージカル初挑戦で歌も今までほとんどやったことがなかったので、今の100倍ぐらいスキルアップさせないと・・・と、日々頑張っています。技術が追いつくよう、そして、気持ちだけは誰にも負けたくないと思うので。人一倍勉強したいですし、人一倍ルドルフについて考えていたいです。

 

-ルドルフ役は若手俳優の登竜門と言われていますね。

  ミュージカルは大好きな世界、デビューでルドルフをやらせていただけるのは光栄ですし、だから大失敗できないというプレッシャーもあります。でも、僕は追いこまれて成長するタイプだと思うので、そのプレッシャーをエネルギーにしてルドルフ役としても役者としても一皮むけたれたらいいなと思います。一生ミュージカルをやっていきたいです。

 

- 『エリザベート』という作品で魅力に感じるところは?

 登場人物それぞれが主役になれるくらいの人生を送っているところ。それぞれのキャラクターが絡み合って、ルキーニが進行役として見せていくという世界観にとても惹かれます。歌も素晴らしいし、『エリザベート』の世界のすべてが好き。舞台上で僕らがその世界を作り、お客様がどう見てくださるか、それが楽しみで仕方がないです。

 

-怖さはありますか?

 怖さがなかったら多分成長できないと思います。千穐楽ですべてが終わるまで、ずっと怖いと思う。でも、怖さや緊張も含めてエネルギー源にできる自分でいたいと思います。

 

-最後にメッセージをお願いします。

 曲のすばらしさ、世界観、人間関係の面白さ、いろんな要素がある作品です。ぜひ、老若男女いろいろな方に見に来ていただきたいです。」

 

 

 

 

 

 

 


みりおちゃんファンイベント

2025年01月11日 16時45分43秒 | ミュージカル・舞台・映画

みりおちゃんファンイベント

青の洞窟

 

明日海りお FCイベント2024 〜Precious Party〜 | 研音 - KEN ON

【THE FINAL Special Ver.】に古川雄大、加藤清史郎、有澤樟太郎がゲスト出演!

 

2024年12月20日(金)17時30分~渋谷公会堂

 ゆんとのデュエットはWロミオによる『ロミオとジュリエット』より「エメ」、ゆんロミオがここで聴けるとは。みりおちゃん、『ガイド&ドールズ』の時はまだちょっと苦しかった高音がきれいにでていて10代のジュリエットの透明感、清らかさ、一途さが伝わってくる歌声。自分がロミオをやったのはもう10年ぐらい前、Wロミオで歌ってみたかったっていってたかな。(月組『ロミオとジュリエット』は2012年)

 ゆんのソロは『モーツァルト』より「僕こそ音楽(ミュージック)」、研音イベント、帝国劇場『モーツァルト』に続いて2024年3回目の「僕こそ~」でした。熟成されていく歌声、ルドルフで帝国劇場デビューした時の声の細さを思うとうそのようです。「まだ歌うんですか?って言われますが、まだまだ歌います」とゆん。

 清史郎君との車の運転免許の話で清史郎君が「みんなでドライブ行きましょう」と言うとみりおちゃん「古川さんは来てくれないと思う」からの続きで、駐車の仕方教えますよってゆんが言ったとき、みりおちゃんはマンションなどの立体駐車場、ゆんはショッピングモールなどの広い駐車場をイメージしていたみたいでズレてかみ合っていないところがまた楽しい二人の会話。

 10月から古川さんに会ったら言いたいことがあったとみりおちゃん。なにかと思ったら知らない間に『スパイファミリー』の再演が決まっていたという話。以前コンサートで出られるかもといった話を二人でしていたのかな。「オーディションの話も全くこなかった、知らない間に平方元基さんとか決まっていた」とゆん。

