たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

キキちゃん宝塚大劇場卒業おめでとう

2025年02月03日 10時11分08秒 | 宝塚

 キキちゃんに朗らかな笑顔が戻ってきてほっとしています。2007年安蘭けいさんの退団公演で初舞台、在団18年、見事だと思います。東京宝塚劇場公演、友の会で2回当選できたので見届けることができます。初日あいてからほどなくと、一カ月あいて千穐楽に近くなった頃。キキちゃんがトップスターになったら新しい宝塚ホテルに泊まってゆっくり大劇場で観劇したいという小さな夢は実現させることができませんでしたが、足動いて無事に日比谷は往復できるはずです。まだ大丈夫、というか整骨院では手術しなくてもよくなる希望があるって言われました。今の生きる目標にします。トップスターとして最初で最後の東京宝塚劇場でのお芝居。楽しみにしています。東京も全公演無事に上演できることを祈っています。

 

インスタストーリーにさりげなくあげるべーちゃんの優しさ、ジャーとビルマーヤ姫の絆は永遠。

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2025年2月2日日刊スポーツ、

【宝塚】宙組トップ芹香斗亜、本拠地に別れ サヨナラ公演2日宝塚大劇場千秋楽 - 宝塚 : 日刊スポーツ

「4月27日付で退団する宝塚歌劇団の宙組トップ芹香斗亜(せりか・とあ)が2日、兵庫・宝塚大劇場で、サヨナラ公演「宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』」「ジャズ・スラップスティック『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』」の千秋楽を迎える。本公演後には、サヨナラショーが開催され、本拠地に別れを告げる。

芹香は07年、93期生として入団。同期には元雪組トップ彩風咲奈らがいる。星組に配属され、花組へ組替え。その花組では明日海りお、その後、宙組へ移ると、真風涼帆を最も近い立場で支えてきた。

23年6月に宙組の9代目トップに就き、相手娘役に春乃さくらを迎えた。母もOGの白川亜樹で、トップ制度固定以降では、元タカラジェンヌの娘として、初のトップ就任。同9月末、本拠地お披露目「PAGAD」「Sky Fantasy!」が開幕したが、団員の急死で上演は2日で終了。公演中止の期間が続いたが、24年6月に、ショーのみの特別公演「Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-」で活動を再開させ、再スタートを切った。

24年9月には、退団を発表。途中中止、特別上演を含めて本拠地3作、在位686日(1年10カ月16日)で退くことが決まり、退団会見では「芸の道はゴールが明確ではない。トップに就任した時から3作品と決めていた」と明かした。

宝塚人生を振り返っては「人生の半分以上を過ごし、私という人間を作る上で、ほとんど、すべてを学ばせていただきました」と話していた。

サヨナラ公演は、宝塚公演を終え、東京宝塚劇場で3月15日に開幕(4月27日まで)。芹香は東京公演千秋楽をもって退団する。」

 

2025年2月2日スポニチ、

宙組トップ芹香斗亜 最後の宝塚大劇場に感慨 仲間の急死で長期休演も「始まる時いい舞台届けたかった」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

「4月27日で宝塚歌劇団を退団する宙組トップスター・芹香斗亜(せりか・とあ)のサヨナラ公演「宝塚110年の恋のうた/Razzle Dazzle」が2日、兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎え、18年親しんだ本拠地に別れを告げた。

本公演終了後に15分の休憩を挟んで、約30分のサヨナラショー。1曲目の「MY HERO」では歌いながら客席に飛び込む場面も。ファンとハイタッチをしてショーを盛り上げた。娘役トップの春乃さくらとのデュエット「ジャーとビルマーヤの歌」や宙組全員で歌った「REMEMBER THIS NIGHT」などを披露した。

 最後の大階段は黒の燕尾服で下り、ファンに別れのあいさつを行った。同期生からの花束を元花組の航琉ひびきから、宙組からの花束は次期トップスターの桜木みなとから受け取り「たくさんの役から生き方を、たくさんの仲間から自分自身と向き合う強さを、お客様から感謝をいただいた」と感激の面持ちで語った。最後は「私は幸せでーす!」と絶叫。何度もカーテンコールに応え、笑顔で大劇場との別れを惜しんだ。

