たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

1997年雪組『晴れた日に永遠が見える』-キャストとものがたり

2024年07月16日 19時02分18秒 | 宝塚

マーク・ブルックナー(催眠術療法の研究をする精神科医)  

     高嶺ふぶき

デイジー・ギャンブル(22歳の女性。18世紀の女性メリンダという別人格をもつ) 

     花總まり 

ミセス・ハッチ(マークの秘書)

      京三沙                        

ヒューバート・インスデール卿(メリンダの婚約者の父)

      飛鳥裕

コンラッド(マークの同僚)/サムエル・ウェルス(メリンダの父)

      泉つかさ

エドワード・モンクリーフ(画家、ミリンダの夫となる)

      楓沙樹

フローラ(エドワードの恋人)

      翠花果

ウォレン・スミス(デイジーの婚約者)

      汐美真帆

プレストン(学生)

      夢輝のあ

マリエル・バンソン(デイジーの大学の友人)

      愛田芽久

 

STORY:ストーリー

 催眠術療法の研究をする精神科医マーク・ブルックナーはある日、彼の講議に訪れたデイジーという若い女性と知り合い、禁煙の治療を求められる。それは婚約者ウォレンの就職する会社に気に入られるためであったが、彼女はこれから起こることを予見したり、植物に話しかけて早く育てたりする不思議な能力を持つ娘だった。

マークはデイジーを治療する内に、彼女にメリンダという18世紀の女性の別人格が備わっていることに気づく。興味を持った彼は早速デイジーを催眠にかけ、メリンダを呼び起こして彼女の人生を探り始める。


メリンダには親の決めた貴族の婚約者がいたが、強い自我を持つ彼女はその結婚を望まず、貧しい画家のエドワードの情熱に心を動かされる。大切なのは財産ではなく愛、地位ではなく情熱だと言い切るメリンダに、マークはいつ
しか恋をしてしまい、幻想の世界にのめり込んでいく。

マークの同僚コンラッドは彼の研究内容を知り、論文を破棄するように忠告する。症例の解釈に輪廻を加えるのは、医学の世界では認められないことだった。しかし、メリンダをどうしても空想上の人物だと割り切ることができないマークは、論文を理事会へ提出する。


案の定、それは攻撃の的になり、新聞で酷評されてしまう。デイジ ーは彼を心配してオフィスに駆けつけるが、そこで偶然、催眠にかけられてメリンダとして話す自分の声のテープを聞き、愕然とする。そのテープによると、エドワードと結婚したメリンダは四年目にして夫の裏切りを知り、一人でアメリカに渡ろうとして遭難、命を落としてしまったのだった。デイジーはマークが好意を持っているのはメリンダで、自分は利用されただけだと思い込み、戻ってきたマークに怒りをぶつける。デイジーはいつしかメリンダの様に、自分の意志を持つ聡明な女性に成長していたのだ。マークはデイジーを大切に思い、何とか誤解を解こうとするが、傷心の彼女は彼の話に耳を貸さず、バンクーバヘ向けて飛び立とうとしていた・・・。

 


1994年月組『風と共に去りぬ~バトラー編』

2024年07月15日 17時32分16秒 | 宝塚

わたしとあなたは裏表~スカーレットⅠ、スカーレットⅡが登場するバトラー編。この公演で退団した舞希彩さんのメラニーがとても素敵だったことを懐かしく思い出しています。


1999年月組『黒い瞳』『ル・ボレロ・ルージュ』

2024年07月14日 17時04分08秒 | 宝塚

『黒い瞳』

1998年月組『黒い瞳』

 

 なつかしいチラシをデジタルで保存していました。風花舞ちゃんの退団公演、東京公演は年をまたいで1999年。わたしが観劇したのはお正月。かすかな記憶で当日券があるか問い合わせたと思います。とうにチケットは断捨離してしまいました。1月2日11時に〇つけているのでこの日だったのでしょう。以前にも書いていますが、紫吹淳さんが怪我のため休演した公演でした。代わりにブカチョフを演じたのは新人公演でブカチョフにキャスティングされていた大空祐飛さん。今のようにネットがなかったので知ったのは劇場に入ってから。真琴つばささんを相手に壮絶な生き様、死に様を演じきっていたのが鮮烈でした。忘れられません。