 やる気がないわけじゃないとゆんが何度か言っていたのはリハーサルの時そう見られがちということでしょうか。3階席からみると歌う時以外は猫背なんだなあと。最初に登場したとき「明日海りおさんのファンのみなさま、その他のファンのみなさま、元気ですか?」と呼びかけて盛り上げていた姿はすっかりコンサートに場慣れしていてミュージカルではわからない顔にちょっとびっくり。ベテランの風格でした。終演後ゆんのファンクラブと思われる方々が楽しそうに集っていました。席かたまっていてゆんがその方向をしっかりみていたようです。私の席周辺は清史郎君扱いの方々がかたまっていたっていうことでしょう。圧倒的に女性でしたが若い方からわたしのような年配者まで客席はみんな楽しそうであったかい雰囲気でした。帰りのエレベーターでカート使っているおばあちゃんと一緒になって、誰かが送迎してくれるからなのでしょうが来れるんだって思いました。

 スペシャルすごいゲスト3人とのセッションが終ったあとで歌ったのが『レ・ミゼラブル』より「オン・マイ・オウン」、自分が出演していない作品の曲を歌うのはどうかと思ったけれど挑戦してみたかったという話でした。自分が帝国劇場で観劇した歴代エポニーヌの孤独な姿が頭の中でリフレインする歌声でした。マリウスが優しければ優しいほどエポニーヌには辛い。劇中では描かれていませんが清史郎君が演じたガブローシュはエポニーヌの弟。こうしてみりおちゃんと清史郎君が同じ事務所所属となり同じ舞台に立っていて、そのおかげでみりおちゃんのファンイベントを楽しむことができているのはなんとも不思議な巡り合わせと感じたひとときでした。

 悲しいかな、時間がたつと記憶が薄れてくるのでおぼえている範囲での記録。

 グッズ売り場の前にディスプレイされていたクリスマスツリーと雪だるま、クリスマスオーナメント、写真撮ってもよかったみたいですがお手洗いに並んだあとで急ぎ会場をでなければならなかったし見過ごしました。でも目で楽しんで心の中のフォルダに断片が残っているから十分かな。今一番に思うことはみなさまお体は大丈夫でしょうか。とにかく無事に元気でいてほしいということ。『落語心中』チケットぴあで当選したので自分もそれまで生きていなければなりません。

 


『天保十二年のシェイクスピア』-2024年12月10日日生劇場

2025年01月10日 12時50分48秒 | ミュージカル・舞台・映画

(47) 「天保十二年のシェイクスピア」開幕! 浦井健治&大貫勇輔&唯月ふうか、公開ゲネプロで熱演(浦井健治 大貫勇輔 唯月ふうか 土井ケイト 瀬奈じゅん 中村梅雀 綾凰華 福田えり 木場勝己 藤田俊太郎) - YouTube

 

(727) 『天保十二年のシェイクスピア』2020年公演DVDより「前口上」 - YouTube

 

2024年12月10日(火)日生劇場、18時~21時35分

 面白かったですが長い、長いけれど面白い、シェイクスピアの全作品をつめこんだ脚本、夜公演のあと劇場スタッフさんは帰りが遅くなって大変だろうなと思いました。バスの接続を考えると近場の方でないときびしいでしょう。わたしは最終バスに間に合うための電車を乗り過ごすとこわいので終演後お手洗いを諦めて一気に最寄りの駅まで戻ってきました。

 最初で最後の機会であったであろう井上ひさしさん脚本の舞台、日本オリジナル、シェイクスピア作品に基づいているので下世話な場面たっぷりで前後の脈絡はあるようでなく次から次へと場面が展開していきました。細かいところは理解しきていませんが一通りついていくことはできたと思います。映像のとおり語り部役の木場勝己さんの口上が最初にありました。物語世界へといっきに引き込んでいく力、さすがです。途中から登場するキャスト、途中で亡くなるキャストのなかでほぼ通しの浦井健治さん、ものすごい台詞の量のはずです。これを全部おぼえて自分の体から出る言葉として舞台の上にいるのかと思うとすごい役者さん。『シャーロックホームズの冒険-アンダーソン家の秘密』で双子の演じ分けが見事だった浦井さん。弟と兄を殺してしまった恋人を守るために死んだ兄のふりをしていた弟という演じ分け、コスチューム作品、明るい作品も悪くありませんがこういう作品で本領を発揮できる役者さん。悪魔みたいな顔をしている奴でしたがお見事。

