朝から陽射しが照り付ける土曜日、11時からの星組公演を観劇してきました。先月の宙組同様そうとはわかっていませんでしたが、宝塚友の会貸切公演でした。9時にすでに28度。過酷な一日の始まりでした。昨夜は1時前に就寝、幸いなことにお隣さんの大騒ぎがなく、オッサンの物音も静かでほろ酔いと少しのワインで7時間余り眠ることができましたが、アラームで目がさめた時は体が動かなくってつらかったです。情けないですが仕事疲れと部屋疲れががっと足にきているのがわかりました。軽度の熱中症になりながらすっごい坂道をてくてく訪問といつ騒がしいかわからない部屋に帰ることができない疲れ。夏を越せるのかな、わたし。これでは財布も体もいつダメになるかわからず不安でなりませんが、無事に星組公演観劇してきました。中はどこも冷房が効きすぎているのでお腹いたくなったり、すぐおトイレにいきたくなったりして大変でした。朝は部屋でおにぎり二個。劇場に着いたらHPに紹介されていた公演デザートを食べたくって、でも2階席のあるフロアの売店には売っていないことがわかり、荷物を持ったまた2階フロアの売店へ。ペットボトルとお茶と共に慌ただしいながらも美味しくいただきました。
舞台は芝居、ショー共にオリジナル作品の二本立て。指揮は宝塚はお久しぶりかな、上垣先生。芝居は谷先生作・演出の落語ミュージカル『ANOTHER WORLD』。当てがきが成功している作品だと思いました。落語噺「地獄八景亡者戯」「朝友」「死ぬなら、今」など死語の世界を舞台とした作品がちりばめられ、この世とあの世を行き来して繰り広げられる純愛冒険物語。幕開けは日本物レビューのようなチョンパ。幕が上がるとミラーボールが回る中、出演者全員が華やかな衣装で舞台に居並び、なんともあでやかできらびやかなでたおやかな冥途の世界が広がっていました。衣装も舞台装置も端から端まで美しくって目が足りない、足りない。この舞台全体の華やかさは生で観なければわかりません。生きててよかった、こうしてチケット当選してよかったと心の底から思った瞬間でした。恋煩いで死んでしまった康次郎が死装束で蓮の船に乗って登場し自分のお葬式を冥途から眺める場面で物語はスタート。最後は冥途から娑婆へと戻ってくるまでの物語。アドリブは一切なく、台本どおりの台詞で笑いをとっていく。展開が早く盛りだくさんの内容で、康次郎の紅ゆずるさんは全場面に登場、膨大な台詞の量、一瞬たりとも気が抜けない間とテンポ、関西弁での台詞と間の取り方は持ち味の本領発揮といったところだと思いますが、すさまじいエネルギーを要求される役所。きっと一回一回命がけで演じられているんだろうなと思いました。二番手の礼真琴さんはちゃきちゃきの江戸っ子。これまた出番も台詞も多く大変なんだろうなと思いましたが、歌うまいしテンポよく演じられていました。お澄の綺咲愛里さん、登場するまで時間がありましたが登場されるとものすごく可愛くって、これまた関西弁でテンポと間を求められる役所。閻魔大王の前で、蛇が嫌いなのでつかまえると振り回して殺生する罪を告白する場面が特に可愛かったです。紅さんと並びがものすごく絵になる娘役さん。喜六の七海ひろきさん、貧乏神の華形ひかるさん、閻魔大王の汝鳥礼さん、冥途カフェの有沙瞳さん、鬼の瀬央ゆりあさんなどなど、それぞれはまり役でテンポよくこなされていて楽しい冥途の世界でした。こんな冥途の世界が待っているならいってもいいかなって思わされました。最後の、生きていればなんとかなるさっていう康次郎の台詞が谷先生の伝えたかったことかな。閻魔大王との決戦で、康次郎が来年の話をしたら鬼たちがほんとにわらったのには笑ったなあ。久しぶりに笑いました。冥途歌劇団がベルサイユのハスを上演したり、作者として植田先生の名前が登場するとまだ生きてはるんやけどって康次郎が言ったりタカラヅカネタもあり豊富な内容で脚本がしっかりとした楽しい作品に仕上がっていました。わたしの中で谷先生と言えば、妹とお別れして2か月後に観劇した月組の『エールの残照』、天海さん主演の心に残る作品でした。落語ミュージカル何本も上演されているんですね、知りませんでした。長年あたためていたものを紅ゆずるさんと今の星組メンバーという役者を得てようやく上演。これは紅さんがいなければ成立しない作品の世界観で他に演じられる人はいないのでは・・・。小池先生の『ポーの一族』と似ていますね。