終演後の会見では「今はホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。大階段で選んだのが黒燕尾だったのは「大好きなので着させてもらった。衣装の中でも一番好きなので」と理由を語った。ショーの最中は舞台でも何度も口にしたように「幸せな気持ちだった」と笑顔を見せた。

 宙組にトップとして就任した直後の2023年9月30日に、娘役が急死。芹香のトップお披露目公演「PAGAD/Sky Fantasy!」開幕2日目の出来事で、翌10月1日から公演は中止、続く公演予定も変更となり約9カ月間、公演を行うことができなかった。

 そんな時期を乗り越えてやりきったトップスターの重責。「ひたすらにいい舞台をお届けする。次に舞台が始まる時にいいものをお届けしたいという気持ちでいました」と、長かった休演当時の思いも吐露していた。」

 

2025年2月2日産経新聞、

客席からの歓声に「私は幸せ」 宝塚歌劇団宙組トップの芹香斗亜さんが本拠で退団公演 - 産経ニュース

「宝塚歌劇団の宙組トップスター、芹香斗亜(せりか・とあ)さんの退団公演「宝塚110年の恋のうた」「Razzle Dazzle(ラズル ダズル)」が2日、本拠地の宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で千秋楽を迎えた。公演に続いてサヨナラショーを行った芹香さんは終了後、記者会見に臨み、「やりきった。でもまだ東京公演があるので、自分に期待してまだまだ磨きをかけていきたい」と語った。

この日、舞台上では「たくさんの役や作品から生き方を学び、たくさんの仲間との出会いから自分自身と向き合う強さを学び、お客さまからは感謝を学んだ」とあいさつした芹香さん。客席からの歓声に応えて「私は幸せです」と何度も笑顔で叫んだ。

芹香さんは平成19年に初舞台。星組、花組を経て令和5年に宙組トップスターに就任した。お披露目公演が宝塚大劇場で開幕した翌日の同年9月30日、宙組劇団員の女性の急死が判明。歌劇団側が過重労働と上級生らによるパワーハラスメントを認めて昨年6月に公演が再開するまで、宙組は活動休止状態となった。

公演再開までの間、「舞台が始まる日のために、お客さまにお会いしたときに、絶対に心に届く舞台をお届けしたいという気持ちでいました」と振り返り、トップとして「ひたすらにいい舞台をお届けする、ただそれだけを考えてきました」と話した。

東京公演は3月15日に開幕し、芹香さんは4月27日の千秋楽をもって退団する。」


『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐樹里咲穂さん

2025年01月04日 10時56分49秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐龍真咲さん

(公演プログラムより)

「-作品が前とは違って見える今、三役とも前とは違う見せ方をしたい-

 1998年にルドルフを演じた時は、組替え後初の公演で人見知りしている感と役の孤独が重なって、出番までずっとワーグナーを聴いて気持ちを作って演じてきました。ただ、千穐楽頃には組にも馴染み、友達が多そうな感じに見えると小池先生に言われましたね。次に演じたフランツは苦労しました。当時はやんちゃな役を演じたい時期で、どうもエネルギーを出せない気がして。今回出演を決めたのは、女優として経験も重ねた今だからこそ、フランツを演じてみたいと思ったから。若く意気揚々としたところから、本当の自分を抑え苦しみつつ、責任を背負って生きた様を見せたいですね。2006年のガラ・コンサートで挑戦したルキーニは、トートの手下のような気持ちで演じましたが、今回は、いかにエリザベートがエゴイストでみんなが思っているような人物ではないとルキーニを通して表現したいなと。ルドルフについては、今年マイヤーリンクで見た、死ぬ少し前の生気のない写真に衝撃を受けましたね。『エリザベート』が前とは全然違って見える今、三役とも前とは違った表現になると思います。」

 

 


『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐龍真咲さん

2024年12月27日 20時15分18秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐凰稀かなめさん

(公演プログラムより)