お目当てだったあやなちゃん(綾鳳華さん)、おそらく最後になったでしょう、宝塚退団後無事に会えました。宝塚の退団早すぎ、もう少しやれたのにという思いがどうしてもぬぐえませんでしたが楽しそうにやっている姿をみてこれでよかったのかなと思いました。退団後ファンになっている方もいるようだし何をしたいかは人それぞれ。『ハムレット』のオフィーリアにあたるお光はソロ歌唱もあり、遊女などもやっていたので出番は少なくなく、男役をやっていただけあって背の高さは目を惹きました。役者顔を好きなのですが綺麗でした。新人公演の役をやっただいもんと一緒に初詣にいったり、退団後の人生の巡り合わせは不思議と思います。

 杖を使っているので入口で声をかけてくれました。今回は甘えて開演前と幕間、お手洗いに案内していただきました。売店のサンドウィッチを買いたいと考えていた旨お伝えしたら2階の売店の方がテーブルまで来てくれました。10月に『ニュージーズ』で訪れたとき次に来たときは食べようと決めていたまい泉のヒレカツサンドとペットボトルのお茶を購入、おいしくいただきました。割高になりますがこうして劇場内にお金を落とすことも大切だと思うのでまた次回も買います。日生劇場、お世話になりました。おかげさまで無事に観劇することができました。ありがとうございます。次は『ラブネバ―ダイ』でうかがいます。

 

 

 日比谷が虚構の街になりつつあります。日比谷公園の大噴水ばかりでなく森もこわし、日比谷通りに面する樹々の枝を切ってスカスカにしているそうです。ミッドタウン日比谷が高くそびえていますが、不動産会社が儲けるため、これからさらに日比谷公園を前庭として高層ビルが三棟建てられる予定とのこと。これ以上高層ビルが増えたら東京宝塚劇場の尖塔が埋もれてみえなくなってしまいそうです。高層ビルを建てるために神宮外苑では樹齢100年の樹々が伐採されていますが、4人に一人が75歳以上で少子化が凄まじいスピードで進み生産人口がどんどん減っているというのにこれ箱モノが必要でしょうか。10年後、20年後誰が管理するのでしょうか。

 帝国劇場、超高層ビルに建て替えて飲食店などテナントを沢山入れて収益を出そうとしているようです。景観を損ねるということでこれまで皇居のお堀端に建てられることのなかった超高層ビル。なんだか哀しいです。東京宝塚劇場は2021年にリニューアル20周年を向かえばかりなので当分建て替えはないでしょう。日生劇場ものこままのたたずまいでいてほしいです。

 

 


2012年『エリザベート』-テーマは「クール&ビューティー」、妖艶な部分を追求 していきたい-石丸幹二さん

2024年12月31日 12時08分35秒 | ミュージカル・舞台・映画

2012年『エリザベート』-トートがエリザベートに魅了されたのは、彼女の中にもトートが潜んでいるから・・・かもしれない-山口祐一郎さん

(2012年『オモシィ・マグ』創刊号より)

「「ミュージカル界の貴公子」は、この数年、自らのイメージを変えるかのように、これまでは彼の範疇にはなかったさまざまな役に挑戦してきた。それは確実に彼の糧となり、

俳優としての深みが増した。そんなタイミングでのトートへの再挑戦だ。

*********

 前回公演(2010年)で、石丸がトート役にキャスティングされたとき、驚いたファンは多かった。劇団時代、王子様的な役柄を持ち味とし、退団後も「ミュージカル界の貴公子」と表現されることの多い石丸の「黄泉の帝王」役はたしかに少し意外な気がした。