 


べーちゃん

2024年06月30日 20時39分19秒 | 宝塚

桜咲彩花/Ayaka Osaki(@ayaka.osaki) • Instagram写真と動画

 

 昨年の秋以降ほとんどインスタグラムの更新がとまっていたべーちゃん、ラジオドラマの出演以外は同期OGで宝塚観劇の写真にも姿が見えずどうしているのかと心配していました。ずいぶん心をいためてきたのだろうと思います。

 桜一花さんの舞台観劇に続いて、同期で花組時代になんどかコンビを組んだキキちゃんへの思いが溢れたべーちゃんらしい優しい投稿。涙がとまりません。


1998年宙組『エクスカリバー』『シトラスの風』プログラムより-宙組の皆さんへ

2024年06月25日 00時22分30秒 | 宝塚

「宙組の皆さんへ 阪田寛夫(作家)

 宙組はいいですね。

 たまに戸外に出て、それがいい天気の日だと、立ち止まって雲の行方を追いながら「ソラ組!」、空の青みに吸い込まれながら「チュー組!」と叫びたくなります。

 そんなことを思うのは私だけかも知れませんが、この組の名前が決まった頃から、私は第三回ヨーロッパ公演に出たチームのことを思い合わせるようになりました。ご承知の通りその公演は、昭和50年9月から翌年1月まで4カ月の永きにわたりました。広いロシアで3カ月、パリで1カ月、全部で110回の公演を空路や陸路で移動しながら続けたそうです。

 きびしい条件の中で、バレエやレビューの本場での公演に成功をおさめた専科二名、各組選抜四十数名の方々が、公演期間中か、帰国後にか、ともかくご自分たちのチームの愛称を「空組」と命名されたと聞いています。

 その名には遠く宝塚を離れた場所、やがて冬と共に白一色となる空間を、運命を一つにして溶け合わせて移動する、という感覚も含まれていたかも知れません。そして宙組の皆さんも、最初は各組から選ばれた四十数名による、香港公演の稽古から歩みが始まりました。それから組の名が決まり、香港へ出かけて公演を見事に成功させました。

 私は香港へ行けませんので、テレビでしっかり観せて頂きました。ロンドン公演にも出演した生徒さんが、あちらのお客さんは、髪の毛で現地の人か日本人かの区別がついたが、こんどは皆さんひとしく黒い髪で、地元の人の反応がつかみにくいのではないかとおっしゃっていました。海外公演が7回目の専科の松本悠里さんのように、

「香港は宝塚と同様、西洋と東洋が入り交っていますから、あちらの方が宝塚をどのようにご覧になるのかも興味深いです」(宝塚GRAPH)

 という積極的なご意見も頼もしく、結果としては大成功だったことは、中国人、英国人たちへの観劇後のインタビューでよくわかりました。(略)

 ヨーロッパ公演の「空組」は、バレエやレビューの故郷に、いわば恩返しをなさったのですが、香港へ行った宙組は、文字や音楽など、古代からもっと濃く深く日本へ文明をもたらした中国へのご恩返し、という感銘も持ちました。

 桜のボレロ、タップには、映像で1、2分間見ただけで血が躍りました。映像といえば、ほんの十秒ほどさしはさまれた、全員レオタード姿のラインダンスの足捌きを見たとき、このスタートダッシュに目をみはりました。お正月の口上も、映像ですから至近距離で拝見することができました。

