マーク・ブルックナー(催眠術療法の研究をする精神科医)
高嶺ふぶき
デイジー・ギャンブル(22歳の女性。18世紀の女性メリンダという別人格をもつ)
花總まり
ミセス・ハッチ(マークの秘書)
京三沙
ヒューバート・インスデール卿(メリンダの婚約者の父)
飛鳥裕
コンラッド(マークの同僚)/サムエル・ウェルス(メリンダの父)
泉つかさ
エドワード・モンクリーフ(画家、ミリンダの夫となる)
楓沙樹
フローラ(エドワードの恋人)
翠花果
ウォレン・スミス(デイジーの婚約者)
汐美真帆
プレストン(学生)
夢輝のあ
マリエル・バンソン(デイジーの大学の友人)
愛田芽久
STORY:ストーリー
催眠術療法の研究をする精神科医マーク・ブルックナーはある日、彼の講議に訪れたデイジーという若い女性と知り合い、禁煙の治療を求められる。それは婚約者ウォレンの就職する会社に気に入られるためであったが、彼女はこれから起こることを予見したり、植物に話しかけて早く育てたりする不思議な能力を持つ娘だった。
マークはデイジーを治療する内に、彼女にメリンダという18世紀の女性の別人格が備わっていることに気づく。興味を持った彼は早速デイジーを催眠にかけ、メリンダを呼び起こして彼女の人生を探り始める。
メリンダには親の決めた貴族の婚約者がいたが、強い自我を持つ彼女はその結婚を望まず、貧しい画家のエドワードの情熱に心を動かされる。大切なのは財産ではなく愛、地位ではなく情熱だと言い切るメリンダに、マークはいつ
しか恋をしてしまい、幻想の世界にのめり込んでいく。
マークの同僚コンラッドは彼の研究内容を知り、論文を破棄するように忠告する。症例の解釈に輪廻を加えるのは、医学の世界では認められないことだった。しかし、メリンダをどうしても空想上の人物だと割り切ることができないマークは、論文を理事会へ提出する。
案の定、それは攻撃の的になり、新聞で酷評されてしまう。デイジ ーは彼を心配してオフィスに駆けつけるが、そこで偶然、催眠にかけられてメリンダとして話す自分の声のテープを聞き、愕然とする。そのテープによると、エドワードと結婚したメリンダは四年目にして夫の裏切りを知り、一人でアメリカに渡ろうとして遭難、命を落としてしまったのだった。デイジーはマークが好意を持っているのはメリンダで、自分は利用されただけだと思い込み、戻ってきたマークに怒りをぶつける。デイジーはいつしかメリンダの様に、自分の意志を持つ聡明な女性に成長していたのだ。マークはデイジーを大切に思い、何とか誤解を解こうとするが、傷心の彼女は彼の話に耳を貸さず、バンクーバヘ向けて飛び立とうとしていた・・・。