「(トート役は)これまで演じてきたことのないタイプの役柄でしたからね。でも、やってみたら楽しくて。とくに公演の後半は精神的に自由に演じることができて、ちょっと癖になりそうでしたね」

 徹底的にビジュアルにこだわる、小池修一郎の演出も新鮮だったという。

 「かつらに衣装、長い爪、舞台上の所作まで、いかにトートが”人間ではなく””リアリティなく”存在するかをとことん追求します。それぞれの俳優の個性にあわせて、どこまで胸をあけるか、どんなペンダントを付けるかまで指示がある。日々驚きと発見でした」

 そんなふうにして、作り上げた石丸のトートは、美しく、思いのほか攻撃的だった。前半のハイライトのひとつ、「最後のダンス」では、激しく、情熱的なシャウトも披露している。

「ヘビメタのアーティストの歌を聞いて、彼らがどんな風に喉をうならせ、リズムを取っているのか、腹話術師がどういう風に声を変えているのかを研究しました」

 ラストシーンでエリザベートを棺におさめたあと、ニヤリと笑うラストシーンも印象深い。

「あのニヤリには、ついにエリザベートを召し上げて、してやったりという意思表示と、悪夢はまた繰り返すという意味が含まれています。ルキーニが生き返り、この世の地獄は永遠に続いていく、それをトートが仕掛けているわけです」

 ラストシーンの演技は、それぞれの俳優に任されているという。演出の支持ではなく、石丸自身がつくった世界観だ。

 「あるものをコントロールしていくことに喜びを感じる-。ルドルフとの「闇が拡がる」や最後の「悪夢」のシーンでは、自分のなかにS気質が芽生えてきているのを実感しました。たとえば、トートはエリザベートをただ征服したいわけではありません。調教して、きちんと自分のものにしたい。非常に手がかかりますが待ちがいのある女性で、舞台上では、彼女がもがきながら生きる様子を愛おしく思いながら見ていました。それはルドルフに対しても同じこと。今回は、ルドルフに対しての死の接吻も、エリザベートへのアプローチと同じように作っていこうと考えています」

「そんなSの部分が、実生活で出てこないように気をつけないと」と笑う石丸が、今回、自分のトートに課したテーマは「妖艶さ」だ。

「前回公演後は、いろいろな作品をやって積み上げてきた経験をいかし、さらに妖艶な部分を追求していきたいですね。相手役に対して、妖しい魔球を投げるトートを目指そうかな、と思っています」

 また、今回は小池から、「なるべく動かないトートを作って欲しい」と指示があったという。

「前回はパッショネイトな感じだったのですが、今回の僕に与えられたテーマは、「クールビューティー、これがなかなか難しく、試行錯誤を重ねています。マテさんはかなり激しく動きまわるハードなトートですし、山口さんのトートも日々、進化していますし、まったく別のアプローチになるのではないでしょうか」

 舞台上で、真っ向から対峙するエリザベート役とのやりとりにも興味が集まるところだ。

「宝塚という様式美のなかでトップスターとして走り続けてきた神々しさは、春野さんにも瀬奈さんにも共通していますが、お二人のエリザベートにはそれぞれの持ち味が散りばめられています。たとえば、春野さんは楚々としたイメージを、瀬奈さんは堂々とした雰囲気をお持ちです。それぞれのエリザベートに対するトートのスタンスも、楽しみながら作っていきたいですね」

 取材時、「まだ、『最後のダンス』をどのように歌うか、決めていないんです」と語っていた石丸。果たしてどんな新たなトートが作り上げられたのか、ぜひ確かめてほしい。」

 

 

 