「栄えある伝統に無限に広がる夢をのせて、先達四組に負けぬ宙組を目指す所存でございます」

 という姿月あさとさんのきっぱりとした言葉を聞いて、私は自分の仕事や日常について思わず深く反省しました。

 大正3(1914)年に開幕した宝塚の歴史をかえりみますと、5つの組が生まれた時は、それぞれ大きな、大切な節目に当たっていることが分かります。

 花組、月組が同時に生まれた大正10年7月の夏季公演から、それまで年4回、延べ170日足らずの公演だったのが、大体毎月の公演になりました。観客数がふえたからです。

 雪組の誕生は大正13年夏で、この時4千人が収容できるといわれた宝塚大劇場が完成しました。日本の自然美の象徴「雪月花」が、これで揃いました。

 星組は昭和8(1933)年7月の宝塚大劇場公演から出発しました。ご承知の通り翌年1月に東京宝塚劇場が竣工。定期的な東京公演の開始に、「星」の持つモダンな匂いが似合いました。

 そして宙組が飛び立ちました。

 私の親しい宝塚ファンの方々も、香港の流感のことをずいぶん心配しておられましたが、みんなの祈りが叶えられて、風邪もよせつけぬ大成功おめでとうございました。

 突然ですが、ここでまど・みとお氏の「どうしていつも」という詩を、宙組の名にちなんで引用させて頂こうと思います。まどさんは宇宙をふるさとと考え、地球という自然をこの上なく大切に思い、花や雪の詩もたくさん書いておられる詩人であります。

 

 太陽

 月

 星

 

 そして

 雨

 風

 虹

 やまびこ

 

 ああ 一ばん 古いものばかりが

 どうして いつも こんなに

 一ばん あたらしいのだろう

 

 東京通年公演再開の年、一ばん新しい宙組の皆さまの、これからのご活躍を期待しております。

 

 


宙組公演再開

2024年06月21日 11時01分05秒 | 宝塚

宝塚歌劇宙組が本拠地で9か月ぶり再始動 往年の名曲に乗って全60人が笑顔でレビュー - スポーツ報知 (hochi.news)

 

 

宝塚 宙組再開 芹香斗亜、桜木みなとらが先人をオマージュ「たくさんのお言葉かけていただいた」/芸能/デイリースポーツ online (daily.co.jp)

 

2024.06.18 宙組特別公演 『Le Grand… | Instagram

 

  劇団理事長、組長、トップスターの挨拶に故人への追悼がなかったと批判されていますが、言い方がすごく難しいことだと思います。どういっても誰かを傷つけることになるだろうし、万人を納得させることはできません。劇場にはわたしのような自死遺族という立場の方、突然のお別れを経験した方もいると思います。ずっと自死遺族としてだけ生きているわけではないし、誰かにあえていうわけでもなく、ただ自分の人生を生きるべく劇場に行きたいという人もいるわけです。劇場にいる間は横においておきたいという気持ちがあります。忘れたわけでもなかったことにしようとしているわけでもありません。劇団として、宙組として、故人への追悼、祈りは公演ポスター、そしてインスタグラムに投稿されたキキちゃんの写真に込められていると思います。紅ゆずるさんが「エストレージャス」で身につけた燕尾服を選んだキキちゃん、いろいろな思いが交錯していると思います。答えのないものをさがし続けているのかもしれませんが、トップスターとして現実を引き受け背負っていく覚悟、組を導びいていくという覚悟がうかがえる凛とした表情、とっても綺麗です。

 

峰里ちゃん、頬がこけてやせちゃいましたね、計り知れない心労の日々を過ごしてきたことと思います。月組への異動が白紙となったことを考えるとつらいです。よくかえってきてくれました。

 

宙組のみなさまが千穐楽まで無事に公演できることを祈るのみです。

 

7カ月ぶりの東京宝塚劇場、バスと電車を乗り継ぎ無事に往復できるでしょうか。右足の股関節よりも反っている足先の痛みと痺れのほうがきついです。いつまで歩くことができるのでしょうか。痛みで歩けなくなった時はどうなってしまうのでしょうか。浴びるほどトアラセットをのみながら生き長らえていくことになるのでしょうか。その時はもういいです。8月から10月にかけて、宙組、『モーツァルト』、雪組、チケットこれからですが『ニュージーズ』と続きます。その時までは歩かせてほしいです。