「‐スカーレットのような女の強い生き様をエリザベートでも演じたい‐

 トートという不思議な存在と、歴史に翻弄される女性。『エリザベート』には、大きな魅力を感じ大好きな作品です。いつか出たいと思っていましたが、いざ出演してみたら大変です。2005年の月組公演で、本公演では黒天使、新人公演でルドルフを演じましたが、一人一人が物語の主人公になれる、どの視点からも物語に入っていける作品だと感じました。2009年に演じたルキーニは難難し過ぎて、日々小池先生との戦いという感じでした。狂言回し、歴史に置き去りにされたピエロというイメージに、最初のうちは捉え方の違いもあって、周りで起きていることを五感で感じる難しさと戦うので精一杯。自分の中では

初めての大きな役付きだったのですが、宝塚の男役として舞台に立つにあたり、意識的に感じなくてはいけない大切なことを考え始めるきっかけを与えられ、精神力と集中力を高めていただき、ターニングポイントになりました。地に足の付いた歩き方を学ぶために、ヒールではなくてスニーカーでお稽古をしました。当時は、ダメ出しよりも、周りの方々が心配されているのを見るのが一番ショックで、毎日死にもの狂いでお稽古をしていました。

 今回はそのルキーニと、憧れの役であるエリザベートを演じさせていただきます。現代を生きる女性として、私自身も共感するエリザベート。『風と共に去りぬ』で演じたスカーレット同様、女性の強い生き様を演じたいですね。これまで、緊張することが少なかったのですが、今回のお稽古場では今までになく緊張感でいっぱいで、『エリザベート』という重責と戦っています。きちんと自分をコントロールして、本番に向け、いい緊張感に変えていきたいです。初めてのOG公演で、ファン時代のトップさん方の姿に興奮していますが、それも抑えて、作品に身をゆだね、エリザベートとルキーニを、共に生きたいと思っています。」

 

 


『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐凰稀かなめさん

2024年12月25日 20時46分05秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐朝海ひかるさん

(公演プログラムより)

「‐作品が持つひやっとした空気を今回のコンサートでも感じられたら‐

 『エリザベート』には大変そうな作品という印象がありましたが、2007年の雪組公演でルドルフを演じることになり、やはり死ぬほど大変でした。ルドルフは二幕の15分の出番だけで表現しなくてはいけない役。しかもこの時、本公演で初めてソロをいただいた私は、できなさすぎて、小池先生から非常に厳しいダメ出しをいただきましたが、今思えば、自殺を選ぶルドルフの気持ちをもっとわかってほしいという気持ちがこめられていたのかもしれません。その時気tがついたら窓の前に立っていたりもしましたが、ルドルフを演じたなかで同じような状況になった方の話を聞いたこともありますし、そうなることの多い役なのかもしれません。ルドルフを演じて以来、『エリザベート』恐怖性になり、観に行っても、オープニングの曲を聴いただけで心臓がハクハクしてししまって。宙組トップ時代に『うたかたの恋』で再びルドルフを演じましたが、違う描かれた方の作品なのにまた大変な思いをして。『エリザベート』のルドルフは明るいところが一切なく、父と喧嘩し、革命に失敗し、父にも母にも見捨てられる。そのイメージがあまりにも強く、人として存在することができなくなってしまって、普段なら立ち稽古の二日間で覚えるセリフを『うたかたの恋』の時は一週間経っても一行しか覚えられず、周囲に心配されましたね。

 歌稽古で久しぶりに楽曲に触れましたが、<僕はママの鏡だから>は、やはりカウントが取りづらい、難しい歌だなと。下でトントン鳴る音が心臓の鼓動を表し、ピアノの音が精神不安定さを表す、そしてルドルフの歌唱はピアノと気持ち良く合ってはいけない、それが彼の精神状態を表しているからと、リーヴァイさんがおっしゃっていたことを思い出しました。舞台の空気もひやってしていなくてはいけない作品ですが、今回のコンサートでも空気を感じつつ、2007年の雪組メンバーでの公演もあるので、懐かしくてご覧いただけたらと思います。」

 


『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐朝海ひかるさん

2024年12月19日 08時25分23秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐白羽ゆりさん