青の洞窟

2024年12月28日 00時39分08秒 | ミュージカル・舞台・映画

みりおちゃんファンイベント

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渋谷公会堂からみえる代々木公園のイルミネーション、清史郎君がインスタライブにアップしてくれました。わたしもアップしてみました。真っ青でたしかに青の洞窟ですね。わたしも行きませんでした。すごい人だかりで?警備の方が立ってくれているのがみえました。華やかさの裏で神宮外苑の樹齢100年の樹々たちが伐採されているのかと思うとなんともやりきれない思いになりました。参政党の矢野けいた議員が渋谷区議会で建て替えの問題を指摘している渋谷区役所と神南小学校の近くでもあります。自民党議員が議長を務める渋谷区議会も相当おかしな状況が続いてきていることが矢野議員の働きをとおして可視化されてきました。渋谷公会堂から渋谷駅へと戻る道もイルミネーションが華やかに輝いていましたが中国人、アラブ人、黒人がいっぱいでまともな日本人は近寄りがたい街になっています。華やかなイルミネーションもかりそめ、虚構、裏で日本は国政も地方政治もガタガタです。

Xユーザーの矢野けいた 渋谷区議会議員@参政党所属さん: 「渋谷区住民監査請求に関する傍聴レポート🫡✨ 皆さんクリスマスイブ🎄いかがお過ごしでしょうか。 https://t.co/Ip0HU6bD5J」 / X

 

(89) 2023年12月21日配信 【特番】ニュース!目からウロコ ~参政党議員がブッた斬る~ MC:とよ島くにひろ サブMC:矢野けいた - YouTube

 

みりおちゃんファンイベントのあとでオンデマンド配信中の2012年月組『春の雪』『ロミオとジュリエット』をみると不思議な気持ちになります。壮絶な役柄ですが花組トップスターになる前のほっぺたふっくらなみりおちゃん。タカラジェンヌも退団すると宝塚にいた時間は夢をみていたような気持ちにみなさんなるようですが男役は特に儚い夢だからこそ尊いですね。男役時代を知らない方々に「ご愁傷様」と言ってしまうみりお節。客席はどう反応していいか戸惑ってからじわじわと笑いがきていたようでした。フェミニンになっても変わらないところは変わらないのが安心。けっこうボケまくりで、なんだかんだとゼロ歳でデビューして一番芸歴の長い?清史郎君が一番落ち着いてまとめていた印象でした。開演前クリスマスソングを流して舞台にはツリーがあって最初にクリスマスメドレーを歌いながら、なんでクリスマスをお祝いするのかわからないみたいになっているみりおちゃん、正直すぎて楽しすぎなみりお節。「恋人がサンタクロース」を歌うことになって一人でカラオケボックスにはいり「恋人は~」で検索していたので何回やっても曲がでてこない。「恋人が~」でした。「恋人は~」だと10月ぐらいからサンタクロースの準備はじめてお正月が終るころに解散式やったりしないといけないから大変、といような話でした。クリスマスメドレーはこれでおしまいから『王様と私』より「Shall We Dance?」でスーパーすごいゲストが踊りながら登場。清史郎君の、ファンクラブ登録者13万人?はいたずら心からでたみたいで泣き虫与六と子ども店長をおぼえている客席は大きくなったねえ~とあたたかいまなざしの雰囲気でした。登場したときゆんが「明日海りおさんファンのみなさま」「そのほかのファンのみなさま」と挨拶。舞台から上までみえているであろうから3階席、2階席、1階席後方のみなさん元気ですか?の時はわたしも小さいながら手をふりました。チケットをご用意いただいて無事往復できたこと、奇跡だったと思います。

ゆんもみりおちゃんも見納めかもしれないと思いながらの観劇でしたが、『元禄心中』ぴあで当選しました。3階席、3月ですが無事に歩くことができているかしら。販売手数料だの特別興行手数料などの名目で1000円上乗せは許容範囲ということにしましょう。どんどん値上げになっているのは国のせいです。わたしたちが怒りをむけるべきはぴあ、梅田芸術劇場、東宝ではなく自民党公明党立憲民主党維新、財務省です。