 

家を出るとき、劇場に向かうとき、どうしても緊張します。落ち着かさなすぎますが、不安神経症にうちかって無事往復できますように。

 


月組『フリューゲル-君がくれた翼-』『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』-東京宝塚劇場10/31・11/17②

2024年06月20日 00時00分06秒 | 宝塚

月組『フリューゲル-君がくれた翼-』『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』-東京宝塚劇場10/31・11/17①

『フリューゲル-君がくれた翼-』

れいこさんとちなつさんの軍服の着こなしがとってもきれいで目福でした。娘役さんの軍服姿はかわいくてきゅんきゅん。うみちゃんのミニスカートからでている足が筋肉でしまって美脚。ホテルでヨナスとの小芝居の場面、現実にはこれでヘルムートを騙すことはあり得ないのだろうと思いながらも間がうまく笑いを誘って納得させられてしまいました。

 

『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』

 高下駄をはいた海乃美月ちゃんの花魁姿がかっこよかったですね。相当な重量あると思いますが歌舞伎役者のような着こなし。さすがと思いました。「知らざぁ歌って聞かせやしょう」と歌舞伎の白浪五人男だったと思いますがよく知られている台詞をうまくアレンジした歌、子どもの時からおのずと体に染みついている童謡を引用した歌・・・、新しいと同時にどこか懐かしさを感じさせる世界観。万華鏡役のちなつさんの衣装のイメージが歌舞伎調も取り入れよくできていると思いました。

 客席降りがあったのは「FANTASY」の場面だったでしょうか。2階席には下級生の男役さんたちが来てくれました。一人一人お顔を順番にみながら拍手。みんな小顔で腰の位置が高くて鮮やかなピンク色の男役スーツがよく似合っていました。宝塚でしか味わうことのできない世界観。

 特に印象的だった場面をもう少し書くと、渋谷のカラスが面白いと思いました。お江戸での上演は、兵庫県の宝塚大劇場とはまた違う臨場感があったでしょう。

 ラッシュの電車の中の人々が、ストレスを感じつつ大勢の人がひしめきあう中でプライベートスペースを守り抜いて朝から会社へ・学校へ行くだけでヘトヘトに疲れてしまう感がよく出ていました。一人一人細かい芝居がうまいですね。透明のビニール傘を使った演出、カラスをイメージした黒い衣装についているビニールはカラスの羽とナウオンステージでの話。

「スクランブル交差点「Tokyo rendez-Vous」

満員電車の内部は人々の苛立ちが充満している。

渋谷のスクランブル交差点を行き交う人々を、高い場所から見下ろすカラス達。虚ろな人間を見つけると群がるようにして踊る。死への誘いは災いか、それとも救済か・・・。」

「a ray of light

或る女を目にし、なぜだか身動きできなくなる一羽のカラス。

カラスたちは女を死に誘おうと群がるが、一羽はそれを制する。」

一人の女と一羽のカラス・・・その視線の先には、くだんの万華鏡。

女が万華鏡をのぞき込むと街に明かりが差し始める。振り返ると、もうカラスの姿はない。女は背筋を伸ばして再び歩き出す。」

 

 11月17日の観劇後、日比谷シャンテのOGさんポップアップショップで桜一花さんに声をかけたら「表に出ていることが全てではない、(宙組は)必ず戻ってくるから大丈夫よ、信じましょう」と言ってくれた時から7カ月が過ぎました。何が起こったのかわからず、凄まじいバッシングに心が痛くてたまらない時でした。宙組の再開初日を宝塚大劇場6月20日としたのは株主総会で一定の理解を得られてからということだったのだろうと理解しました。公演ポスターも公開され、複雑な思いがないわけではないですが安堵の気持ちと共に11月17日以来でもうすぐ月組観劇、友の会でB席当選しました。12月のチケットが幻となった宙組も8月に1回だけ当選。現実は絶望的ですが宝塚は夢と希望の場所であり続けてほしいと願っています。舞台は生身で素の自分をオブラートに包むことなどできるはずなく、今まで舞台から受け取ってきたものを信じるしかありません。