(公演プログラムより)

「‐エリザベートを演じてよりつかみやすくなったルドルフの思い‐

『エリザベート』は、雪組の日本初演を観て「宝塚でこういう作品ができるんだ!」と、一劇団員としてショックを受けました。ロック・ミュージカルも初めてでしたし、新しいミュージカルの幕開けを目の当たりにした思いがありました。宙組公演でルドルフ役を演じた時は、史実に基づいてファンタジーをも取り入れた作品の奥深さを感じました。曲の素晴らしさもあって、演じていると「現実なのかフィクションなのか?」と思うくらい入り込んでいる自分がいるんです。ルドルフを演じていた時、川の近くにすんでいたのですが、川に飛び込もうかと何度か思いましたね。川に吸い込まれる感じというか、暗闇に自分の魂が磁石のように吸いついていく感覚。それを味わいたくて、川をずっと眺めていたのかもしれません。トートと歌う〈闇が広がる〉も、甘くロマンティックな時間というか、ぎりぎりなところで感じるセクシーさがありますよね。

 退団後、東宝版でエリザベートを演じましたが、宝塚版とは視点も違い、より人間ドラマが色濃く描かれています。そこから2012年のガラ・コンサートでルドルフ役に戻った時には、母の気持ちもわかりつつ、その母から生まれた息子の気持ちもさらにつかみやすくなりました。エリザベートはトートと闘いつつも生きていった強い女性。ルドルフはさまざまな感情を繊細に受け止めたところが悲劇なのかなと感じます。最初にルドルフを演じてから18年、これほど長い年月をかけて取り組んできた作品はほかにないので、やはり思い入れがありますね。楽曲も、ここはこういう意味で流れていて・・・と一つずつ分解して聴くと、役について本当に深く把握し作曲されているのがかわり、何度聴いても飽きない魅力がありますね。今回はフェスティバル的意味合いもあるコンサートですし、楽曲の素晴らしさを伝えることで『エリザベート』の魅力をより楽しく感じていただけたらと思っています。」

 


『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐白羽ゆりさん

2024年12月17日 14時09分18秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐霧矢大夢さん

(公演プログラムより)

「‐向き合うたび自分自身の生き方も考えさせられる作品‐

 宝塚に入るまで『エリザベート』を観たこともがなく、受験スクールで周りが皆歌っている<私だけに>を聴いて、いったいどんな作品なんだろうと思っていました。音楽学校の予科性の頃、星組版を全員で観劇する機会があり、一人の女性の生き様を描く、娘役が輝く作品に憧れるようになりました。宙組で初舞台を踏み、引き続き宙組版の宝塚大劇場公演だけに出演したのですが、姿月さんと花總さんの迫力ある演技を稽古場で間近で見られたことは、後に自分が演じる上で大きかったなと思います。2007年に水さんとのトップコンビお披露目公演でエリザベートを演じましたが、役柄に向かっていくのと同じくらい、宝塚の娘役としての理想像、理想のコンビ像といったものが自分の中にあって、娘役としての理想像より、エリザベートを強い女性という風に感じ、気負ってしまった部分がありました。この年、ウィーン版の来日公演があり、スタッフの方に、エリザベートを悲劇のヒロインやシンデレラのように演じないでほしいと言われたことも印象に残っています。2012年のガラ・コンサートに出演した時、少し自由になれた気がしたんです。想像だけで頑張っていた20代の現役時代、少し経験を積んだ前回、そして女優として新しいことに向かっていっている今と、『エリザベート』という作品と向き合うたび、自分の生き方がどうなっているんだろうということも考えて興味深いですね。9年ぶりに水さんと組ませていただく回もありますが、今の水さんがどのようにトートを演じられるのか、それに対して自分がどう感じるのか、今の自分はこうしてみたいという意見ももっと言ってみたいと思っていて、経験を積むほど広がっていく役柄ですし、昔より自由に、地に足をつけて生活している今、苦しみやつらさを乗り越えて生きようとしている生身の人間、かれども皇后という存在を、より人間らしくリアルに演じられたなと思っています。」

 