『ニュージーズ』-2024年10月16日

2024年12月23日 20時55分56秒 | ミュージカル・舞台・映画

『ニュージーズ』-2024年10月16日

 『ニュージーズ』、新聞売りの面々、年が近くてみんな仲良し、大阪公演中は揃ってユニバーサルスタジオにいったり、日比谷公演で朝からアクロバットやっている動画には加藤清史郎君がバック転やっている姿も。大千穐楽後インスタグラムにそれぞれあげてくれた日比谷の東宝本社ゴジラ前の集合写真でには星風まどかちゃんもいて嬉しいかぎり。若い時を一緒に汗したニュージーズの絆は永遠。もうプログラムを買うことは控えているので3年前のプログラムをみて復習と予習して観劇しました。初演からの続投ニュージーズは6人かな。加藤清史郎君もそうですがみんな顔つきがかわっていて10代後半~20代前半の3年間はものすごく大きいです。こうした変化に出会える作品は少ないので貴重でした。舞台上では26名いるニュージーズの一人一人を認識しきることは残念ながらできず、清史郎君のファンイベントにきていた新井智貴君と鯨井未呼斗君がツィッターでメンバー紹介をしてくれているので見返していこうと思っています。『LUPIN』でのアンサンブルキャストはオペラグラスで認識できたかな、『LUPIN』では貴婦人も演じたり、身体表現のプロたち、体にそうとう負担がかかっていることはインスタライブでわかりましたが舞台上のアクロバットなダンス素晴らしかったです。(清史郎君は舞台上でアクロバットの場面ありませんが実はできることを日比谷公園での動画で披露してくれました)。若いってそれだけですごいことだったんだと思わせてくれる作品。、若い時しかできないので演者にとっても一期一会。いろいろなことを考えながら自主公演を企画したり、日本がこれからの演劇界・エンタメ界を支えていくことになるであろう若い人たちを大切に育てて行ける社会、若い彼らが夢と希望をもてる社会であることを、わたしのようなばあさんは願うばかりです。

 メッダの霧矢大夢さんも初演から続投、より色っぽく、よりかっこよく。背が高いので舞台映えするしセンターで歌う力は、さすが男役トップスターをつとめていただけのことはあるという説得力。

 ピュリッツアーが石川禅さん、『レディ・ベス』以来でした。おひげがよくお似合いで歌の安定感、さすがでございました。舞台全体がしまります。メッダの霧矢大夢さんとの拮抗感がいい感じ。禅さんのお隣の歌うま、声がひときわ光っていてどなたかと思ったら中山昇さんに納得。ルーズベルト大統領の増澤ノゾムさんも初演から続投。しぶかったです。清史郎君の弟レスの子役、ニュージーズの面々と一緒にダンプダンスもこなしていました。毎回どの子役ちゃんもかわいくて、同時にすごい力を発揮。クラッチーの横山賀三君もこれからの可能性を感じて印象的でした。美しい顔立ちに松葉杖で歩くクラッチーは相当な身体能力がないとやれないであろうから、すでにキャリアがあるようですがさらに役がひろがっていくことを期待。

 清史郎君が11月23日のファンイベントと12月20日のみりおちゃんファンイベントで「サンタフェ」を歌ってくれたときは、1幕最後の京本大我君ジャック、岩崎大昇君ジャックが月を見上げながら孤独に歌う姿が頭の中で甦っていました。若い時しかできないので演者にとっても一期一会の舞台を2021年初演、2024年再演と無事に観劇することができた幸いに感謝です。 

 まだ観劇録をかけていませんが、日生劇場『天保十二年のシェイクスピア』では声かけていただいのに甘えてエレベーター、お手洗い案内、売店の軽食と飲み物を売りに出向いてきていただいたりと大変お世話になりました。来年2月ラブネバでいくときはまたヒレカツサンドと飲み物買います、またお世話になると思います。思い出の劇場のひとつ。ずっとこのままでいてください。

(舞台写真は東宝公式ツィッターより)