信じましょう

現実が虚構の世界よりもはるかにあまりにも信じられないことの連続で、観劇備忘録がいくつも下書き状態のまま。ようやくひとつ投稿できました。

 


神戸新聞しつこい

2024年05月11日 17時29分00秒 | 宝塚

 地元紙なので宝塚歌劇団をあたたかい眼差しでみていてくれると思っていたら真逆だということが今回の件でわかりました。故人に希死念慮をひきおこしたのは抗精神薬あるいは(接種していたのであれば)コロワクチンだと思っています。コロワクチンによってうつになることは先日の小島名古屋大学名誉教授によればウィルスを調べることでわかってきている。事実として10代・20代・30代の死亡が増えている、死因の一位は圧倒的に自殺という話でした。

 集合日に退団者2名発表は驚くようなことでは全くないし、天彩峰里ちゃん、週刊誌とご遺族代理人に吊るし上げられた上級生の名前がなくてほっとしています。ヘアアイロン事故が自殺の引き金になったなんてあり得ません。故人が辛かったのは記事が出てしまったこと、上級生と下級生に分断が生まれ、宙組内話し合いで記事に触れられることが相当耐えがたくなっていたであろうことが報告書からは読み取れました。いろいろな力が働いて劇団はパワハラありましたと言わないと宙組を再開できないところまで追い込まれたのではないでしょうか。

 週刊誌に内部のことを話してしまった生徒さんがいるのだろうかと考えると宙組をどんな気持ちでみたらいいのうだろうという思いがないわけではないですが、無事に公演が再開できることを祈りつつ見守っていきたいと思っています。

峰里ちゃん、キキちゃん、まっぷーさん、堂々と舞台に戻ってきてください。

 

 

2024年5月8日神戸新聞、

宝塚・宙組公演が6月再開 ファンら疑問の声 パワハラ認定も加害者処分なく「見切り発車」 退団も相次ぐ|社会|神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)

「宝塚歌劇団(宝塚市)宙組に所属していた俳優の女性(25)が昨年9月に急死した問題で、歌劇団が中止していた宙組公演を6月に再開するとしていることに、ファンからも批判が上がっている。歌劇団側は3月、上級生らによる女性へのパワハラを認めて遺族に謝罪し、問題に一定の決着がついたと判断した形。だがパワハラに関わったとされる個人の処分はなく、「見切り発車」「時期尚早」などの声が出ている。さらに宙組そのものも俳優の退団が続き、舞台の土台が揺らいでいる。(小尾絵生)

 歌劇団は問題を受け、5~8月に予定していた宙組による宝塚110周年の記念演目を見送った。しかし4月に入り、宝塚大劇場での宙組公演については6月20日から再開すると発表。公演は通常ミュージカルとショーの2本立てだが、半年以上休演していたことから、今回は「ショーのみ」という異例の興行とした。

 再開の報に、インターネット上では「待ってました!」「半年間舞台に立てず、つらい状況に耐えた下級生を思えば再開は喜ばしい」と歓迎する声がある一方、疑問視するファンもいる。目立つのが、パワハラの加害者とされる団員らの処分がないことへの疑問だ。」

 

 


キキちゃん、宙組さん、おかえりなさい

2024年04月14日 00時28分27秒 | 宝塚

宙組公演再開のお知らせ/宙組特別公演『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』の上演について | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ (hankyu.co.jp)