自分が劇場で感じたものを信じるしかありません

2024年12月01日 00時03分01秒 | 宝塚

芹香斗亜 ディナーショー | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ

<タイトル>
『The Royal Banquet』

<構成・演出・振付>
三井 聡

<出演者>
(宙組)芹香 斗亜
(専科)水美 舞斗、輝月 ゆうま   

 

 ディナーショーもコンサートもないまま退団ではさみしすぎると思っていたので嬉しい発表。マイティが大劇場の舞台に立てていないのはたしかに気がかりですが花組で一緒だったキキちゃんと最後にこうして一緒にやれることになったのは悪いことではないと思います。宙組生のいないことが全てを語っているとか誹謗中傷する声をツィッターでみてしまいましたがわたしは自分が劇場で感じたものを信じます。『ル・グラン・エスカリエ』は祈りであり鎮魂の舞台であったと思います。宙組生たちみんなどのように受け入れられるかとものすごく緊張していたであろうことを稽古場トークやナウオンステージから感じました。何があったのかわからないし、全てわかる必要もありません。劇団も上級生たちも故人のプライベートなところと名誉を守ろうとしてきたのかと思います。

 タカスクで配信されたキキちゃんの退団会見、劇団はもう少しやってほしいと思っているようにみえたし、決まっていたであろう退団予定はもう少し先だったのだろうと感じました。一連の出来事で名前を晒され続けた上級生たちが誰もまだ退団しなくてすむように、一人で全部背負う覚悟で退団を決めたのだとしたら・・・、誹謗中傷が自分一人に向けられることを考えたうえでの退団だとしたら・・・、

 わかりませんが、全国ツアー最終日のカーテンコールの映像をみると関西弁をまじえて笑いをとってくるキキちゃんに戻っていてほっとしました。もう少しトップスターとしてのキキちゃんをみたいという気持ちがありますが、キキちゃん自身の中で納得できているのなら在団年数を考えると十分にやりました。2025年、今年よりもさらに波瀾の年になっていく予感しかありません。卒業の日まで予定どおりに全てが進み、心身共に元気でタカラジェンヌとしての時間が終えられることを祈っています。ネバセイで恋人役だった水音志保ちゃんが一緒に退団。ひとりじゃないんだなあという感覚が少し嬉しいです。

 

<ライブ中継・ライブ配信>宙組公演『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle』 | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ


『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐霧矢大夢さん

2024年11月30日 19時58分57秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐瀬奈じゅん

(公演プログラムより)

「-音符一つ一つと向き合い学んだ歌への新たな取り組み方-

 宝塚入団2年目で雪組の『エリザベート』日本初演を観て衝撃を受けました。これほど歌で綴られるスタイルの作品は宝塚で初めてだったし、”死”が主役というのも斬新で。2005年、月組が5組目の上演として挑戦した時には、名作の折り紙つきになっていて、プレッシャーがすごかったですね。ルキーニを演じましたが、既に型ができていて結構決まりごとが多い、そんな中でいかに自分らしく自由に動いているように見せるかが難しくて。その4年後に今度はフランツを演じることに。ルキーニはハプスブルク家を常に冷やかに嘲り笑っていて、なかでもフランツを一番笑い飛ばしていたのが、笑い飛ばされる立場になったなと。フランツはルキーニよりさらに難しい役でした。あの家族の中で一人真っ当に生きて、それでもエリザベートに一目惚れしてしまうところは彼の中の自由さを表していたり。組の中で上級生の方でしたし、皇帝役なので貫録をみせなきゃと思っていたんですが、最初に登場する執務室のシーンで、小池先生に、「あなたに国を任せて既に大丈夫に見えます」と言われて。苦悩する若きこうてい らしさを求められ、あの場面が最後まで難しかったですね。

 旋律が非常に神経質にできていて、聴く側にも名曲という認識のある『エリザベート』の楽曲を自分の言葉と歌にして伝える上では、まずは音符一つ一つと向き合うことが重要でした。歌で綴られる、つまりは譜面が台本のようなものですから、そこから作曲家の意図を汲み、悲しさや喜び、さまざまな感情を探っていく。音符を正確に歌った上で、自分の感情を乗せることを学び、『エリザベート』以降、歌への取り組み方が変わりました。