芝居に集中力をかなり使ったのでショーはぼんやりしながらみていたら、あれよあれよとアッいう間に終わっていました。ハードロックなナンバーとどこもかしこも赤色をベースにしたキラッキラッな世界。20年前、『BlueMoonBlue』で大劇場デビューした齋藤先生、キターッ、裏切らないですね、っていう感じでした。プログラムの写真を拝見して月日は流れたのだと。タータンがトップスターだった星組で初舞台を踏んだ紅さんがいばらの道を歩みながら苦しい時ほど笑顔をみせていたと紹介されているメッセージに胸があつくなりました。タータンの退団公演のプログラムには一年生だった紅さん、たしかにいらっしゃいます。以来16年間星組ひとすじ。生粋の星組っ子たちがトップを固めているのが今の星組のいい持ち味でしょうか。それぞれの組の伝統がありますもんね。色々な紅さんと礼さん、愛里さんがいるショーでした。七海ひろきさんが妖艶なドレス姿でスーツ姿の紅さんと踊る場面、ひとつ見せ場かな。個性的な髪型の紅さんの連続で着こなしと立ち姿がどの場面も美しいなと思いました。細くってきれい。男役さんたちが赤い燕尾服で大階段に並んで群舞のダンスが始まる前、歌うまの礼さんが西城秀樹さんの名曲を二曲歌われました。情けないことにタイトルがでてきませんがリアルタイムの世代はみんな知っている曲。くしくもオマージュとなりました。こうして歌いつがれていることに胸あつ。あっという間に終わってしまったのでライブビューイングでもう一回みたいな。抽選先行でチケットとるの逃してしまったので一般販売でとらなきゃ。
明日は月組のライブビューイング。次々と観すぎですかね。でも生きている間だけ、この世にいる間だけ。明日も無事に観劇できて、明後日無事に出勤できますように。過酷な夏ははじまったばかりなり。
またゆっくり振り返りができればと思いますが印象深かったことを駆け足で綴ってみました。明日も暑いですね。厳しい中でこの舞台を一日に二回やっている方々がいるのだと思うと気持ち、励まされます。なんとかもちこたえねばと思います。一回一回命がけで演じられている舞台。観劇するこちらも命がけになってきました。次はいつチケットとれるかわからないし、チケット手に入っても心身共に健康で足を運ぶことができるかわからないし、ライブビューイングだって一回一回ちゃんと映画館に出向いて無事にみることができるかどうかわからなくなってきたこの頃。大切な一回一回、一期一会の出会い。
最後に全員が並んだままで組長さんと紅さんの挨拶がありました。お客様に楽しんでいただけるようにこれからも精進していきますというところが、全てはお客様のためにという精神が徹底しているところが宝塚のすごいところかな。楽しいよね、ほんとに楽しい。紅さんと星組のみなさん、楽しい時間をありがとうございました。
シャンテがリニューアルして地下の飲食店がかわってからどうも相性がよくない。まだ食べ残していたのに、戻ってきたら完食するつもりだったのに、冷房効きすぎてお手洗いに行っている間に片付けられてしまった。もう忘れましょう。明日はまたいつものカフェでお昼を食べてからライブビューイングに行くことにしましょう。日比谷はパワースポットなのだから。
ショーでは紅さんがなんどもアドリブで「友の会」って叫んでくれました。
舞台は芝居、ショー共にオリジナル作品の二本立て。指揮は宝塚はお久しぶりかな、上垣先生。芝居は谷先生作・演出の落語ミュージカル『ANOTHER WORLD』。当てがきが成功している作品だと思いました。落語噺「地獄八景亡者戯」「朝友」「死ぬなら、今」など死語の世界を舞台とした作品がちりばめられ、この世とあの世を行き来して繰り広げられる純愛冒険物語。幕開けは日本物レビューのようなチョンパ。幕が上がるとミラーボールが回る中、出演者全員が華やかな衣装で舞台に居並び、なんともあでやかできらびやかなでたおやかな冥途の世界が広がっていました。衣装も舞台装置も端から端まで美しくって目が足りない、足りない。この舞台全体の華やかさは生で観なければわかりません。生きててよかった、こうしてチケット当選してよかったと心の底から思った瞬間でした。恋煩いで死んでしまった康次郎が死装束で蓮の船に乗って登場し自分のお葬式を冥途から眺める場面で物語はスタート。最後は冥途から娑婆へと戻ってくるまでの物語。アドリブは一切なく、台本どおりの台詞で笑いをとっていく。展開が早く盛りだくさんの内容で、康次郎の紅ゆずるさんは全場面に登場、膨大な台詞の量、一瞬たりとも気が抜けない間とテンポ、関西弁での台詞と間の取り方は持ち味の本領発揮といったところだと思いますが、すさまじいエネルギーを要求される役所。きっと一回一回命がけで演じられているんだろうなと思いました。二番手の礼真琴さんはちゃきちゃきの江戸っ子。これまた出番も台詞も多く大変なんだろうなと思いましたが、歌うまいしテンポよく演じられていました。お澄の綺咲愛里さん、登場するまで時間がありましたが登場されるとものすごく可愛くって、これまた関西弁でテンポと間を求められる役所。