まず興味を引くのは、「感情のマクドナルド化」という基本的テーゼである。
もともとはG・リッツアーの「社会のマクドナルド化」という発想を援用したものだ。
モスクワ・北京と世界中に展開されるマクドナルド、それはただのハンバーガー・チェーンではなく、ちょうど今世紀の初頭にフォードが新たな生産モデルを世界中にタレ流したように、今度はマクドナルドが「標準化され、合理的かつ冷静沈着に、効率的に、ものごとをなす」やり方というものを、ただ食べるという行為にとどまらず、世界にむけて普及させているのである。
岡原正幸『ホモ・アフェクトス-感情社会学的に自己表現する』
(142-143頁、世界思想社、1998年発行)
もともとはG・リッツアーの「社会のマクドナルド化」という発想を援用したものだ。
モスクワ・北京と世界中に展開されるマクドナルド、それはただのハンバーガー・チェーンではなく、ちょうど今世紀の初頭にフォードが新たな生産モデルを世界中にタレ流したように、今度はマクドナルドが「標準化され、合理的かつ冷静沈着に、効率的に、ものごとをなす」やり方というものを、ただ食べるという行為にとどまらず、世界にむけて普及させているのである。
岡原正幸『ホモ・アフェクトス-感情社会学的に自己表現する』
(142-143頁、世界思想社、1998年発行)