「このたびの宝塚歌劇団宙組劇団員の逝去を受け、ご遺族の皆様には心よりお詫び申し上げます。また、宙組公演につきましては、公演中止や演目変更等により、お客様に大変なご心配とご迷惑をおかけしたこと、誠に申し訳なくあらためて深くお詫び申し上げます。
この度、下記公演より宙組公演を再開させていただきます。これまでお芝居とショーの2本立て公演をお届けしていたところ、今回は宙組にとりましておよそ半年ぶりの公演となることから、十分な準備期間を確保し公演の万全を期すため、ショーのみの開催となること、ご容赦、ご斟酌賜れれば幸いです。出演者・スタッフ一同、誠心誠意、心を込めて舞台づくりに務めてまいります。
今後も5組がそろって公演をお届けできるよう、安心・安全に舞台に立てる態勢づくりに努めてまいる所存でございますので、今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

今後も5組がそろって公演をお届けできるよう、安心・安全に舞台に立てる態勢づくりに努めてまいる所存でございますので、今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

2024年 4月13日

宝塚歌劇団
  

宙組特別公演

■主演・・・芹香 斗亜、春乃 さくら

◆宝塚大劇場:2024年6月20日(木)~6月30日(日)<一般前売 未定>
◆東京宝塚劇場:2024年7月20日(土)~8月25日(日)<一般前売 未定>

レビュー
『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』
作・演出/齋藤 吉正

わが国初となるレビュー『吾が巴里よ<モン・パリ>』が、欧米視察を経た岸田辰彌の帰朝作品として1927年に上演されて以降、様々なレビュー作品を生み出してきた宝塚歌劇。その110年の節目の年に、積み重ねてきた歴史と、携わってきた先人たちへのオマージュを込めた華麗なるレビュー作品をお届け致します。
魅惑のパリに踊る紳士淑女達、グラナダの闘牛場に立つ勇敢なマタドール、ニューヨークの摩天楼を夢見るダウンタウンの青年達・・・。そして彼らが追い求める夢の先には眩い光彩が照らし出す荘厳な大階段(Le Grand Escalier)が! 胸躍る美しい宝塚歌劇の名曲と共にお届けするドリーミングステージ。」

 

 そもそも日本がどうなっていくのか先のみえない不穏な日々ですが、みなさまが心身ともに健やかでありますように、無事に上演できますようにと祈っています。ひときわ宝塚愛の深い齋藤吉正さんが今の宙組のために書き下ろすオリジナルショー。歌い継がれてきている名曲を散りばめたあったかいものになるのでしょう。5組そろっての宝塚。よろしく頼みます。


月組『フリューゲル-君がくれた翼-』『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』-東京宝塚劇場10/31・11/17①

2024年04月03日 00時31分13秒 | 宝塚

信じましょう

目に見えるものだけが全てではない世界で、何を信じどう行動するのが正解か、

2023年10月31日(火)18時~、東京宝塚劇場B席

2023年11月17日(金)15時30分~、東京宝塚劇場B席

月組『フリューゲル-君がくれた翼-』『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』

 友の会の当選チケット、無事に観劇することができました。どんな気持ちで宝塚をみればいいのだろうという気持ちがありましたが、客電が消えて幕があがれば舞台の上にはかわることのない、愛と夢と希望とやさしさにあふれた宝塚の世界がひろがっていて安心しました。現実は揺れ動いていましたがそんなことは全く感じさせませんでした。ひととき現実を忘れて堪能しました。月組のトップコンビも退団発表したあとだったので、わたしは最後の機会になるだろうと思いました。10月31日は公演デザートをいただくこともできました。

 

『フリューゲル-君がくれた翼-』

 幕がおりると涙している方の姿がちらほら。阪神淡路大震災での中止を経て宝塚大劇場の再開を飾った麻路さきさんのトップお披露目公演『国境のない地図』以来でベルリンの壁を軸とした舞台。親子の物語を中心にプログラムに書かれているようにホームドラマのような仕上がりで終演後はとてもあたたかい気持ちになりました。厳しい声もありますが座付演出家オリジナルの、宝塚でしか描くことのできない愛、夢、希望がそこにはありました。