閻魔大王の前で、蛇が嫌いなのでつかまえると振り回して殺生する罪を告白する場面が特に可愛かったです。紅さんと並びがものすごく絵になる娘役さん。喜六の七海ひろきさん、貧乏神の華形ひかるさん、閻魔大王の汝鳥礼さん、冥途カフェの有沙瞳さん、鬼の瀬央ゆりあさんなどなど、それぞれはまり役でテンポよくこなされていて楽しい冥途の世界でした。こんな冥途の世界が待っているならいってもいいかなって思わされました。最後の、生きていればなんとかなるさっていう康次郎の台詞が谷先生の伝えたかったことかな。閻魔大王との決戦で、康次郎が来年の話をしたら鬼たちがほんとにわらったのには笑ったなあ。久しぶりに笑いました。冥途歌劇団がベルサイユのハスを上演したり、作者として植田先生の名前が登場するとまだ生きてはるんやけどって康次郎が言ったりタカラヅカネタもあり豊富な内容で脚本がしっかりとした楽しい作品に仕上がっていました。わたしの中で谷先生と言えば、妹とお別れして2か月後に観劇した月組の『エールの残照』、天海さん主演の心に残る作品でした。落語ミュージカル何本も上演されているんですね、知りませんでした。長年あたためていたものを紅ゆずるさんと今の星組メンバーという役者を得てようやく上演。これは紅さんがいなければ成立しない作品の世界観で他に演じられる人はいないのでは・・・。小池先生の『ポーの一族』と似ていますね。
芝居に集中力をかなり使ったのでショーはぼんやりしながらみていたら、あれよあれよとアッいう間に終わっていました。ハードロックなナンバーとどこもかしこも赤色をベースにしたキラッキラッな世界。20年前、『BlueMoonBlue』で大劇場デビューした齋藤先生、キターッ、裏切らないですね、っていう感じでした。プログラムの写真を拝見して月日は流れたのだと。タータンがトップスターだった星組で初舞台を踏んだ紅さんがいばらの道を歩みながら苦しい時ほど笑顔をみせていたと紹介されているメッセージに胸があつくなりました。タータンの退団公演のプログラムには一年生だった紅さん、たしかにいらっしゃいます。以来16年間星組ひとすじ。生粋の星組っ子たちがトップを固めているのが今の星組のいい持ち味でしょうか。それぞれの組の伝統がありますもんね。色々な紅さんと礼さん、愛里さんがいるショーでした。七海ひろきさんが妖艶なドレス姿でスーツ姿の紅さんと踊る場面、ひとつ見せ場かな。個性的な髪型の紅さんの連続で着こなしと立ち姿がどの場面も美しいなと思いました。細くってきれい。男役さんたちが赤い燕尾服で大階段に並んで群舞のダンスが始まる前、歌うまの礼さんが西城秀樹さんの名曲を二曲歌われました。情けないことにタイトルがでてきませんがリアルタイムの世代はみんな知っている曲。くしくもオマージュとなりました。こうして歌いつがれていることに胸あつ。あっという間に終わってしまったのでライブビューイングでもう一回みたいな。抽選先行でチケットとるの逃してしまったので一般販売でとらなきゃ。
明日は月組のライブビューイング。次々と観すぎですかね。でも生きている間だけ、この世にいる間だけ。明日も無事に観劇できて、明後日無事に出勤できますように。過酷な夏ははじまったばかりなり。
またゆっくり振り返りができればと思いますが印象深かったことを駆け足で綴ってみました。明日も暑いですね。厳しい中でこの舞台を一日に二回やっている方々がいるのだと思うと気持ち、励まされます。なんとかもちこたえねばと思います。一回一回命がけで演じられている舞台。観劇するこちらも命がけになってきました。次はいつチケットとれるかわからないし、チケット手に入っても心身共に健康で足を運ぶことができるかわからないし、ライブビューイングだって一回一回ちゃんと映画館に出向いて無事にみることができるかどうかわからなくなってきたこの頃。大切な一回一回、一期一会の出会い。
最後に全員が並んだままで組長さんと紅さんの挨拶がありました。お客様に楽しんでいただけるようにこれからも精進していきますというところが、全てはお客様のためにという精神が徹底しているところが宝塚のすごいところかな。楽しいよね、ほんとに楽しい。紅さんと星組のみなさん、楽しい時間をありがとうございました。
シャンテがリニューアルして地下の飲食店がかわってからどうも相性がよくない。まだ食べ残していたのに、戻ってきたら完食するつもりだったのに、冷房効きすぎてお手洗いに行っている間に片付けられてしまった。もう忘れましょう。明日はまたいつものカフェでお昼を食べてからライブビューイングに行くことにしましょう。日比谷はパワースポットなのだから。
ショーでは紅さんがなんどもアドリブで「友の会」って叫んでくれました。