 女優としてはまだまだ模索中ですが、今回のコンサートで、そんな今の私が演じるフランツ、ルキーニを見せられたら。当時の月組メンバーとの回では当時にタイムスリップする感じだと思うので、その感覚を私自信楽しみたいですね。」


『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐瀬奈じゅんさん

2024年11月20日 00時00分01秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐大空祐飛さん

(公演プログラムより)

「‐在団中に演じたエリザベートが女優としての今に繋がっている‐

 雪組初演が衝撃的で、歌が上手い人しかやってはいけない作品という印象があった『エリザベート』。4組目の花組版でルキーニを演じた時は、急に番手が上がり、ソロをいただくようになったばかりの頃だったので苦労しました。人とあまり絡まない役で、ここで自由に演じてと言われても難しい。ひたすら孤独な闘いでしたが、ひとつの絵画を見せる役と捉え、その絵の中に自分も入ってみたり、客観的に見せたりということを心がけました。月組に組替え後、すぐにエリザベートを演じることになりましたが、これが退団公演だった彩輝輝さんの器の大きさあってこそ飛び込んでいけたと思います。役柄としても孤独だし、女役として歌い、演じることは本当に大変で、退団覚悟で努力して。女優として今やらせていただいているのも、あの経験あってこそだと思いますね。2009年にはトートを演じましたが、人間じゃないってこんなに心情的に楽なんだって。エリザベートは笑いたい時に笑えない、心が壊れそうな時も皇后としてしゃんとしていなくてはいけないけれども、トートは自由。ルキーニの時より自由に演じることを楽しめていることに、自分自身、成長なのかなと感じました。エリザベートを演じ、トートはエリザベートが心の中で生み出した存在であると捉えていたからこそ、彼女の心情に沿うトートでいることに徹しました。当時のメンバーとまたできるのが嬉しいし、人生経験を積んだ中で増えた引き出しが、お互い際立てばいいなと思いますね。退団後、東宝版でエリザベートも演じましたが、演者を成長させてくれる作品の素晴らしさを感じます。20周年記念のお祭りとして楽しんでいただくとはいえ、お祭りというだけではできない作品。やるからには真剣に向き合い、きちんと挑戦して学んでいきたいですね。」

 

 


『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐大空祐飛さん

2024年11月15日 17時46分55秒 | 宝塚

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐水夏希さん

(公演プログラムより)

「‐限られた出番の中で凝縮されたものをスパークさせるルドルフ役の鍛錬‐

『エリザベート』は、雪組初演を観て音楽に感動し、ビデオを買って毎晩すりきれるくらい観ていました。幻想的で美しいのに人物像が非常にリアルに描かれているところが素晴らしいなと。どの役も魅力的で、全部を演じてみたくなりました。宝塚の作品としても、ミュージカルとしても、一番好きな作品かもしれません。当時憧れたのは高嶺ふぶきさん演じるフランツ、青年期から老いるまでを演じられるところにとても惹かれたんですね。2005年に演じたルドルフは刹那的というか、物語で唯一人生を駆け抜ける疾走感がある素敵な役。舞台での集中力、吸引力をとにかく身に付けたいと思っていた時期だったので、限られた数分の出番で凝縮されたものを一気に昇華させることは非常に鍛錬になりました。開演してほとんどの役者が登場して客席もどんどん温まっていくなかを、奈落で一人ウォーミングアップしながら出番を待っていました。そのプレッシャーとルドルフのプレッシャーとが重なって、公演中は毎日かなりの緊張感を持って過ごしていましたね。ルドルフは最後に自分で死を選びますが、私はそれをルドルフにとっての最後の前進だと解釈して演じていました。当時の思い出としては、稽古中にとても孤独感と不安を感じてしまって、猫を飼っちゃいました。いわゆるルドルフ病というやつですかね。

 今回は扮装なしの一日だけの出演ですが、ルドルフの魂を表現したいです。OG公演に出るのは初めてなので思い切り楽しみたいです。」