 終盤、ベルリンの壁が崩れいくとき、ドイツ語で歌われた「歓喜の歌」、2回目の観劇時はヨナス@れいこさん(月城かなとさん)の歌い出しがより熱くドイツ語わかりませんが歌詞をクリアにききとることができて、素晴らしいコーラスでした。歓喜に湧く群衆の中、理想がくずれてうつろな表情で歩くヘルムナート@ちなつさん(鳳月杏さん)の背中をオペラグラスで追いました。軍服姿に長い脚がよりひきたっていたちなつさん。表情はみえませんでしたが背中が物語っていました。幕がおりていくなかピストルで頭を打ちぬこうとする最期を暗示する場面は演出が変更になったということのようでした。ナディア@海乃美月ちゃんのマネージャー:ルイス@おだちん(風間柚乃くん)が本当は裏の顔があるとかどんでん返しが待っているのかなと思いながら1回目は観ていましたがそんなことなかったですね。2回目でストーリーが整理できて裏の顔をもっていたのはヘルムナートでした。ヨナス@れいこさん、いい人の役は珍しく、難しかったということをナウオンステージで話していましたが清廉潔白な軍服姿、お似合いで素敵でした。大きなラブシーンはありませんでしたがナディア@海乃美月ちゃんとのコンビ感が安定。心の通い合いを芝居力で魅せてくれました。車で夜のベルリンの街をめぐる場面がよかったですね。海乃ちゃん大人っぽくスタイルよくて美脚。テーマソングの「フリューゲル」がいつかどこかできいたことのあるようなメロディーライン、真っ白なダンサーを配したところは宝塚らしい演出、天紫珠李ちゃんが最後の場面では翼になって踊っているところをオペラグラスで確認しました。三番手となったルイス@おだちん(風間柚乃くん)、芝居の間が絶妙でますます成長。礼華くん、雪組から異動してきた彩海せらくん、層が厚い。退団した蓮つかさくん。終盤弁護士役でようやく登場でしたがぽっぷあっぷタイムで4役演じていると話していました。全てオペラグラスで確認。最後は渋く締めて男役を全う。彩みちるちゃんのチルチルミチルが可愛すぎました。(みちるちゃん、最近『るろうに剣心』をオンデマンド配信で視聴しましたが少年役可愛すぎ)台詞の中で次に控える『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』を宣伝していたところに温かさを感じました。

 

『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』

 栗田優香さんの大劇場デビュー作。ウエクミ先生がさったあとのあらたな才能ある女性演出家。江戸-東京の景色を描いているので東京宝塚劇場では本拠地より臨場感があったと思います。

 もっとも印象的だったのは「地獄変」でしょうか。ちなつさん演じる芥川龍之介が執筆していたのは銀座にあるバウリスタというカフェだそうです。裸足でウエイトレスの噂話がきこえているのかいないのか取りつかれたように執筆する姿からおどろおどろしい地獄変の世界。芥川龍之介とちなつさんの親和性が高過ぎました。夢奈瑠音くん率いる男役が演じる”業”、炎の中で悶え苦しむ天紫珠李ちゃん演じる娘、大殿の蓮つかさくん、猿の蘭尚樹くん、芝居力のあるダンスで観るものを人間の業が煮え立つ世界へと誘ってくれました。

振付が森優貴さん、新たなに宝塚と出会ってくださりありがとうございます。

「大殿から地獄絵図の制作を命じられた絵仏師の良秀。より良き制作のために燃え盛る牛車の中で悶える女の姿を実際に見たいと願った良秀の願いを、大殿は聞き入れる。用意された女は良秀の娘・・・。良秀は最初亞然とするが、次第に恍惚の表情で取り憑かれたように絵を完成させ、最後には自害する。歌とダンスによって繰り広げるスペクタクルで幻想的な場面。」

ABOUT | Yuki Mori (yukimori-tanz.com)

芥川龍之介 地獄変 (aozora.gr.jp)

 

2023年11月17日(金)

 

 

10月31日(火)

10月31日は公演デザートいただきました。